科 目 | 日本史学A ( Japanese History A ) | |||
---|---|---|---|---|
担当教員 | 深見 貴成 教授 | |||
対象学年等 | 全学科・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(80%), D2(20%) | |||
授業の概要 と方針 |
本授業では,20世紀前半の日本の政治・社会・文化について取り扱う.日露戦争後以降の日本は,いわゆるデモクラシーが進展した時代であったが,1930年代に入ると急速に戦争の時代へと移り変わる.それはなぜなのか.明治以降,急速に大都市となった神戸の状況を取り上げながら,この時期の日本について理解を深めたい. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 歴史の流れについて理解を深めることができる. | 2 | 【C3】 歴史資料を通じて歴史学のあり方を学ぶ. | 3 | 【D2】 日本と他国との関係について理解を深める | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 歴史の流れについて理解を深めることができるか,期末レポート・授業内課題によって評価する. | |
2 | 歴史資料を通じて歴史学のあり方について,期末レポート・授業内課題によって評価する. | |||
3 | 日本と他国との関係について,期末レポート・授業内課題によって評価する. | |||
4 | ||||
5 | ||||
6 | ||||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,期末レポート85% 授業内課題15% として評価する.オリジナルな思考を資料(史料)にもとづいて記述することは,どの世界で活躍するためにも必要である.そのため試験は行わず,レポートを重視する.なお,いわゆる「コピペ」がレポート内にあると判断される場合は,総合成績を59点以下とする. | |||
テキスト | プリントを配布する | |||
参考書 | 原田敬一『日清・日露戦争』(岩波書店,2007年) 成田龍一『大正デモクラシー』(岩波書店,2007年) |
|||
関連科目 | 1年「歴史」,2年「歴史」,5年「日本史学B」 | |||
履修上の 注意事項 |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
---|---|
1 | 導入――日本の歴史を学ぶ意義 |
日本史を学ぶにあたって,その意味をこれまでの研究史から考える.また歴史資料とは何か,そしてその大切さについて考える. | |
2 | 日露戦後の日本社会の変化 |
明治維新後の日本の歩みの概略を確認し,日露戦争後の日本社会が再編成されていく状況を学ぶ. | |
3 | 第一次世界大戦と日本社会(1) |
第一次世界大戦が日本に与えた影響と帝国主義の時代における日本の位置を知る.またアジア諸国と日本の関係について確認する. | |
4 | 第一次世界大戦と日本社会(2) |
前週に同じ. | |
5 | 社会問題の発生とデモクラシー(1) |
大戦景気とその後の不況が日本社会に与えた影響の中で,特に社会問題の発生とその対応を知る. | |
6 | 社会問題の発生とデモクラシー(2) |
前週に同じ. | |
7 | 社会問題の発生とデモクラシー(3) |
前々週,前週に同じ. | |
8 | 憲政の常道 |
1920年代から30年代初頭の政党政治のあり方とその問題点について学ぶ. | |
9 | 昭和恐慌の衝撃(1) |
昭和恐慌が日本社会に与えた影響について,地域社会の状況,国家の政策などからその特徴と意味を知る. | |
10 | 昭和恐慌の衝撃(2) |
前週に同じ. | |
11 | 国民・民衆と戦争(1) |
民衆は満州事変以降の戦争についてどのような姿勢であったかを学ぶ.また,民衆と植民地との関係についても理解する. | |
12 | 国民・民衆と戦争(2) |
前週に同じ. | |
13 | 国民・民衆と戦争(3) |
前々週,前週に同じ. | |
14 | 歴史資料とその保存 |
歴史学に不可欠である歴史資料とその保存の重要性について学ぶ. | |
15 | 本授業のまとめ |
20世紀初頭の日本の動向についてまとめ,世界の中での日本について考える. | |
備 考 |
中間試験および定期試験は実施しない. |