「周期信号は基本波とその高調波による合成である」
この性質を使えば、電気回路など(線形システム)の応答が理解しやすくなります。
下図にフーリエ合成の概念図を示します。cnは高調波それぞれの振幅です。
線形システム(図では単なる抵抗)に電圧f(t)が入力されたとき、
流れる電流は、それぞれの信号源(直流電源、基本波電源、2次高調波電源、等々)からの電流の和になります。
入力f(t)に対する任意回路の電流、電圧の応答は、
ある周波数の正弦波に対する応答が判れば、
それぞれの周波数の正弦波に対する応答で合成すればよい
ということになります。
また、
f(t)から供給されるエネルギは、それぞれの信号源からのエネルギの和
となります。