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- 神戸高専だより 2022年度
- 2022年10月
クォーク物質を重力波で探る研究でプレスリリースされました
一般科 高見健太郎 准教授(理化学研究所客員研究員兼任)が参加する国際共同研究グループは、中性子星合体後の重力波から超高密度物質の性質が詳細に読み取れることを示し、クォーク物質の痕跡が重力波に現れることを突き止めました。本研究成果は、重力波天文学において、中性子星の内部構造や超高密度物質の性質の解明に貢献すると期待できます。
本研究成果は、科学雑誌『Physical Review Letters』に掲載されるとともに、理化学研究所、大阪大学、東北大学からプレスリリースされました。
また、 日本経済新聞やマイナビニュース、American Physical Society (APS)の PhysicsMagazine などでも紹介されています。
掲載先URLなどの詳細は、
ここをご覧ください。
第59回高専祭を開催しました(29・30日)
10月29日・30日、本校キャンパスにて第59回高専祭が行われました。本年もコロナ禍のため、残念ながらご招待したお客様だけの入場となってしまいましたが、さまざまなステージ・パフォーマンス、各クラス・学科・文科系サークルの趣向を凝らした展示がなされ、楽しい2日間でした。(広報室)
飾り付けされた正門 |
来場者で賑わうステージ前広場 |
装飾は1年生のクラス作品 |
吹奏楽部演奏 |
ステージ企画 |
科展示(機械工学科) |
科展示(電気工学科) |
科展示(電子工学科) |
科展示(応用化学科) |
科展示(都市工学科) |
部展示(華道部) |
同時開催の入試説明会 |
2022年度第1回学術講演会が開催されました(26日)
10月26日15時から専攻科大講義室において2022年度第1回学術講演会が開催されました。一般科の鯉江秀行先生には「quiverによる積構造の可視化と、 実践中のアクティブラーニングについて」というタイトルで下三角行列での積構造について箙を用いて表現する方法や、演習中心で行うアクティブラーニングの実践報告について説明頂きました。機械工学科の小澤正宜先生には「 水中での電波通信を用いたモジュール型水中ロボットの開発」というタイトルで、電波利用が困難な海中でも利用できるロボットの開発の様子について講演頂きました。(地域協働研究センター)
鯉江先生による講演 |
鯉江先生による講演 |
小澤先生による講演 |
小澤先生による講演 |
全日本小中ロボコン選手権2022 神戸地区予選会 が実施されました(22日)
10月22日神戸高専本部棟ホールにて、全日本小中学生ロボット選手権 神戸地区予選会が開催されました。 今年度は、小学生部門21名、中学生部門7名の参加がありました。小学生部門はコート上の洗濯ばさみを指定の高台へ移動します。 スロープを設置したり、持ち上げたりと多くの工夫が見られました。中学生部門は壁に空いた穴にペットボトルを持ち上げて差し込みます。 ペットボトルを掴む部分と持ち上げるアーム部分の強度確保に苦戦していたようでした。 各部門の上位2名は12月18日和歌山県御坊市で行われる全国大会に出場します。(機械工学科 朝倉・地域連携 三宅、渡辺)
小学生部門 |
中学生部門 |
秋の専攻科行事として明石海峡大橋と神戸市中央水環境センター見学を実施しました (11日)
10月11日(火)朝から秋の専攻科行事として、本校卒業生が学科を問わず幅広く社会インフラを技術で支えておられる現場を学ばせていただくことを目的として、
本州四国連絡高速道路(株)の明石海峡大橋と、神戸市建設局中央水環境センター西部処理場の見学を実施しました。
明石海峡大橋では神戸管理センター臼田副所長のご説明の後、本校卒業生の先輩方を含む5名のエンジニアの方々が付き添ってくださって、
一般には立ち入ることのできない管理通路から、様々な技術を見学させていただきました。特に、主ケーブルの防食方法の検討の積み重ねから、
主ケーブル内部を乾燥させて錆の発生原因を取り除く対策として、世界で初めて本四高速様が開発・導入された送気乾燥システムは、
今では世界の大きな吊り橋でも採用されるに至ったとのお話を伺い、たゆまぬ技術開発を通して世界のインフラ維持に貢献しておられる様子を学ばせていただきました。
午後からはを神戸市中央水環境センター西部処理場を訪問し、実際の処理水を身近に拝見しながら高度な生化学処理による汚水処理と、自治体として自然環境を守り、
資源の再利用を促進する立場から、処理水の活用や、精製した消化ガスの燃料化やガス発電技術についても詳しいご説明をいただきました。現場見学では、
実際の生化学処理プラント(最初沈殿池→反応タンク→最終沈殿池)、発電プラント(汚泥消化タンク→消化ガス精製→消化ガス発電)のご説明をいただきました。
午前午後どちらの現場でも本校卒業生の先輩方が活躍しておられるご様子を拝見して、社会インフラを支える技術の大切さを実感した有意義な一日となりました。(専攻科運営委員会)
舞子公園から淡路島の方向に向かって |
本校卒業生の先輩方も含め5名のエンジニアの方々が臼田副所長とともにご案内くださいました |
一般には立ち入ることのできない管理通路から様々な技術のご説明をいただきました |
床は網目で約50m下の海面まで見えるので、見下ろすと吸い込まれるような感じがします |
主塔を超えた辺りでご案内くださった先輩方と一緒に撮影した集合写真です |
中央水環境センターでは汚水処理にとどまらない資源の再利用についてもご説明いただきました |
微生物の働きで汚れを分解する生化学反応タンクでは、最初沈殿池からの汚水に返送汚泥も混ざります |
最終沈殿池では透視度1m以上にまで奇麗に処理された水の中で、たくさんの魚が泳いでいるのが見えました |
巨大な汚泥消化タンクで発生させたメタンガスを精製してガス燃料としたり、ガス発電にも利用されています |
ライフサイエンスに関する国際会議でPoster awardを受賞しました (7日)
3月7日から9日に千里ライフサイエンスセンターで開催されたIEEE主催のライフサイエンスに関する国際会議(The 2022 IEEE 4th Global Conference on Life Sciences and Technologies)において、
電気電子工学専攻1年(発表当時)の原田遼太朗さんがPoster award(3rd Prize, IEEE LifeTech 2022 Excellent Paper Award for On-site Poster Presentation)を受賞しました。初めての国際会議でしたが、
「Development of communication system from EMG of suprahyoid muscles using deep learning」というタイトルで1時間半にわたってポスター発表を行い、来場者からの質問に対しても堂々と英語で受け答えを行いました。
大学院生、研究者の発表がほとんどの中での受賞は、非常に価値となるものです。なお、この度賞状が届きましたので、校長先生から代理で授与いただきました。原田さんの今後の益々の活躍が期待されます。
(電子工学科 尾山 匡浩)
聴講者への説明の様子 |
質疑応答の様子 |
校長先生からの代理授与 |
校長先生との記念撮影 |