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神戸高専だより 2018年8月
米国航空宇宙局(NASA)ジョンソンスペースセンターでの国際教育プログラムに参加してきました(8月27日-9月8日)
電気工学科4年の石谷文絵さんが、学外実習として米国航空宇宙局(NASA)ジョンソンスペースセンターでの国際教育プログラムに参加されました。 下記の参加報告を頂きましたのでご紹介します。(電気工学科 佐藤 徹哉)
ジョンソンスペースセンターでのグローバル教育プログラムに参加して(電気工学科4年 石谷 文絵)
今まで経験したことがないくらいタイトな2週間を過ごしました。毎日2.3時までの徹夜、朝6時から始まるプログラム、毎日のように課されるプレゼン、食事の時間は30分など…これを聞いただけではしんどいだけかと思うかもしれません。ですが私にとって宇宙好きの仲間とこれだけ密度の濃い時間を過ごせたことはすごく幸せで、日本に帰りたくない!と思うほどいい経験ができました。
ジョンソンスペースセンターでは一般人は立ち入りできないような場所まで行かせてもらえました。ミッションコントロールセンターでISSと交信している様子や野口聡一さんが実際にスキューバの訓練をしている様子を見学したり、火星ロボットやローバーを作っている現場も見させていただきました。
空いた時間には宇宙飛行士の方の話やaero space biologyの研究をしている方の話を聞くことができ、大変興味深く思いました。他にもプラズマを用いたロケットエンジンの工場の見学や宇宙飛行士の方が必ず訪れるというレストランにも行きました。
また、space universityというNASAの教育プログラムにも参加してきました。ロケットのモジュールをパラシュートがきちんと開くか、どれだけ高く飛べるかを予算を考慮しつつ設計し、理論値を出し、実際に発射させました。さらに、火星住居の模型を作ったり、火星で石を拾うことを想定したローバーの設計をして実際に走行させたり、プログラミングにより自動的に動くローバーの設計もしました。ISSで大気圏に突入する際に必要である断熱材をどの素材を使えばいいのか、どのように組み合わせればいいかなど考えて作る作業もしました。
その他にも3D CADを用いて火星ローバーの設計を行い、3Dプリンタで実際に模型を形にしました。プログラム終了三日前にはこのローバーについてNASAの職員の方々の前で各班対抗で大きなプレゼンを行いました。私の班はこのローバーをいかに予算を抑えるかについて考え、重さが軽ければ軽いほど安く火星まだ運べるため、ボディにハニカム構造を採用しようという案を出しました。このハニカム構造を3D CADで作成することがすごく大変でした。その分このハニカム構造の考えが評価され、最優秀賞に選ばれ、メダルを獲得することができました。
この2週間でロケットやローバーの仕組みはもちろん、チームワークの大切さやプレゼンの仕方についても学ぶことができました。
参加するにあたり支援してくださった親や先生、友人にとても感謝しています。本当にありがとうございました。
プラズマロケットエンジン |
ミッションコントロールの体験施設にて |
ISSの操縦席モジュール |
実際に使用される予定であったロケット、SATURN X |
Graduation Ceremony |
スキューバダイビング体験施設及び |
火星ローバーについてのプレゼン |
断熱材の温度上昇測定実験 |
プレゼンで獲得したメダル |
ジョンソンスペースセンターにて |
実際に月の石を触りました |
宇宙飛行士の方と |
火星ローバーを想定したロボットの走行テスト |
Aero Space Biologyの研究を行なっている方と |
実際のミッションコントロールセンターにて |
電気学会産業応用部門大会においてYPC優秀発表賞を受賞しました(29日)
8月28日〜30日に横浜国立大学で開催された電気学会産業応用部門大会のヤングエンジニアポスターコンペティション(YPC)部門において、電気電子工学専攻1年パワーエレクトロニクス研究室の今出弘一さんが『三相電圧形3レベル変換器におけるパルス電圧重畳二相PWM法の適用による効率改善』について発表し『YPC優秀発表賞』を受賞しました。このポスタコンペティション部門は、1993年から開催されている若手エンジニア向けの歴史のあるセッションで、今年は150件(このうち、神戸高専から8件、他高専から13件)の発表があり、15件にYPC優秀発表賞が授与されました。今出さんは、大学院生が中心(高専の受賞者は今出さんと茨城高専1名だけ)の同セッションにあって、論文やポスタの出来 映えだけでなく、説明や質疑応答の様子なども評価されての受賞であり、今後の更なる活躍が期待されます。なお、パワーエレクトロニクス研究室からの受賞は4回目となります。(電気工学科 南 政孝)
南准教授とともに |
賞状 |
表彰式にて星論文委員長から賞状を頂く |
