応用化学専攻

 高専の化学系学科卒業生に対して、さらに2年間精深かつ広範な専門教育を施すことにより、独創性のある技術者の育成を目指します。化学系技術者を中心とした材料開発は、産業の発展の基礎になっています。それらの技術・研究開発では、化学の専門に加え、他の分野の知識や技術が融合され、成果をあげているケースが多くあります。

 本専攻科では、本科で修得した専門知識に加え、さらに高度な化学知識や理論を講義するとともに、物理学、コンピュータ及び他学科の実験を履修したり、企業での実習も行われ、精深かつ広範な技術が身に付くカリキュラムが組まれています。 また、本科の卒業研究に加え、2年間にわたる特別研究を履修することにより、研究開発についての基本的考え方や独創性を育成します。

特別研究論文テーマ

  • 平成25年度
    • Chlorophyll類の単離・精製とChlorophyll a を用いた色素増感型太陽電池の試作
    • Bisphenol誘導体による耐熱性ポリマーの開発
    • 六員キレート環を有する硫黄架橋多核錯体の合成と性質
    • 芳香族ポリエーテルを用いた機能性高分子の開発
    • ミヤコグサAlイオン耐性候補遺伝子の解析
  • 平成24年度
    • LED光源を用いた植物工場における光条件の検討
    • フェノール誘導体を側鎖に有するビニルモノマーの重合と高分子反応によるゲル化挙動の観察
    • 5位置換8-quinolinol-アルミニウム錯体の発光挙動
  • 平成23年度
    • 超臨界アルコール/水混合溶媒によるPETのケミカルリサイクル
    • アルキル置換アリール基を有するベンゼン環を核に持つビス8-キノリノール化合物の合成
    • 極性官能基を持つ新規フェノール樹脂の開発
    • 反応性ノボラックの合成ならびに開環重合開始剤への応用と高分子複合材料の開発
    • アミノ酸由来多座配位子を有するコバルト(III)錯体の性質
    • ミヤコグサのAlイオン耐性機構の解析
  • 平成22年度
    • 置換8-キノリノールを補助配位子に用いたイリジウム(III)錯体の合成
    • ホルムアルデヒド定量法の自動化におけるAHMT法の評価
    • FIA法による水質中全リンの自動分析化に関する研究
    • 硫黄架橋多核錯体の立体化学
    • 不飽和ポリエステル樹脂のケミカルリサイクルについて
  • 平成21年度
    • ニトロニルニトロキシドを正極活物質とする有機ラジカル二次電池の充放電挙動
    • カールカラム抽出装置の流動特性
    • 全同位体置換all-trans-ルテインの基準振動解析
    • 全同位体置換all-trans-β-カロテンの基準振動解析
    • パッシブサンプラーを用いたNO・NO2個人暴露量測定
    • 神戸市における酸性降下物に関する研究
  • 平成20年度
    • 新規生分解性ポリウレタンの合成
    • 微小液滴を用いた吸収および発光スペクトル測定装置の開発
    • パッシブサンプラを用いたNO・NO2個人暴露量測定法の検討とその応用
    • ビニルスルホニウムイリドの転位反応における置換基効果
    • ベンゼン環を核にもつポリキノリノールの合成
    • 共役ポリエン分子の基準振動解析
  • 平成19年度
    • Pd(II)-8-キノリノール錯体の合成と立体相互作用
    • 出芽酵母を用いたPCAによるタンパク質間相互作用検出系の構築
    • SN反応の反応性に対する理論的研究
  • 平成18年度
    • all-trans-ルテインの単離・精製と21Ag状態の寿命に対する同位体効果
    • ニッケル系アルカリ二次電池のニッケル正極の特性
    • 溶解性を持つ置換ペンタセン誘導体の合成
    • 光触媒架橋粘土の合成と環境改善への応用
    • カールカラム抽出装置の流動特性
     
  • 平成17年度
    • 架橋キノリノール骨格を持つ錯体の合成
    • 住友/カールカラム抽出塔の分散係数の実測
    • DNA塩基を持つPd(II)-8-キノリノールシクロメタラト錯体の合成と立体構造
    • 量子化学計算によるNMRのスペクトル予測におけるスケール因子の決定
    • C. boidiniiキシロース代謝関連遺伝子の探索と異種細胞内発現
    •  
  • 平成16年度
    • ポリ塩化ビニルの超臨界水分解によるケミカルリサイクル
    • 生理活性物質を持つPd(II)-8-キノリノール錯体の合成
    • 共役ポリエンモデルを用いたカロテノイドの励起状態の理論的研究
    • 酸性電解液を用いたメタノール燃料電池の研究
    • ビフェニル単位を側鎖もしくは主鎖と側鎖の両方に持つポリウレタンの合成及びその熱的性質
    • グルコースを側鎖に持つポリウレタンの合成
    • セルロースの超臨界水分解による水素ガスの生成
     
  • 平成15年度
    • 側降水管を備えたミキサー・セトラー抽出塔の装置特性
    • 芳香環を核に持つbis(8-キノリノール)化合物の合成
    • Pd(II)2-(β位置換エテニル)-8-キノリノール錯体の合成と立体相互作用
     
  • 平成14年度
    • 2-(β-置換エチル)-8-キノリノール化合物の合成とPd錯体の立体構造
    • 細胞壁溶解酵素生産菌の探索及び生産酵素の特徴
    • ニッケル系アルカリ二次電池のメモリー効果に関する研究
    • 減圧下二成分系気液平衡の実測 −ケトン/DMF系ー
    • 新規ビス(8-キノリノール)化合物の合成
    • Luteinの単離・精製

修了後の進路状況

  • 平成25年度
  • 進学 大阪大学大学院、岡山大学院大学

    就職 ダイキン工業株式会社、岡村ゼミナール株式会社

  • 平成24年度
  • 進学 大阪大学大学院

    就職 太陽日酸株式会社、菱神テクニカ株式会社

  • 平成23年度
  • 進学 大阪大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学

    就職 日東電工

     
  • 平成22年度
  • 進学 大阪大学大学院、神戸大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学

    就職 日弘ビックス株式会社

     
  • 平成21年度
  • 進学 京都大学大学院、大阪大学大学院、東京工業大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学

    就職 株式会社KCM(川崎重工グループ)、森永乳業株式会社

     
  • 平成20年度
  • 進学 大阪大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学

    就職 参天製薬株式会社、日本ビー・ケミカル株式会社、石原薬品株式会社

     
  • 平成19年度
  • 進学 奈良先端科学技術大学院大学

    就職 シオノギ製薬株式会社、東洋ゴム工業株式会社

     
  • 平成18年度
  • 進学 東京工業大学大学院

    就職 ダイセル化学工業、日東電工、石原薬品

       
  • 平成17年度
  • 進学 東京工業大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、大阪大学大学院

    就職 日東電工、シスメックス

     
  • 平成16年度
  • 進学 大阪大学大学院、神戸大学大学院、九州大学大学院

    就職 石原薬品、大阪油化工業、御国色素

     
  • 平成15年度
  • 就職 鐘淵化学工業、日本ペイント、引越社

     
  • 平成14年度
  • 進学 山形大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、大阪大学大学院

    就職 FFCシステムズ、太陽鉱工、日本精化

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