(BACKto)フーリエ変換技術目次

(5.4)フーリエ変換の性質4(たたみこみ)


(5.4.1)フーリエ変換の性質4の利用1

「伝達関数」を用いた線形システムの伝達特性(フィルタ特性)解析

 下図はある増幅器のインパルス応答h(t)のフーリエ成分H(f) (これを伝達関数;Transfer functionと呼ぶ)

の絶対値のdB表示と進み位相角θ(偏角)の表示例です。
 この増幅器の入力をg(t)とするとき、その出力のフーリエ変換対 の関係から、ある周波数fの信号がこの増幅器に入力されると、出力はH(f)の絶対値倍だけ増幅され、位相はH(f)の偏角だけ加算されることがわかります。
また、ある周波数帯域の信号が入力されると、出力はそれぞれの周波数でH(f)の絶対値倍だけ増幅され、位相はH(f)の偏角だけ加算されることがわかります。
 これより、システムの伝達関数はフィルタ特性の数学関数と考えることができます。
     ⇒(5.4.1a)疑似インパルスの作り方


(FORWARD)(5.4.2)フーリエ変換の性質4の利用2(線形システムの接続)