科 目 | 歴史 ( History ) | |||
---|---|---|---|---|
担当教員 | 町田 吉隆 教授 | |||
対象学年等 | 電子工学科・1年・通年・必修・2単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(100%) | |||
授業の概要 と方針 |
日本列島の社会を対外関係,具体的には外交・貿易・文化などテーマとする.古代から近代の開幕までを扱うが,通史ではない.日本列島の歴史を世界史の動向と関連させて考えることをめざす. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 日本列島の社会や文化の変容について原始から近代に至るまでの概要を理解することができる. | 2 | 【C3】 具体的な史料や歴史叙述に基づいて,歴史的事件や事象の内容と因果関係を説明することができる. | 3 | 【C3】 歴史的事件や事象の内容と因果関係を,正確かつ丁寧に解説,表現することができる. | 4 | 【C3】 史跡や文化財および近代化遺産について,実地に調査して,その作成過程を説明することができる.歴史的事件や歴史上の人物について調べるとともに客観的に評価することができる. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 日本列島の社会や文化の変容について原始から近代に至るまでの概要についての理解を中間試験および定期試験で評価する. | |
2 | 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,中間試験および定期試験で評価する. | |||
3 | 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,歴史プリントおよびノート検査で評価する. | |||
4 | 各自が興味を持つテーマにしたがって,史跡や文化財および近代化遺産について,また歴史的事件や歴史上の人物について,作成するレポートの内容で評価する. | |||
5 | ||||
6 | ||||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験70% レポート14% 歴史プリント、ノート16% として評価する.到達目標1,2,3については中間および定期試験4回の平均点で評価する.また到達目標3については歴史プリント作成およびノート検査で評価する.目標4についてはレポートで評価する.これらを総合して100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 『詳説日本史 改訂版』:石井進・五味文彦・笹山晴生・高埜利彦ほか著(山川出版社) 『最新日本史図表 四訂版』外園豊基編集代表(第一学習社) |
|||
参考書 | 『日本史B用語集』(山川出版社) 『角川日本史辞典』(角川書店) |
|||
関連科目 | 歴史(2年)・日本史学A(5年)・日本史学B(5年)・環境と人類の歴史(5年)・社会と文化の歴史(5年) | |||
履修上の 注意事項 |
中学校までで学んだ知識に基づく内容だが,教科書を授業前に読んでおくことを期待する.授業に参加する姿勢の乏しい者については個別に注意する. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
---|---|
1 | 導入-日本の歴史を学ぶ意味とは何か |
日本列島の「地域」的な多様性について確認し,その歴史的な形成について考える. | |
2 | 古代の日本とユーラシア東方地域(1) |
照葉樹林文化帯と弥生文化,中国王朝の興亡と弥生時代の日本列島の社会について考える. | |
3 | 古代の日本とユーラシア東方地域(2) |
律令制導入期の日本社会と朝鮮半島の動向を関連づけて考える. | |
4 | 古代の日本とユーラシア東方地域(3) |
奈良時代および平安時代初期の政治と文化の動きを理解する. | |
5 | 古代の日本とユーラシア東方地域(4) |
遣唐使廃止前後のユーラシア東方地域の政治的情勢と,いわゆる「国風文化」の成立を関連づけて考える. | |
6 | 中世の日本とユーラシア東方地域(1) |
10-12世紀におけるユーラシア東方地域の経済的・社会的変動について考える. | |
7 | 中世の日本とユーラシア東方地域(2) |
平安時代後期の日本社会の社会的・経済的な変容と「日宋貿易」の実態について考える. | |
8 | 前期中間試験 |
第1週から第7週までの内容について試験を行う. | |
9 | 中間試験の解答とまとめ |
中間試験の内容について解説する.紀元前10世紀から12世紀までの日本社会の動きを,世界の動きとの関連から理解する. | |
10 | 中世の日本とユーラシア東方地域(3) |
元寇前後の東アジア世界の動向と日本社会の変容を理解する. | |
11 | 中世の日本とユーラシア東方地域(4) |
元寇後の貿易と「前期倭寇」の出現について理解する. | |
12 | 中世の日本とユーラシア東方地域(5) |
明および朝鮮の成立と室町幕府の外交・通商政策について理解する. | |
13 | 中世の日本とユーラシア東方地域(6) |
「勘合貿易」の変容と琉球王国をめぐる国際関係を関連づけて理解する. | |
14 | 中世の日本とユーラシア東方地域(7) |
蝦夷地の動向と「後期倭寇」の出現をユーラシア東方地域の動向と関連づけて理解する. | |
15 | 中世の日本とユーラシア東方地域(8) |
中世から近世にかけての転換期の社会を国際関係を経済史の面から考える. | |
16 | 近世の日本と世界の動き(1) |
前期の学習内容を確認する.15,16世紀の「世界の一体化」の概観を理解する. | |
17 | 近世の日本と世界の動き(2) |
大航海時代と戦国時代の日本社会の動向を関連づけて理解する. | |
18 | 近世の日本と世界の動き(3) |
豊臣政権の外交と朝鮮出兵を東アジアの国際関係と関連づけて理解する. | |
19 | 近世の日本と世界の動き(4) |
徳川家康の外交・通商政策を幕藩体制形成との関連から学ぶ. | |
20 | 近世の日本と世界の動き(5) |
いわゆる「鎖国」体制の成立をユーラシア東方地域の動向と関連づけて理解する. | |
21 | 近世の日本と世界の動き(6) |
新井白石と徳川吉宗の対外認識,外交政策を比較しながら,江戸時代の経済と社会について考える. | |
22 | 近世の日本と世界の動き(7) |
朝鮮通信使をめぐる外交政策とオランダ東インド会社の通商戦略の変容について理解する. | |
23 | 後期中間試験 |
第16週から第22週までの内容について試験を行う. | |
24 | 中間試験の解答とまとめ |
中間試験の内容について解説する.16世紀から18世紀前半までの日本社会の動きを,世界の動きとの関連から理解する. | |
25 | 日本と世界の近代への動き(1) |
「漂流民」と「漂着民」の存在から江戸時代の社会について考える. | |
26 | 日本と世界の近代への動き(2) |
田沼意次と松平定信の通商・国防政策と18世紀後半から19世紀初めにかけてのロシアの動向を理解する. | |
27 | 日本と世界の近代への動き(3) |
18世紀後半から19世紀初めにかけてのイギリスの動向を太平洋・インド洋地域の変容を関連づけて考える. | |
28 | 日本と世界の近代への動き(4) |
幕末期の日本外交を世界情勢の変容と関連づけて理解する. | |
29 | 日本と世界の近代への動き(5) |
明治初期における日本外交を世界情勢の変容と関連づけて理解する. | |
30 | 日本と世界の近代への動き(6) |
日本列島の歴史を,世界史の視点で捉えることの意義について考える. | |
備 考 |
前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する. |