神戸市立工業高等専門学校 都市工学科

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高専本科の最終学年となる5年生では,1年を通じて卒業研究に取り組みます.卒業研究では,教員の指導のもと,調査 や実験で得られたデータを分析して論理的な考察を加え,研究成果を卒業論文として発表できる能力を養います.また,専 攻科生の先輩や同級生とともに研究することで,一生の記憶に残る充実した生活を送ることができます.
 都市工学科の研究は,学会などで高い評価を得ています.とくに専攻科の研究発表は,学会などで優秀発表賞を受賞する ことも多々あります.ここでは,都市工学科で行われている卒業研究を紹介します.

環境に優しい公共交通を考える     交通・計画研究室

交通分野からの CO_2排出量を削減して省エネルギー化を進めるため, 大都市では,交通手段を私的交通(マイカー)から公共交通(鉄道・バス)に 転換させる政策が実施されています.
 交通・計画研究室では,私的交通や公共交通の分担に寄与する要素を分析し, 交通手段が公共交通に転換した場合の CO_2 排出量の削減について研究しています.

  

地理情報を活用した中世城郭の復元     測量学研究室

わが国には,戦国時代以前の中世に多くの城郭が築かれ,現在も, 遺された多くの痕跡の調査が行われています.  測量学研究室では,地理情報システム(GIS)を活用して,これらの城郭が, どのような地形に立地しているのか,また,かつてどのような機能を持って いたのか等,その本質を表現して復元することを研究しています.

  

構造物の地震被害を最小限に留める     耐震工学研究室

どんな構造物でも,設計で想定したよりも大きな地震を受けると, 必ずどこかが壊れます.大地震でも無傷でいられる構造物を造る のは,お金もかかり大変難しいです.
 耐震工学研究室の学生は,構造物の壊れる箇所を制御して最小限の被害で 済むような構造物設計の方法について卒業研究を行っています.

  

河川や海岸の安全・安心を築く     水理学研究室

河川や海岸は,洪水や津波などの災害をもたらすので,安全・安心した 生活を送るためには,災害を引き起こす現象を解明する必要があります.
 水理学研究室では,現地調査,構造物の縮小模型を使った室内実験,シミュレーションの 3つの方法を用いて,安全で安心できる「みずべ空間」の創造に向けて研究しています.

  

地盤の内部構造を調べる     地盤工学研究室

建築物を建てるときには,建築物を支える地盤の力を知るための調査が必要です. しかし,一般的なボーリング調査では,大掛かりな機械や広い作業地が必要で, 簡便ではありません.
 地盤工学研究室では,電波の性質を利用した簡便な探査装置の実用化に向けて, その機構や収集データの解析手法について研究しています.

        

コンクリート構造の維持管理・診断     コンクリート診断研究室

わが国にあるコンクリート構造物は90億m3あり,ダムや橋などの老朽化が社会問題と なっています.コンクリートは人間と同様に高齢化するので,構造物の機能を維持 するためには,人間ドックのような検査が必要です.
 コンクリート診断研究室では,コンクリートの病気や治療法,検査法と向き合い, 構造物を適切に維持管理・診断する方法について研究しています.

        

斜面災害から人の命を守る     地盤防災・減災研究室

我が国は,国土の約7割が急峻な地形で占められており,また脆弱な地質も広く分布しています. さらに,地震や降水量が多いため,これまでに数多くの地盤災害が発生し,尊い人命や財産が 奪われてきました.
地盤防災・減災研究室では,地盤災害の中でも特に斜面災害に着目し,地震や豪雨による 斜面災害の軽減を目指して,斜面崩壊発生メカニズムの解明と斜面災害発生危険度の評価手法の 構築に関する様々な研究を行っています.

     

海の波からエネルギーを取り出す     海洋工学研究室

私たちの暮らしは,高度な技術と資源やエネルギーの大量消費によって便利になりましたが, わが国は天然資源に乏しく,エネルギー問題はますます重要な課題となっています.
 海洋工学研究室では,自然エネルギーを活用するため,海の波からエネルギーを効率よく 取り出す方法について研究しています.

  

強くて軽い構造物をつくる     複合構造研究室

構造物には,主に鋼とコンクリートの2つの材料が使われます.両方を使った複合構造とす ることで,互いの欠点を補って,よりよい構造物をつくることができます.
 複合構造工学研究室では,「粘り強くて軽い」構造形式を模索し,構造物の強さのメカニ ズムについて研究しています.

        

「みずべ」をまもる     水環境・防災研究室

河川や海岸など,私たちの身の回りにはさまざまな「みずべ」があり,多くの動植物とともに 恩恵を受けています.一方で「みずべ」は,洪水や津波などの災害をもたらします. 地球環境が大きく変化するいま,「環境をまもる」とともに「人の命や財産をまもる」必要があります.
 水環境・防災研究室では,現地調査やコンピューターを使ったシミュレーションなどにより,みずべの環境保全と 防災との両立について研究しています.

           

病気を抱える人の療養環境を考える     住環境研究室

病気の人,とくに移動が困難で自分の目に留まる範囲に何を置くかによって,住みよさ,快適さが左右されます.
 住環境研究室では,患者さんのお宅の平面図や視界の写真,生活時間帯,家族や介護者の過ごし方などから, 療養環境に必要な環境要素について研究しています.

     

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