山本研究室:山本高久

教育について

学内外へのメッセージ

私が大学在学時に所属した研究室の教授(恩師)は、大変、強面な方で、初めて会ったときに「なんて怖そうな教授なんだろう」、「ホントにこの研究室でやっていけるのだろうか」と思ったのを今でも覚えています。
実際に恩師は研究に対して厳しく、また、真摯であり、私が研究成果報告を持って行っては「ここの考え方が甘い!」などとよく怒られていました。しかし、そのような厳しい恩師の下、大学院を卒業後もそのまま研究室に残り、結局は博士(工学)の学位まで取得しました。
これもひとえにその恩師からいただいた親身な教育・指導があったからこそだと思っています。
例えば、こんな恩師のピソードがあります。
大学で研究を行っていると夜遅くになることもしばしばあり、その日も翌朝まで研究室で研究をやっていました。すると、恩師が急に部屋に入ってきて「おいしいホットケーキ屋があるから、一緒に食べに行こう!」と誘っていただきました。こんな時間にそんなお店があるのだろうか?と不思議に思いながら恩師について行くと普通のファミリーレストランに案内されました。そこで「好きなものをたのみなさい」と言われ、その時はコーヒーとケーキをごちそうになりました。
当時、「なんで先生は早朝にファミリーレストラン???」と思いましたが、今から思えば遅くまで研究をやっていた自分に対し、その労をねぎらうために誘ってくれたのだと思います。

このような恩師から受けた親身な教育・指導を、そのまま今の学生の皆さんにしていきたいと考えています。 厳しく接するべきところは厳しく、そして、同じ目線になるときは同じ目線になって話をし、また、一緒に考えて行くことが、学生の皆さんの成長につながるものと考えています。
私が言うまでもなく、学生の皆さんにとっての高専5年間は非常に貴重で、かけがえのない時期です。この時期をどのように過ごすかによってその後の学生の皆さんの進路が決まると言っても過言ではありません。学生の皆さんが充実した5年間を過ごせるようサポートしていきたいと思っています。

研究生による研究室自慢

機械工学科の研究室は、ほとんどがモノを作ることについての研究を行っていますが、山本研究室のテーマは、大きくとらえれば人の体です。人の体の中を分析したり、解析したりできるのは、機械工学科ではこの研究室だけですので、大変おもしろい研究分野だと思います。
研究室の雰囲気は自由そのもの。みんな自分勝手という意味ではなく、自主的に研究するという意味の自由ですが、それが持ち味と言えるんじゃないかな。

山本先生に聞く 「神戸高専のココが好き!」

神戸高専での学習はかなりレベルが高く、大学で学ぶこととほぼ同じような研究を行うことも多いです。学習のレベルは近いのですが、高専と大学の一番の違いは、先生と学生の距離感だと思います。神戸高専は、学生と先生の距離が、非常に近い。
学生も先生も一緒に学んでいるという空気がありますので、質問もしやすいだろうし、この雰囲気が本校の実践力につながっているように感じますね。

担当教科
工業熱力学、機械工学実験、設計製図
クラブ顧問
バスケットボール部
趣味
バイク…数年前からはまりました★