「神戸高専合同見学会」が実施されました(28日)
8月28日(火)に神戸高専合同見学会が開催されました。
この見学会は産金学官連携活動の一環で、神戸市内を中心に産業・金融・学術・官公庁の関係者約30名にて、三田市にあるモリタホールディングス(株)三田工場と同じく三田市にあるレンゴー(株)三田工場を訪れました。
モリタ(株)では消防車の製造の様子を見学させていただき、各国の法律などに対応した様々な違いのある輸出向けモデルなどを見ました。また、独自の先端が屈折するはしご車の動作確認している様子を見れました。レンゴー(株)では自動化やロボット化され、ロール紙の状態からダンボールになり、印刷やカットされダンボールの箱となる生産ラインを見ることができました。中小企業の方をはじめ、参加者のみなさんは、技術のすごさを体感できました。
両工場の関係者の方には大変お忙しいところ、説明や見学にご対応いただき、まことにありがとうございました。また、モリタ(株)の見学受け入れに際しては、神戸市にもご尽力いただきました。ありがとうございました。 (担当:早稲田)
モリタ(株)での三田工場の紹介 |
モリタ(株)で記念撮影 |
レンゴー(株)ダンボール生産ライン見学 |
レンゴー(株)で記念撮影 |
夏季公開講座「ロボットハンドをつくろう」と「リモコンロボットをつくろう」を開催しました(22日)
8月22日に神戸市総合児童センター(こべっこランド)にて、小学校1〜2年生向けに「ロボットハンドをつくろう」と小学校3〜6年生向けに「リモコンロボットをつくろう」 が実施されました。「ロボットハンドをつくろう」には26名が参加し、風船と挽いたコーヒー豆でつくることができるユニバーサルグリッパーロボットハンドを作りました。保護者向けにはユニバーサルグリッパー本家の研究を紹介しました。また「ロボットハンドをつくろう」には25名が参加し、学生アシスタントの指導に従って、プラダンを切り、アルミテープによる回路を組立し、全員完成させることができました。どちらの工作も完成したあとの達成感が得られた様子でした。(担当:早稲田)
学生スタッフの指導による工作の様子 |
全日本小中学生ロボット選手権2018 ロボット製作講習会を開催しました(19日)
8月19日(日)に「全日本小中学生ロボット選手権2018 製作講習会」が,機械工学科の朝倉准教授を講師として,本校本部棟第1,2会議室にて行われました。毎年和歌山県できのくにロボットフェスティバルが行われております。本講習会は,このフェスティバルの地区予選大会にエントリーするための講習会です。午前は小学生,午後からは中学生の講習会があり,各部門とも20名を超える参加がありました。参加者は熱心に模型を製作しておりました。模型が完成すると競技場で試走をさせ,ロボットと競技フィールドの確認をしていました。神戸地区予選は10月21日(日)に本校で開催され,各部門の上位2名が全国大会に進出します。(担当:朝倉 記録:連携教育 上中)
最初の説明 |
製作中の様子(小学生部門) |
製作中の様子(小学生部門) |
製作中の様子(中学生部門) |
試走の様子(小学生部門) |
試走の様子(中学生部門) |
オープンキャンパスを開催しました(17-19日)
8月17日(金)〜19日(日)の3日間にわたり,本校にてオープンキャンパスを開催しました。今回の体験が中学生のみなさんの進路を考える上で少しでもお役に立てれば幸いです。猛暑の中,足をお運び頂き有難うございました。(広報室 藤原・宇野)
オープンキャンパスにようこそ! |
学校説明の様子 |
機械工学科の体験学習(1) |
機械工学科の体験学習(2) |
電気工学科の体験学習(1) |
電気工学科の体験学習(2) |
電子工学科の体験学習(1) |
電子工学科の体験学習(2) |
応用化学科の体験学習(1) |
応用化学科の体験学習(2) |
都市工学科の体験学習(1) |
都市工学科の体験学習(2) |
吹奏楽部による歓迎演奏 |
生協による無料給水サービス |
ソーラーカーの展示 |
ロボコン・ロボットの実演 |
食堂も開放 |
在学生による相談コーナー |
夏季公開講座「滴定による中和実験〜塩酸と水酸化カリウムでpHの変化を見てみよう〜」を開催しました(15日)
8月15日(水)に中学生を対象とした「滴定による中和実験〜塩酸と水酸化カリウムでpHの変化を見てみよう〜」が,応用化学科の渡辺教授を講師として,こべっこランドの研修室にて行われました。まず,当講座の主となる中和滴定の説明の後,コニカルビーカーに入れた塩酸に指示薬(BTB溶液)を加えた溶液に,徐々にアルカリ性溶液(水酸化カリウム)をビュレットで加えていき、酸性,中性、アルカリ性の色の変化を見てもらいました。最後に“なすび”から色を抽出した溶液を指示薬として中和滴定も行いました。(担当:渡辺 記録:連携教育 上中)
実験の説明 |
うまくできるかな |
なすびがどうなる |
