神戸高専の特色
本校には次のような特色があります。
①各分野の専門的知識・技術を着実に習得できます
本校の授業には、一般教養科目(数学や英語等)と専門科目があり、低学年では一般教養科目、高学年になると専門科目が多くなるくさび型カリキュラムとしており、5年間で大学工学部とほぼ同程度の専門知識や技術を身につけることができます。また、高校から大学というコースに比べ途中の入学試験がありませんから、受験勉強にわずらわされずに勉強ができます。
実践的な技術の習得にも重点を置いており、3Dプリンタや3Dスキャナ,レーザー加工機,大型せん断装置,波長可変レーザー装置等の最新機器を取り入れ、実験実習を行います。
本科の後の2年間の専攻科では、各分野における、最新の専門知識を学び、研究開発能力、問題解決力など高度な技術力を習得します。
②創造性を涵養する柔軟な発想力を有する技術者を養成します
これからの技術者に求められる能力―専門分野の知識・技術をベースにしつつ、様々な社会的・分野横断的課題について、発見・解決能力を育むなど創造的思考能力-を涵養するため、様々な特色ある教育プログラムを導入しています。
専門科目の習得とこれら特色ある教育プログラムをバランスよく取り入れ、高度で創造性豊かな実践的技術者の育成を人財を育成します。
③神戸市外国語大学との連携によるシナジー効果
本校は、神戸市外国語大学とともに、2023年度より神戸市公立大学法人のもとで運営しており、神戸市外国語大学と講義・授業の相互開放、学生間の交流促進など、様々な連携活動を展開することで文理融合・横断的思考や国際性の養成を図ります。
④良好な学校環境
本校の立地は、神戸の都心部に近く、県内各地からのアクセスが良好であり、PC演習室や図書館など充実した教育研究環境や広々したグラウンドなど周辺の自然とも調和した美しい学校です。
校内全域で無線LANが完備されており、IoTを取り入れた授業も展開するとともに、学生ニーズに合わせた自学自習の環境を整えています。全教室にプロジェクタが設置されており、Google Workspace for Educationの活用など、ICT機器等を積極的に授業展開に取り入れています。
⑤自由な校風、活発な課外活動
自由な学生生活の中で、心身の調和のとれた、たくましく感性豊かなエンジニアの育成を目指して、スポーツ・文化活動の振興等にも力を注いでいます。多くのクラブ・研究会等があり、それぞれ活発に活動している他、学生自身による高専祭の運営など、充実した学生生活を楽しむことができます。
⑥多様な進路選択
「社会で自分の力を試したい」「さらに専門分野の学びを深めたい」など、時間をかけて自分の進路を選び抜くことができます。
本科卒業後の進路については、多様な選択があります。就職の場合、高専生は企業から高い評価を受け、たくさんの求人があり、また多くの卒業生が国内外で活躍しています。進学の場合、本校専攻科や各大学3回生への編入、さらに専攻科終了後、大学院に進むこともできます。
また、アントレプレナーシップ(起業家精神)教育の取組みも始めており、起業という選択肢もできるようになりました。
いずれにしても、これまでの進路実績をもとにした様々なアドバイスを受けることができると同時に、1年次からのキャリア教育によって、じっくりと自分の未来を考えることができます。
⑦活発な産金官学の連携活動
企業との共同研究・技術相談・連携フォーラムなど、金融機関も交えた産金官学の産業連携活動を活発に実施するとともに、児童向けの理科科学教室・出前授業・公開講座など、育連携活動も積極的に展開しています。
今後は、さらに地域貢献活動を活発化することとしており、現在、建設を計画中の地域共創テクノセンター(仮称)を通じて、人的資源も含め本学のリソースをフル活用した産業連携・教育連携活動を展開していきます。
⑧神戸市立の高等教育機関であるメリット
全国58の高等専門学校の中で市立の高専は本校だけです。神戸市立であるが故に、神戸市はもちろんのこと、関係する多方面の機関(大学都市神戸産官学プラットフォーム、産業振興財団、教育委員会など)との強い協力関係を構築しています。また、神戸市には46,000社を超える企業が集積しており、多くの企業や各種団体(神戸市機械金属工業会や兵庫工業会など)との連携関係もしっかりと構築され、産官学連携活動や共同研究、技術協力なども活発に行われています。これらは、政令指定都市である神戸市に立地する神戸高専の強みの1つであり、起業支援・教員能力向上・財政支援・共同教育など、学校運営に大いに役立っています。