教員紹介(一般科)

山本 舜
YAMAMOTO Shun
  • 職名
    助教  
  • 専門分野
    哲学、日本哲学史、数理哲学
  • 現在の研究課題と概要
  1. 数学的関心という視座からの西田哲学および田辺哲学の解明

    準備中の博士論文の主題。従来宗教的あるいは東洋的コンテクストから読解されてくることの多かった西田哲学と、 そもそも近年まで十分な検討がなされてこなかった田辺哲学を、共に彼らの数学的関心、数理哲学から読解し直し、 両哲学の論理的基礎を明らかにすることを目指している。

  2. 19世紀後半から20世紀前半にかけての数学の哲学的基礎づけ

    解析学の算術的厳密化に端を発する近代数学の基礎づけ問題を、論理主義・形式主義・直観主義の図式に留まらず、 フッサール現象学や新カント学派にまで拡張して検討している。特に認識批判的観点からの数学の基礎づけを主題とする。

  3. 近代日本哲学史における数理・科学哲学の系譜的研究

    我々が住むこの日本という土地において、西洋近代文明を受容するかたわらで数学や科学に対しても精力的な研究をおこなった日本の哲学者たちを検討し、 日本の数理・科学哲学史の全体像を描いていく。具体的には戦前の西田幾多郎・田辺元を中心とする京都学派、 および戦後の大森荘蔵・廣松渉を中心とする東京学派の広い検討をおこなう。

  • 研究業績(主要3件)
  1. 「初期田辺の「直観と反省」の数理哲学」『西田哲学会年報』2022-8, 19, 107-123
  2. 「極限概念と自覚―西田幾多郎と田辺元の岐路―」『哲學研究』2022-2, 607, 91-123
  3. 「京都の西田幾多郎と東北の田辺元―一九一〇年代における両者の関係性―」『日本哲学史研究』2021-3, 17, 63-92
  • 所属学会、協会
    ・西田哲学会
    ・田辺元記念哲学会 求真会
    ・日本カント協会
    ・京都哲學會
    ・International Association for Japanese Philosophy
  • 担当教科
    倫理、応用倫理学、現代思想文化論
  • 部活動顧問
    未定
  • 受賞学術賞歴
    石川県白山市第37回暁烏敏賞(奨励賞)2021-11