科 目 | 環境と人類の歴史 ( Environment and Human History ) | |||
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担当教員 | 町田 吉隆 教授 | |||
対象学年等 | 全学科・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(80%), D2(20%) | |||
授業の概要 と方針 |
人類は「環境」への適応と依存を繰り返し,さらにそれを改変してきた.対象とする地域も時代も多岐にわたるが,テーマごとに通時的に扱う.したがって通史ではない.文化人類学,考古学など歴史学に連接する分野の成果および遺伝学や自然科学史なとの知見を援用する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 人類が直面した諸課題,気候変動や感染症などによる歴史的環境の変化を理解することができる. | 2 | 【C3】 栽培植物と農業,牧畜と遊牧などの生業形態と歴史的事件・事象の関連性について理解できる. | 3 | 【D2】 日本以外の世界の他地域について,その歴史的環境を理解した上で,当該地域における社会と文化について具体的なテーマについて説明することができる. | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 人類が直面した諸課題,気候変動や感染症などによる歴史的環境の変化について理解できているかどうかを,プリントと中間試験および定期試験で評価する. | |
2 | 栽培植物と農業,牧畜と遊牧などの生業形態と歴史的事件・事象の関連性についてについて理解できているかどうかを,プリントと中間試験および定期試験で評価する. | |||
3 | 受講者が選んだ世界の特定地域について,歴史的環境を理解した上で,当該地域における社会と文化を,正確にかつわかりやすく説明できるかどうかを,レポートで評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験80% レポート10% プリント10% として評価する.到達目標1,2については授業中に作業するプリントおよび中間試験,定期試験の平均点で評価する.到達目標3についてはレポート(具体的な作成手順は指示する)で評価する.これらを総合して100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | ノートおよびプリント講義 | |||
参考書 | 中尾佐助『栽培食物と農耕の起源』(岩波新書) 山本太郎『感染症と文明―共生への道』(岩波新書) 中川毅『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーバックス) 川北稔『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書) 篠田謙一『人類の起源―古代DNAが語るホモ・サピエンスの大いなる旅』(中公新書) |
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関連科目 | 歴史(1年生),歴史(2年生),日本史学A(5年生),日本史学B(5年生),社会と文化の歴史(5年生) | |||
履修上の 注意事項 |
参考文献,視聴覚資料については授業中に紹介する. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 導入 |
講義の概要を説明し,異なる学問分野を関連させて学ぶことの意義を考える.思考を言語で表現する方法,推論と仮説を立てる手法を紹介し,今後の授業の中で理解を深める手段とする. | |
2 | 人類と環境適応(1) |
人類の出現と環境への適応,文化の誕生と変容について理解し,人類と環境との関係について考える. | |
3 | 人類と環境適応(2) |
人類の出現と環境への適応,文化の誕生と変容について理解し,人類と環境との関係について考える. | |
4 | 人類と環境適応(3) |
人類の出現と環境への適応,文化の誕生と変容について理解し,人類と環境との関係について考える. | |
5 | 農耕と牧畜の歴史と社会変容(1) |
農耕の開始,農耕文化複合の成立と交流,農業生産の技術史,家畜の歴史,遊牧文化と食文化などについて学ぶ. | |
6 | 農耕と牧畜の歴史と社会変容(2) |
農耕の開始,農耕文化複合の成立と交流,農業生産の技術史,家畜の歴史,遊牧文化と食文化などについて学ぶ. | |
7 | 農耕と牧畜の歴史と社会変容(3) |
農耕の開始,農耕文化複合の成立と交流,農業生産の技術史,家畜の歴史,遊牧文化と食文化などについて学ぶ. | |
8 | 中間試験 |
第1回から第7回までの講義内容を整理し,その内容を理解できているかを試験形式で確認する. | |
9 | 中間試験答案の返却,農耕と牧畜の歴史と社会変容(4) |
中間試験答案の返却を兼ねて,第7回目までの講義内容を復習する.農耕の開始,農耕文化複合の成立と交流,農業生産の技術史,家畜の歴史,遊牧文化と食文化などについて学ぶ. | |
10 | 農耕と牧畜の歴史と社会変容(5) |
農耕の開始,農耕文化複合の成立と交流,農業生産の技術史,家畜の歴史,遊牧文化と食文化などについて学ぶ. | |
11 | 病気と人類の歴史(1) |
感染症と人間社会の関係,感染症の流行と防疫の歴史,感染症および非感染症が人間社会に与えた影響などについて学ぶ. | |
12 | 病気と人類の歴史(2) |
感染症と人間社会の関係,感染症の流行と防疫の歴史,感染症および非感染症が人間社会に与えた影響などについて学ぶ. | |
13 | 病気と人類の歴史(3) |
感染症と人間社会の関係,感染症の流行と防疫の歴史,感染症および非感染症が人間社会に与えた影響などについて学ぶ. | |
14 | 病気と人類の歴史(4) |
感染症と人間社会の関係,感染症の流行と防疫の歴史,感染症および非感染症が人間社会に与えた影響などについて学ぶ. | |
15 | まとめ |
人類と自然環境の関係を歴史的に把握することの意義と,21世紀の人間社会の課題について考える. | |
備 考 |
前期中間試験および前期定期試験を実施する. |