野球やバイクが好きな先生というイメージですが、今回は研究室紹介なのでまじめに研究について話してみたいと思います。私にとって研究とは
だと考えています。研究は今の私に大きな影響を与えています。
私も高専出身で野球部に所属しており成績は中間で、いわゆる普通の学生でした。
5年生で配属された研究室の決め方は「やさしそうな先生だから」。
案の定その先生はやさしく、意味もわからず言われるがまま研究をしたところ、なんと良い研究成果が出ました。
どれくらいすごいかは当時の私ではわかりませんでしたが、そこから研究が好きになり、研究を頑張ることで周囲の私への見る目が変わり、自分自身が明らかに変わりました。
きっかけはこんな運が良いとも取れる出来事でしたが、もしあの時研究結果が出ず、研究の面白さを知っていなければ、普通の私が普通に卒業し普通に就職し今のようにはなっていなかったと思います。
みなさんは今、そんな自分を高めることが出来る場所に居ます。 しかし、最近の学生は研究より遊びやバイトを選ぶ人が多く、研究を行わずその資格を自ら放棄する学生が増えているとも聞きますが、研究の面白さを知っている私からすれば最良の選択とは思えません。
研究は決して学力だけではなく、どれだけ失敗を繰り返しても実験を行うことが出来るのかが大切だと思っています。 つまりやる気さえあれば誰でもその舞台に立つことが出来ます。 5年生では就職活動などがありますが、短い期間でも本気で卒業研究を頑張ることで、今までにはない価値観や新しい世界観が得られると思っています。
奈良先端科学技術大学院大学で化学と電気電子両分野を勉強された市川先生のご指導のもと、本校で一番“サイエンス”を探求する研究室であると自負しています。
多くの大学や企業との共同研究でMaterials scienceを切り拓くテーマに取り組んでおり、卒業生で現在奈良先端大で研究に取り組んでおられる先輩も頻繁に来校され、一緒に実験を行ったりディスカッションさせていただく中で学ばせていただくことも多いです。
クリーンルームも完備しており、恵まれた実験環境の中で学会でも注目される最先端のテーマに取り組めるのが研究室の自慢です。
なんと言っても自由闊達、校歌にも詠まれた『科学を極め自治を追う』の校風で、学生会(自治会)も基本的に全て学生による自己責任で主体的に運営しています。
体育系、文科系ともにクラブ活動も盛んで、全国大会で活躍しているクラブが多く、遠征先での合宿の他、校内にも合宿が出来る学生会館があります。
加えて5年間同じクラスで授業や実験実習、野外活動や見学会、高専祭にも一致団結して取り組むため、非常にクラスの結束が強くなるのも特長です。
また5年間を通じていろいろなところへ見学に行けるのも好きなところです。
(写真は市川研究室のエース卒研生で本インタビューにもご協力いただいた平成21年度学生会長の宇田さんです)
(写真は市川研究室のエース卒研生で本インタビューにもご協力いただいた平成21年度学生会長の宇田さんです)
- 担当教科
- 電子工学、半導体工学、電気材料、先端半導体デバイス、電気工学実験実習、卒業研究
- クラブ顧問
- 硬式野球部
- 趣味
- バイク、野球、スキー