科 目 | 建築計画概論 ( Introduction to Architectural Design and Planning ) | |||
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担当教員 | 八木 康行 非常勤講師 | |||
対象学年等 | 都市工学科・5年・前期・必修・1単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・ 教育目標 |
A4-S1(100%) | |||
JABEE 基準1(1) |
(d),(g) | |||
授業の概要 と方針 |
建築設計を行うためには,そこで展開される人々の活動がうまく機能するような空間を計画することが必要である.本講義では,建築計画で必要な基礎的な知識及び住宅に関するデザイン計画論の概要を学ぶことで,建築設計に役立てるものである. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A4-S1】 建築計画とデザインの関係性を学び,設計するための基礎的知識を習得し建築について解説できる. | 2 | 【A4-S1】 建築と都市・風土・文化の関係性を学び,都市について計画論的に解説できる. | 3 | 【A4-S1】 建築計画に必要な知識を学び,建築設計に反映できるよう知識を身につける. | 4 | 【A4-S1】 住宅設計課題に必要な基礎的知識を学び,課題作品の作成に活かす. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 実際の建築作品を通してその計画概要とデザインの評価をレポートでまとめることで評価する. | |
2 | 都市における建築の有り様を分析し,その都市の特徴と魅力をレポートとしてまとめることで評価する. | |||
3 | 寸法や規模,ゾーニング・プランニング,デザインや空間構成のエレメント,環境計画などの基礎的知識についてどの程度習得できたかを中間試験で評価する. | |||
4 | 住宅の計画をするための基礎的知識を身につけられたかを中間試験で評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験50% レポート50% として評価する.100点満点とし60点以上を合格とする.試験は中間試験のみ実施する(第1回~第7回).後半(第9回~15回)は講義内容を咀嚼したうえで作成したレポートを評価する. | |||
テキスト | 「初めて学ぶ建築計画」建築のテキスト編集委員会(学芸出版社) その他適宜 授業に関する資料を配付する. |
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参考書 | 「建築学テキスト 建築概論―建築・環境のデザインを学ぶ」本多 友常 他(学芸出版社) 「都市デザイン 101のアイデア (101シリーズ) 」マシュー・フレデリック ,ヴィカス・メータ(フィルムアート社) 「写真でスラスラわかる建築基準法」関田 保行(エクスナレッジ) |
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関連科目 | 土木・建築設計製図I・II・IV,景観工学,都市交通計画,建設都市法規,建築施工 | |||
履修上の 注意事項 |
授業の前半(第1回~7回)でテキストの第3,4章を講義で行い,これをテスト範囲とする.後半(第9回~15回)は第1,2章の講義をもとにレポートを作成・提出するとともに発表を行う.レポート課題はGW前の授業までに周知する.十分なレポート作成期間を設けるので自習をしっかり行うこと. |
回 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | ガイダンス及び建築設計活動を通した実例解説 |
講師自身の設計実例や建築計画のプロセスなどを紹介しながら,授業の目的や意義をガイダンスする. | |
2 | 建築計画に必要な知識と方法(1) |
寸法の計画/規模の計画:寸法や規模の身体的スケール感を見につけるため,講義のあと教室や什器の実測をグループごとで行い,シートにまとめる. | |
3 | 建築計画に必要な知識と方法(2) |
空間の計画/デザインの要素:ゾーニングやプランニング,動線計画の概要を知り,またデザイン要素としての美的感覚をどのように養うか解説する. | |
4 | 建築計画に必要な知識と方法(3) |
デザインの要素/空間構成のエレメント:建築デザインにおける色彩やランドスケープ,照明デザインなどの周縁領域を知り,空間のエレメントとしての床や壁,天井などの構成がどのように組み立てられているか実例等を通して解説する. | |
5 | 建築計画に必要な知識と方法(4) |
環境の計画/サスティナブル建築:設備計画にまつわる基礎知識や技術を解説し,現代社会が抱えている環境問題に応える持続可能なデザインを支える技術に対して理解を深められるよう解説する. | |
6 | 住宅のデザイン(1) |
住宅設計の概要/各室の計画 1:住宅デザインをまとめるにあたって必要な基礎的知識を解説しつつ,設計作業のアプローチの仕方やエスキースのやり方に結びつけられるような計画方法を身につけられるよう解説する. | |
7 | 住宅のデザイン(2) |
各室の計画 2/空間の演出:住宅設計にとってさらに必要な基礎的知識としてインテリアのデザインについての知識を解説する. | |
8 | 中間試験 |
1~7回目の講義範囲で出題し,基礎的な知識の習得度を確認する. | |
9 | 建築計画の概要(1) |
中間試験の解答及び解説をおこなう.建築計画を学ぶにあたって建築の本質的な話や建築生産と建設業界について解説する. | |
10 | 建築計画の概要(2) |
建築計画の条件設定や建築デザインの意義について解説する. | |
11 | 建築計画の概要(3) |
建築計画における構造と設備の計画概要と現代社会が抱える問題について解説する. | |
12 | 空間計画の背景(1) |
建築と風土,建築と都市,建築と文化について解説する. | |
13 | 空間計画の背景(2) |
近代・現代建築の事例を解説することで変遷を概観する. | |
14 | 課題レポートの発表と講評(1) |
建築家と作品を一つ取り上げ,その作品の計画とデザインの特徴をまとめ,その価値を分析評価するレポートを提出し発表する. レポート提出期限は第13回授業日までとする.発表者は選抜10名程度とする. | |
15 | 課題レポートの発表と講評(2) |
都市を一つ取り上げ,その都市に含まれる建築の有り様を分析し,その都市の特徴と魅力を評価するレポートを提出し発表する. レポート提出期限は第14回授業日までとする.発表者は選抜10名程度とする. | |
備 考 |
前期中間試験を実施する. |