教員紹介(電子工学科)

尾山 匡浩      
OYAMA Tadahiro   メール:
  • 職名
    准教授
  • 専門分野
    生体信号処理
    コンピュータビジョン
    機械学習
  • 現在の研究課題と概要
    1. 生体信号を用いたマシンインタフェースに関する研究

       近年,身体障害者やALS(筋萎縮性側索硬化症)患者など,意思の伝達が困難な人々のために,音声や脳波などの生体情報を用いて機械やコンピュータを操作しようとするヒューマンマシンインタフェース(HMI)の研究が行われています。本研究では,生体情報の1つである筋活動電位(EMG)や脳波(EEG)に着目し,これをHMIへ応用することを目的としています。主な研究テーマ例は以下の通りです。

      ・EMGを用いた舌動作や黙声単語認識とサイレントスピーチインタフェースへの応用に関する研究
      ・簡易脳波計を用いたEEGからの意思の推定に関する研究(Brain Computer Interface)
      ・機能的電気刺激によるBCI-FESリハビリテーションに関する研究

    2. 機械学習を用いたコンピュータビジョンに関する研究

       コンピュータビジョンとはカメラ等で撮影された画像データから目的となる情報を取り出すハードやソフトの技術の総称のことです。この分野では,近年深層学習(Deep Learning)の登場で,あらゆる技術や性能が急激に進歩してきています。本研究室では,深層学習を含む機械学習手法を用いたコンピュータビジョンに関するテーマに取り組んでいます。主な研究テーマ例は以下の通りです。

      ・物体検出技術を応用したゴミなどの特定物体の認識と実装
      ・静止画からの大規模建造物の3 次元復元およびディジタルアーカイブに関する研究
      ・単眼RGB画像からの距離推定とその応用に関する研究
      ・スポーツ映像を用いたコーチングやトレーニング支援に関する研究
      ・モーションセンサデバイスを用いた空中指文字や手話認識
      ・視覚障害者のためのウェアラブル歩行支援システムに関する研究

  • 研究業績(主要3件)
    1. Ryotaro Harada, Tadahiro Oyama, Kenji Fujimoto, Toshihiko Shimizu, Masayoshi Ozawa, Amar Julien Samuel, Masahiko Sakai, “Development of an ai-based illegal dumping trash detection system”, Intelligence, Informatics and Infrastructure, Vol. 3, No. 3, pp.1-9, 2022
    2. Tadahiro Oyama, Touma Suzuki, “Estimation of Tongue Motions and Silent Words Using EMG of the Anterior Neck Region”, Proceedings of the SICE Annual Conference 2020, pp.774-776, 2020
    3. 渡邉大生,尾山匡浩,福見稔,“舌骨上筋群の筋電信号に基づくCNNを用いた舌動作と黙声母音の推定”,電気学会論文誌 C, Vol. 138, No. 7, pp.828-837, 2018
  • 所属学会、協会
    電子情報通信学会,電気学会
  • 担当教科
    電気回路I,電気回路II,画像処理,アルゴリズムとデータ構造,電子工学実験実習,卒業研究,特別研究,エンジニアリングデザイン演習
  • ラグビー部顧問
  • 学術賞受賞
    ICONIP'2009 Travel Grant Award
    第5回信号処理学会論文賞
    第17回情報科学技術フォーラムFIT 奨励賞