2004年のアテネオリンピックは、日本選手の活躍が目立ちました。水泳においても日本復活となる活躍でした。国民のほとんどがその活躍を知らないことはないでしょう。しかし、オリンピック後に開かれたパラリン
ピックの活躍をどれだけの人が知っているでしょうか?大半の方は、パラリンピックが開催されたことすら知らないかもしれません。健常者か障害者かの違いはありますが、同じように競技スポーツとして取り組んでいるのに、マスコミの扱いや国民の関心の低さが残念です。また、それでなくても移動などにお金がかかるのに、バックアップ体制の低さは目を覆いたくなるものです。そんな障害者のスイマーのことを理解して貰い、一人でも多くの人が、障害者のスポーツに目を向けて貰えるよう、神戸高専水泳部は、障害者スイマーと交流を持ち、その支援活動を展開しています。平成19年の交流会は、バルセロナ・アトランタ・シドニー・アテネの過去4回のパラリンピックにて、金メダルを5個総メダル数19個と活躍し、2008年に行われる北京も選手として内定している河合純一氏を迎えた。河合氏は生まれつき右目だけの生活であったが、15歳で全盲になった選手である。彼は、現在静岡県で中学校の社会科の教師として勤務し、水泳部の顧問としても活躍している。全盲であるが、実は見えているのではないかと錯覚するぐらい観察力が鋭く、様々な力を持っており、当日は、障害者の泳ぎ体験と講演をしていただいた。 |