373 研究室に興味を持つ学生の皆様へ

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はじめに

 本ページは, 神戸高専 電気工学科4年生以下の学生で, 本研究室への配属を検討している方に向けたメッセージです. そのため, 5年生の卒業研究(以下では, 卒研と略する. )の内容がほとんどです. 専攻科から本研究室の配属を検討している人は個別に対応しますので, ご一報下さい.

卒研の目的

 卒研の目的は何か?
 シラバスによると, 「特定のテーマを設定し, 授業等で修得した知識と技術を総合して自主的かつ計画的に指導教官のもとで研究を行う. 研究を通じて, 問題への接近の方法を理解し, 文献調査や実験, 理論的な考察などの問題解決の手順を修得して, 総合力およびデザイン能力を高める. また, 研究成果を口頭で発表し論文にまとめることでコミュニケーション能力を身につける. 」ということが卒研の方針です.

 要約すると, 1. 研究する(できるようになる), 2. 発表する(できるようになる), ということです.

 この目的を達成するためには, 1「文献調査, 実験, 数値計算, 理論」, 2「文章執筆およびプレゼンテーション作成, 口頭発表, 質疑応答」が必要です. 研究室配属されてから, それぞれの能力を習得(修得)してもらいます.

研究テーマ

 電力変換制御工学に関連した内容から研究テーマを創出します. 配属された卒研生の希望と南の考えの中で決めていく予定です. 大まかには以下の3種類を想定しています.  詳細は, 直接南まで聞きに来てください.

輪講(勉強会)

 卒研の一環として, 全員に関連する分野の輪講(勉強会)を実施します. 輪講では, 毎回交代で卒研生が講師を務めます. 他の卒研生と南はその講義を受けて, 全員で質問や議論を交わして進めます. この輪講は, 特別な事情がない限り1年を通して進めます.

卒研に充てる時間

 卒研に充てる時間は, 頭の中で考えている時間を含めると, 四六時中となってしまうので, ここでは, 研究室(卒研室, 実験室など)で実働にあたる時間について述べます.

 神戸高専の制度上, 時間割に「卒業研究」というコマがあります. この時間は最低限, 研究室に居て下さい. もちろん他の科目と同様に出席も取ります. この時間を利用して, 各自の実験などに加えて, 輪講や研究会(研究進捗報告会), 個別ディスカッションなどを実施します.

 しかし, 卒研を進める上で, この時間割の時間だけでは, 到底足りません. この時間の他にも, 放課後や空き時間を利用して卒研を進めて下さい. 5年生は時間割の空き時間が多くあります. その時間を自分で考え, 有効に使って下さい. もちろん,来たいときに来て, 休みたいときに休んで下さい. ただし, 全く連絡がなく居ないことが多いと, 心配しますので, あらかじめ長期で休む場合はその予定をお知らせ下さい.

 自分の時間を自分で管理することも研究を実施する上で必要な能力になります. 遊ぶときには遊ぶことに集中する, 仕事(勉強や研究)をするときには, 仕事に集中する. 生活にメリハリをつけて下さい.

おわりに

 本ページに書いたことは, あくまで一教員・一研究者としての意見に過ぎず, 神戸高専, 学科の意見ではありません. また, 教員としても研究者としてもまだまだ未熟ですので, 今後の経験を通じて, 卒研についての考え方を随時, 改善していきます.


   2014年3月5日 南 政孝
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