専攻科紹介

概要

 専攻科は、高等専門学校を卒業した者に対して、「精深な程度において、特別の事項を教授し、その研究を指導する」ことを目的として、平成3年(1991年)の学校教育法の改正により創設された新たな2年間の専門課程です。
専攻科の修了者は、一定の要件を満たせば大学評価・学位授与機構に申請し、学士の学位を取得することができ、同時に大学院への入学資格を得ることができます。神戸高専の専攻科は、5年間の高専教育の基礎のうえに、さらに高度な専門的学術を教授し、研究を指導することにより、創造的専門学力、技術開発能力および経営管理能力を有する実践的専門技術者を育成することを目的としています。

専攻科の沿革

昭和38年4月1日 神戸市立六甲工業高等専門学校を設置
昭和41年4月1日 神戸市立工業高等専門学校に名称変更
平成10年4月1日 専攻科(電気電子工学専攻、応用化学専攻の2専攻)を設置
平成12年4月1日 専攻科(機械システム工学専攻、都市工学専攻の2専攻)を設置

教育方針

 

 学校教育法の改正により、高専に新しく設置された専攻科では、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること」を目的とする高専制度の基本を変えず、高専教育の「アイデンティティ」を保持しながら、「精深な程度において、特別の事項を教授し、その研究を指導する」ことを目指しています。本校の専攻科の設置目的は他高専の専攻科と同じでありますが、その教育方針には次のような独自の特色を掲げています。資源量の少ない我が国が、科学技術をもって世界と肩をならべ、発展を持続させていくためには、高度に技術化された産業技術に対応した高度な教育が必要であると言えます。専攻科においては、実践的な専門技術者の育成を目指す5年間の高専教育の上に立って、さらに工学の各分野に造詣の深い教授陣が専門の学問を教授し、学術的な研究を指導して、研究開発能力、問題解決能力を備え、広く産業の発展や地域産業の活性化に寄与することができる高度な能力を持つ技術者を育成します。本専攻科の修了時には、学士の学位取得の途が開かれており、次代の産業を支える実力と技術開発の先導性を培う教育を推進します。