【 2025 年度 授業概要】
科   目 建築計画 ( Archtectural Design and Planning )
担当教員 田島 喜美恵 非常勤講師
対象学年等 都市工学専攻・1年・前期・選択・2単位【講義】
学習・
教育目標
A4-AS1(100%)
JABEE
基準1(1)
(d),(g)
授業の概要
と方針
建築設計とは,設計者が中心的な役割を果たす前段階(建物の基本的な形態を決定する)の基本計画と,材料や細部のおさまりを決定する実施設計に分けられるが,建築計画は前者とのかかわりが深い.適切な設計を行うためには設計基準や建物の使い方を知ることが重要である.本講義では,これらのことを習得することを目標とし,2級建築士の学科試験(計画)にも対応している.



1 【A4-AS1】 住環境計画についての基本事項・寸法が説明できる.
2 【A4-AS1】 学校や幼稚園・保育所等の就学前乳幼児施設の建築について基本事項や寸法が説明できる.
3 【A4-AS1】 病院等の医療福祉建築についての基本事項や寸法が説明できる.
4 【A4-AS1】 図書館や美術館や博物館について基本事項や寸法が説明できる.
5 【A4-AS1】 施設計画の基本事項や要点について説明できる.
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1 住環境計画についての基本事項・寸法が理解できているかどうか,中間試験で評価する.
2 学校や幼稚園・保育所等の就学前乳幼児施設の建築について基本事項や寸法が理解できているかどうか,中間試験で評価する.
3 病院等の医療福祉建築ついての基本事項や寸法・図面が理解できているかどうか,中間試験で評価する.
4 図書館や美術館や博物館についての基本事項や寸法・図面が理解できているかどうか,中間試験で評価する.
5 施設計画の基本事項や要点について理解できているかどうか,レポートならびにプレゼンテーションにて評価する.
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成績は,試験50% レポート20% プレゼンテーション30% として評価する.総合評価は100点満点中60点以上を合格とする.中間試験のみをおこなう.なお,本講義は前半(1~8回)は講義であり,後半(9~15回)は演習形式で課題に取り組むため,試験評価を50%としている.
テキスト 適宜,建築計画に関する資料を配付する
参考書 「建築計画」,長澤泰,市谷出版(2007)
「パタン・ランゲージ」,C・アレグザンダー,鹿島出版社(1984)
「テキスト建築計画」,川﨑寧史,山田あすか編著,学芸出版社(2010)
関連科目 建築計画概論,建設都市法規,建築施工,土木・建築設計製図I,II,III,IV,応用建築設計製図I,II
履修上の
注意事項
欠課時数が授業総時間の1/3を超えた場合は不履修とし,評価は行わない.

【授業計画( 建築計画 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス及び建築計画の範囲
建築計画とは何か,どの範囲を含むのか,この講義を学ぶことの意義,応用などについて説明を行う.
2 住宅計画
住様式や住要求の変容など,住居の変遷を歴史的な住様式を紹介しながら説明する.
3 集合住宅の計画
近隣住区論やコミュニティなど,集まって住むことの意義などについて説明する.
4 幼稚園・保育所の計画
幼稚園や保育所などの就学前乳幼児施設の計画について説明する.こどもの成長に配慮した保育環境のあり方などを既存施設などを例に説明する.
5 学校の計画
小学校や中学校など義務教育の計画と,高校の計画について説明する.学校運営方式の種類とその特徴及び空間構成について既存施設などを例に説明する.
6 医療福祉建築の計画
病院や高齢者施設などの医療福祉建築の規模,種類や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う.共用部分,外との関係性など,多様な要素を計画していくための手法を既存施設などを例に説明する.
7 図書館・博物館・美術館の計画
図書館・美術館・博物館の計画基礎や展示方式,収納スペースや職員の動線などの基本事項について説明する.具体的な設計例を挙げながら説明する.
8 中間試験
1~7回目の範囲で出題する.
9 中間試験の解答・解説及びバリアフリー法(1)
中間試験の解答・解説をおこなう.バリアフリー法について説明する.
10 バリアフリー法(2)
学校におけるバリアフリー状況を調査する.
11 バリアフリー法(3)
学校におけるバリアフリー状況の調査をレポートにまとめ,それを元にバリアフリーマップを作成する.
12 保育所設計演習(1)
コンセプトを考え,エスキスを作成する.
13 保育所設計演習(2)
エスキスを元に,図面及び模型などを作成する.
14 保育所設計演習(3)
引き続き,図面及び模型などを作成する.
15 保育所設計演習(4)
保育所設計についてプレゼンテーション及びディスカッションを行う


前期中間試験を実施する. 本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の事前・事後自己学習が必要である.本科目の習得には60時間の事前(文献調査)・事後(レポート・プレゼン作成)の自己学習が必要である.