【共同研究成果のご紹介】機械工学科 鈴木隆起 教授×パナソニック株式会社様
2025/11/13
神戸高専 機械工学科 鈴木隆起 教授とパナソニック株式会社 くらしアプライアンス社の共同研究成果として「小型高濃度ファインバブル発生デバイスの開発[外部リンク]」が公開されました。本技術は、11月1日より販売の「ファインバブルシャワーヘッド ファインベール[外部リンク]」に搭載されています。
以下、鈴木教授による解説記事をご紹介させて頂きます。
ファインバブルは直径100μm未満(髪の毛1本は約50~80μm)の気泡の総称となります。ファインバブルには非常に小さいため、小さい隙間に入り込みやすいことや、汚れに付着しやすいという特徴から、優れた洗浄効果があることが知られています。これまでは、工業的な利用が多かったものの、近年では特に家庭用シャワーヘッドへの応用、製品化により、我々の身近なところにも普及しています。なお、ファインバブルには洗浄効果以外にも様々な特徴があります。詳しくは神戸高専流体研究室のページもご参考下さい。
洗浄効果においては、一般的にファインバブルの数が多ければ多いほど、その効果が増す傾向がありますが、工業的に大きさに制限のない製品に比べて、シャワーヘッドという大きさに制限のある中で、より多くのファインバブルを安定的に発生させることができる構造が必要不可欠となります。本共同研究では、実験や数値シミュレーションを活用して、シャワーヘッド内部に組み込むことを想定した最適な流路形状を検討し、小型でありながら高濃度のファインバブルを安定的に生成できる新たな発生デバイスの開発に至りました。
![]() 多数の試作品 |
![]() 数値シミュレーションの様子 |
神戸高専では、このような実際の製品に直接応用できる様々な技術開発も実施されています。
(地域協働研究センター)

