教員紹介(機械工学科)
- 職名
教授 - 専門分野
複合材料、非破壊検査 - 現在の研究課題と概要
- 超音波による複合材料の非破壊検査
- 複合材料の損傷発達過程のモデリング
複合材料の内部損傷を超音波により非破壊検査する手法について研究している.複合材料はFRP積層板に代表されるように薄板構造を持つ場合が多いため,薄板中を面内に伝播するラム波を用い,その伝播特性(伝播速度,減衰率,周波数分布など)の解析から材料損傷を検出する手法について研究している.また,薬品タンクなど腐食性の環境で長期使用されたFRPの残存強度評価にも取り組んでいる.
複合材料は最終破壊に至るまでに異材界面を起点とする多数の内部損傷発達を伴い,その結果,材料は特異な非線形挙動を示すことが知られている.本研究では,FRP・粒子分散複合材料を研究対象とし,これらの材料の損傷過程をモデル化するとともに,その結果を有限要素法などの数値解析に組み込むことにより,複雑形状を有する複合材料構造物の損傷発達挙動を詳細に予測することを目指している.
- 研究業績(主要3件)
- 和田 明浩, 元木 信弥,山崎 友裕,「ラム波スペクトラム解析によるFRP積層板の衝撃損傷検出」
日本機械学会論文集 A, Vol.78, No.790 (2012), pp.879-889. - 和田 明浩, 元木 信弥,「マイクロメカニックス・損傷力学の複合理論による粒子分散材料の損傷定式化」
日本機械学会論文集 A, Vol.69, No.681 (2003), pp.846-853. - Akihiro WADA, Shinya MOTOGI, Takehito FUKUDA, "Damage Mechanics Formulation of Crack Evolution Process in Composite Laminates under Plane Stress Condition"
Journal of Reinforced Plastics and Composites, vol.19, No.3 (2000), pp.219-229.
- 所属学会、協会
日本機械学会、日本材料学会、日本複合材料学会、日本非破壊検査協会
- 担当教科
材料力学、機械実習、機械工学実験、卒業研究、振動・波動論、破壊力学、専攻科ゼミナール、専攻科特別研究
- アーチェリー、ソーラーカー部顧問
- 受賞学術賞
第26回FRPシンポジウム奨励賞
平成18年度日本材料学会学術奨励賞受賞