4.シミュレーション方法
4−2.MODELSの作成
提案する太陽電池のモデル化された特性方程式や、日射量・表面温度の天候条件をシミュレーションに用いるためにはATPにおいてその電圧−電流特性を持つ電源やデータを出力する素子を構成することが必要となる。そこで、これらの素子はATPで使用することが可能なMODELSとして作成した。MODELSはCOBOLやFORTRANに類似した自由度の高いフォーマットを持つプログラム言語で作成でき、従来のTACSでは出来なかったモデリングが可能となる。ここでのシミュレーションの際には、太陽電池のMODELSと天候条件のMODELS、負荷抵抗のMODELSの3種類を作成した。太陽電池のMODELSは開放電圧、短絡電流、接続されるモジュールの数などを容易に決定することができ、また天候条件のMODELS、負荷抵抗のMODELSはデータを読み取るサンプリング周波数の変更が可能となるように作成した。これより、作成したMODELSを使用することで各シミュレーションに応じた任意のシステムが構成できる。