銘板「忘れない」

 阪神淡路大震災から10年を迎えた平成17年1月17日、震災を風化させてはいけないという思いから、卒業間近の5年生と全校の学生・教職員が、銘板「忘れない」を設置しました。本校の当時の被災状況は震災記録集「阪神淡路大震災と神戸高専」に整理していますが、本校では、3cmほど地盤沈下した場所があり、それをそのままモニュメントとして残し、その場所に銘板を設置したものです。銘板には、以下の言葉が刻まれています。

忘れない

 平成7年1月17日午前5時46分に発生した大地震により、阪神・淡路地域は未曾有の被害を被り、数多くのかけがえのない命が奪われました。当時、甚大被災中心地域から離れていた本校でさえ地震の影響を受けました。この段差は、そのときに建物の外側の地盤が約3cm沈下してできたものです。この他にも校舎内外の壁などに補修の跡が見られます。また当時は、本校のグラウンドに146戸の仮設住宅が建設されました。
 この震災によってもたらされた、多くの人々の苦しみと悲しみを心に刻み付けるとともに、それを乗り越えて復興へと立ち向かった勇気と努力を、私達は受け継いでいかなければなりません。平成16年10月23日午後5時56分に新潟県中越地震が発生し、長岡高専も大きな被害を受けました。災害はいつ、どこで起こるかわかりません。
 この銘板を見るたびに、阪神淡路大震災でなくなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、災害に対する心構えを新たにしましょう。

平成17年1月17日 阪神淡路大震災10年メモリアル事業

銘板寄贈 神戸高専第38回卒業生 学生会・教職員


銘板 機械工学科棟と応用化学科棟の玄関左側の壁面に掲げられています。
足元に3cmの段差が発生しています。掲げられた銘板

銘板「忘れない」
銘板