第18回レスキューロボットコンテスト会場にてロボット工作教室が開催されました(11・12日)
8月11日(土)と8月12日(日)に神戸サンボーホールにて、有線のリモコン紙コップロボットを作る工作教室と最新のロボットハンドであるユニバーサルグリッパーを風船で作る工作教室が実施されました。「リモコンつき紙コップロボットを作ろう!」のコーナーでは神戸市内外から小学生を中心にたくさんの参加者がありました。学生スタッフの協力もあり全員無事に組立てることができました。また、「風船によるUGロボットハンドを作ろう!」のコーナーでは風船とコーヒー豆を用いた不思議なロボットハンド(ユニバーサルグリッパー)を作りました。どちらも参加者数が予定数を超えてしまったため、工作を希望する方々にお断りすることになってしまいました。申し訳ありませんでした。本工作教室は神戸信用金庫と(一社)神戸市機械金属工業会のご協力のもとに開催させていただきました。(担当:早稲田)
レスコン会場での工作教室の様子 |
夏季公開講座「ゼロから学ぶプログラミング 〜身近な電子機器を自分で作っちゃおう〜」を開催しました(10・13日)
8月10日(金),13日(月)に「ゼロから学ぶプログラミング 〜身近な電子機器を自分で作っちゃおう〜」が,電子工学科の長谷准教授および電子工学科卒業生の茨木隆彰氏を講師として,本校第一会議室にて開催されました。小学生から定年退職後のエンジニアまでが参加されたこの講座,まずはスタッフの紹介をおこないました。電子工学科の学生と教職員に加えて,わざわざ駆けつけてくれた多数の卒業生の存在もこの講座の魅力の一つです。なお,この講座の教材そのものも電子工学科卒業生が創立した会社との共同開発によるものです。
個性的なスタッフ紹介の後は,マイコンの概要説明をおこない,プログラムを用いてLEDを点滅する方法,音の発生方法やセンサーの基本などを学習しました。午後からは,午前中に学んだ内容を発展させた中級編を学習した後,各自で自由課題作品の制作に取り組みます。特別に現地で出張販売して下さった神戸高専生協さんのパーツコーナーの前で,どんな部品を使ってどんな楽しい作品を作ろうかとスタッフと一緒に頭を捻ります。卒業生による某名物パーツショップ店の物真似も秀逸で,これで日本橋のパーツ屋さんに行くための準備も万全です。自由課題製作では講師が考えもしていなかったあっと驚く使い方なども出てきて,スタッフも感心しきりでした。最後に発表会がおこなわれ,作品の特徴や見所を説明してもらいました。優秀作品を制作した参加者にはささやかな賞品も授与されました。(担当:長谷 記録:連携教育 上中・電子工学科 長谷)
最初の説明 |
光った!! |
卒業生による体を張ってのパーツ説明 |
どのパーツにする? |
ドキドキの発表会 |
賞品の授与 |
表彰式。学生と卒業生だけで選びました |
夏季公開講座「君は見えるだろうか?ワイヤレス給電!」を開催しました(5日)
8月5日(日)に「君は見えるだろうか?ワイヤレス給電!」が,電気工学科の中村准教授,茂木教授を講師として,本校電気計測実験室にて行われました。内容は電気工学科の紹介に始まり,ワイヤレス給電の代表である電磁誘導方式,および磁界共鳴方式の概要と近未来にはワイヤレス給電が一般的になるとの説明の後,各自親子でコイルを作ってもらい,ワイヤレス給電を体験してもらいました。給電が成功すると喜びの声が聞こえました。最後に,コイル間距離と供給電流の関係をグラフで示しました。中にはコイルの配置を立体的に変えた時の供給電流の関係を求めようと挑戦する生徒さんもいました。(担当:中村,茂木 記録:連携教育 上中)
最初の説明 |
離れても給電成功! |
ソーラーカーレース鈴鹿2018にて、ENJYOY-I,II総合5位の好成績を収めました(3・4日)
8月3日(金)、4日(土)にソーラーカーレース鈴鹿2018が開催されました。本校から、ソーラーカー研究会(http://www/groups/solarcar/)が4時間耐久レースのENJYOY-Iクラス(高校生主体)に出場し、過去最高の周回数44で13チーム中第4位、また、ENJYOY-IIクラス(大学・社会人主体)も合わせた、総合順位でも、24チーム中第5位という好成績を収めました。初日のフリー走行では、総合11位となり、中盤グリッドを獲得しました。2日目の本戦では、他チームがバッテリー切れで失速する中、安定した走行を見せ、表彰台まで後一歩という結果となりました。大会期間中は連日の猛暑で厳しい環境でしたが、部員全員、精一杯取り組んでおりました。レース当日は、寺田学生主事、裏野後援会長をはじめ、保護者の方々、OBも多数応援に駆けつけて頂きました。この場を借りまして、改めて感謝申し上げます。(ソーラーカー研究会顧問 福井・和田・鈴木・斎藤)
ピットでの作業の様子 |
車検の様子 |
レーススタート直前の様子 |
メインストレートを通過する本校のマシン |
ドライバー交代・ピットイン作業の様子 |
大会終了後に応援に来て頂いた方々と車両を囲んで |