電子工学科の実験実習用PCを紹介します!(2025)

目次
神戸高専では新入生の方にノートPCのご用意をお願いしております。
一方で、PCと一概に言っても中古で数千円の物から数十万円もするものまで、世の中には様々なPCがあり、 『入学に合わせて購入を考えているけどどんなPCを選べばいいかわからない…』『スペックの表を見ても分からない…』といった方もおられるかと思います。
そこで今回は、電子工学科の実験実習などで学生・教職員が共用で使用するために導入しているPCを紹介していきたいと思います。
一つの参考情報としてご覧ください。
電子工学科として推奨するスペックについては、それぞれの機能紹介と共に こちらのページ でも紹介していますので是非、参考にしてください!
PCのご紹介
電子工学科の実験実習で使用しているノートPCを紹介していきたいと思います。
1. ASUS / TUF Gaming A16

型番 | FA607PV-R99R4060S |
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CPU | AMD / Ryzen 9 7940HX |
メモリ | 32GB |
グラフィック(CPU) | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
SSD | MVNe 1TB |
導入時期 | 2025年2月 |
つい先日納入され、2025年度から本格的に使用を開始する電子工学科の 実験実習用PC としては最新のものです。
一般的には、eSportsなどでも用いられる「ゲーミングPC」と呼ばれるものになります。
「学校の設備でゲーミングPC?」と思われる方もいるかもしれませんが、ゲーミングPCは高性能なCPUやグラフィックを搭載しているため、遊びを目的とせずともいわゆる「ハイスペックなPC」としての十分な性能を発揮します。
また、名前に「タフ」と通りで頑丈です。
ネットワークに関する実験やAI学習の勉強会など幅広く活用予定です!
2. ASUS / TUF Gaming F15 (2023)

型番 | FX507ZU4-I7R4050PRO |
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CPU | Intel / Core i7-12700H |
メモリ | 16GB |
グラフィック(CPU) | NVIDIA GeForce RTX 4050 |
SSD | MVNe 512GB |
導入時期 | 2024年1月 |
2024年度に使用を開始したPCで、1で紹介したモデルの仲間です。
具体的には、CPU, メモリ, グラフィック, SSDなどの性能が1よりも控えめで、ディスプレイサイズは上下の幅が1まわり狭くなっています。
とは言っても、こちらもスペックとしては申し分なく、学校全体で見ても、学科の学生全体で共用利用するPCとして見るとかなり上位陣です。
こちらも様々な実験で汎用的に使用するPCとなります。
3. Lenovo // Thinkpad E15 (Gen2)

型番 | ThinkPad E15 Gen 2 |
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CPU | AMD / Ryzen 5 4500U |
メモリ | 16GB |
グラフィックボード | なし |
SSD | MVNe 256GB |
導入時期 | 2020年11月 |
2020年度に導入されたPCの1つで、主にマイコンやロボットを扱うような実験実習でプログラミングを行う際に使用しています。
Lenovoの『Thinkpad』シリーズはキーボードの操作性にこだわっているとも言われ、キーボード中央の赤い"トラックポイント"(マウスカーソルが操作できるスティックのようなもの)が特徴的です。
テンキー搭載モデルのため、やや大きめの機種ですが本体は(1の機種と比べると)軽めでバッテリー駆動の時間も長いため、ロボットを動かす実験でコースまでPCを持ち運んでリアルタイムで調整したり、中には立って片手でPCを持って操作したりするような学生もいます。
4. ASUS / TUF Gaming FX505DT

型番 | FX505DT-R7G1650AS |
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CPU | AMD / Ryzen 5 4500U |
メモリ | 16GB |
グラフィック(CPU) | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
SSD | MVNe 512GB |
導入時期 | 2020年11月 |
こちらも2020年度に導入されたPCの1つで、高性能マシン(当時)として導入されました。
導入当時は学科内で学生が使える共用のPCとしてはかなり性能が良かったこともあり、『AI技術者習得のための勉強会』の上級コースでも大活躍でした。
1, 2で紹介した新モデルと置き換わる形でメインの共用マシンとしては運用を終了し、ピンチヒッターのような形での運用になっています。
オマケ要素ではありますが、このマシンもゲーミングPCではおなじみの発光ギミックもあり綺麗に光ります。全台並べてみた写真もございますので是非『ギャラリー』ページもご覧ください。
5. ASUS / ROG Zephyrus G14

型番 | GA401QC-R75R3050G | GA401IH-R7G1650W |
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CPU | AMD / Ryzen 7 5800HS |
AMD / Ryzen 7 4800HS |
メモリ | 16GB | 16GB |
グラフィック(CPU) | NVIDIA GeForce RTX 3050 | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
SSD | MVNe 512GB | MVNe 512GB |
こちらは少し変わって実験実習用ではなく、プレゼン発表やWebミーティングなど、スポットで活躍しているPCです。
天板にLEDで文字やイラストを表示できる機能が搭載されており、説明会などで目にした方もおられるかもしれません。
デザイン面はもちろんですが、比較的軽量小型ながら、GPUにGeForceシリーズを搭載するなどハイスペックなマシンです。
選び方の参考
色々な考え方がある内の1つとして筆者の考えですが、わかりやすいところでは
「重量」「性能」「価格」
の3つの要素があると考えています。
基本的には「重量の軽さ」や「性能の良さ」を取れば価格は上がり、反対に「価格の安さ」を取れば重量が重くなったり性能が下がったりするのが普通です。
簡単に言えば、「軽くて」「性能が良くて」「安い」というものはなかなか難しいです。
※メーカーや、同じメーカーでもモデルによってコストパフォーマンスは様々です。
電子工学科では紹介の通り、ASUS社 (特にTUF Gamingシリーズ)、Lenovo社 (Thinkpadシリーズ)を多数導入していますが、上記で紹介したPCは重量の面では少し重たい部類です。
一方で、例えばLenovo社 Thinkpadシリーズであればもっと小型で軽いモデルもあります(学生人気も高いです)。 また、ASUS社もTUF-Gamingシリーズは比較的重量がありますが、他のシリーズでは持ち運びに特化したようなモデルやゲーミングPCながら軽いモデルもあります。
「ずっと持ち運びたいから軽めのモデルにする」
「予算に限りはあるけど、重たくても頑張るのでコスパの良い高性能マシンが良い」
など、新入生の皆さんや、ご家庭の都合によっても変わる部分は大きいので、自分のやりたいことや好みに合わせてお選びください。
補償のチェックやセールも忘れずに!
各メーカー、あるいは購入店舗によって補償内容は異なります。
たとえば、自損の物損でも3年間無償対応のもの、自然故障でも2年目からは有償になるもの……様々です。
メーカーによっては、購入後○○日以内であれば追加購入して加入可能、といった保険もあります。
また、3月~5月は「新生活セール」や「ゴールデンウィークセール」などが開催されることも多いので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
まとめ
なお、ここで紹介したPCはあくまで『学生・教職員が共用で使用するノートPC』です。
例えば卒業研究や勉強会でAIに関する研究をする場合は紹介したPCよりももっと高性能なPCを使用することもありますし、逆にここまでのスペックを必要としないような研究室などではもう少し簡単なPCであることもあります。
購入を考えるときは、メーカーの商品ページや、メーカー直販ストアも参考になると思います。是非、自分にあった1台を見つけてください。
なお、新入生の方は、本校より郵送致しました資料に質問フォームのQRコード・URLを掲載しておりますので、分からない点やご不明な点、不安なことなどございましたらお気軽にお問い合わせください。