【 2024 年度 授業概要】
科　　　目 環境生態 ( Ecology of Land Plants )
担当教員 宇野 宏司 教授 【実務経験者担当科目】
対象学年等 都市工学科・5年・前期・必修・2単位【講義】 ( 学修単位II )
学習・
教育目標		 A2(100%)
JABEE
基準1(1)		 (c),(d)
授業の概要
と方針		 都市工学において，環境問題への取り組みや生態系への配慮はなくてはならないものになっている．本講義では，生態学と都市工学の学際領域における基礎知識，技術体系について学ぶことを目的とする．本講義は，担当教員の民間会社および大学研究機関での実務経験を踏まえて，環境保全技術の各論について教授します．
到
達
目
標		 1 【A2】 生態学の基本概念・用語について理解し，説明できる．
2 【A2】 生物多様性の重要性について理解し，説明できる．
3 【A2】 環境生態学に関する時事問題について自分の意見を論理的に述べることができる．
4 【A2】 各種生態系の機能と役割について理解し，説明できる．
5 【A2】 環境保全と防災の両立の重要性について理解し，説明できる．
6 【A2】 環境関連の法律の内容について理解し，説明できる．
7 　
8 　
9 　
10 　
評
価
方
法
と
基
準
 到
達
目
標
毎
 1 生態学の基本概念・用語について理解しているか，中間試験で評価する．
2 生物多様性の重要性について理解しているか，中間試験で評価する．
3 環境生態学に関する時事問題について自分の考えを論理的に述べることができるか，レポートで評価する．
4 各種生態系の機能と役割について理解しているか，定期試験で評価する．
5 環境保全と防災の両立の重要性について理解しているか，定期試験で評価する．
6 環境関連の法律の内容について理解しているか，定期試験で評価する．
7 　
8 　
9 　
10 　
総
合
評
価
 成績は，試験85%　レポート15%　として評価する．100点満点で60点以上を合格とする．試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする．
テキスト 「環境生態工学」宇野宏司・渡部守義（コロナ社）
参考書 「生物保全の生態学」鷲谷いづみ（共立出版）
「保全生物学」樋口広芳（東京大学出版会）
「ゼロからわかる生態学」松田裕之（共立出版）
「生態と環境」松本忠夫（岩波書店）
「環境保全・創出のための生態工学」須藤隆一（丸善）
関連科目 地学（S2），都市環境工学（S5）
履修上の
注意事項
 　

【授業計画（ 環境生態 ）】
回 上段：テーマ／下段：内容（目標、準備など）
1 授業ガイダンス，地球史とさまざまな環境問題
授業計画，地球の歴史と地球環境問題をはじめとする様々な環境問題について解説する．
2 環境生態学の基礎（1）
生態系の概念，生態系の種類と分布，生態系の機能と生態系サービスについて解説する．
3 環境生態学の基礎（2）
個体，個体群，生物群集について解説する．
4 生態系の構成・エネルギーの流れ
生態系の構成・エネルギーの流れについて解説する．
5 生態系における物質循環
生態系における物質循環について解説する．
6 生物多様性
生物多様性について解説する．
7 生態系の評価とリスクマネジメント
生態系の評価とリスクマネジメントについて解説する．
8 中間試験
第1回〜第7回で解説した事柄について中間試験を実施する．
9 中間試験の返却・解説．環境保全技術
中間試験を返却し，解答の解説を行う．環境保全技術の定義，ビオトープについて解説する．
10 森林・都市生態系の保全と管理
森林・都市生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
11 農耕地生態系の保全と管理
農耕地生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
12 陸水生態系の保全と管理
河川・ダム・湖沼生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
13 沿岸・海洋生態系の保全と管理
沿岸・海洋生態系の機能と役割について実社会での取り組みを踏まえて解説する．
14 環境保全と法制度
環境保全のための法制度について，解説する．
15 学習の総まとめ
これまでの学習を振り返りその内容を確認する．
備
考
 前期中間試験および前期定期試験を実施する． 本科目の修得には，30 時間の授業の受講と 60 時間の事前・事後の自己学習が必要である．事前学習では，次回の授業範囲について教科書に目を通しておき，理解できないところを整理しておくこと．事後学習では，配付プリントやノートを中心に復習し，理解の定着を図るとともに課題が出された場合には期日までに取り組み提出すること．なお，開講期間中に環境問題についての時事問題に関するレポートを課す．