【 2024 年度 授業概要】
科   目 機械工学概論 ( Introduction to Mechanical Engineering )
担当教員 大西 祥作 非常勤講師 【実務経験者担当科目】
対象学年等 応用化学科・5年・前期・必修・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A2(100%)
授業の概要
と方針
化学工業装置の設備計画や保守管理には,機械構造の原理や機構,材料の特性を理解することが必要となる.また,化学プラントにおいては,機械系技術者とのコミュニケーションを図ることも重要となる.本講義では,機械工学の基礎知識について学習し,化学工業分野で幅広く活躍できる素養を養うとともに,担当教員の実務経験を踏まえて機械工学全般について教授する.



1 【A2】 環境とエネルギー問題の現状について理解する.
2 【A2】 材料と加工方法を理解する.
3 【A2】 制御とメカトロニクスについて理解する.
4 【A2】 機械製図について理解する.
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1 環境とエネルギー問題の現状についての理解度を中間試験,定期試験およびレポートで評価する.
2 材料と加工方法の理解度を中間試験およびレポートで評価する.
3 制御とメカトロニクスについての理解度を中間試験,定期試験およびレポートにより評価する.
4 機械製図(第三角法)の理解度を定期試験および製作図により評価する.
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成績は,試験80% 提出物(レポート,製作図)20% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「機械工学一般 第3版」:大西清 著(オーム社)
プリント教材(配布資料)
参考書 「学生のための初めて学ぶ機械工学」:宮本武明・山本恭二 共編著(日刊工業新聞社)
「絵とき 機械工学のやさしい知識 改訂2版」:小町弘・吉田裕亮・金野祥久ら 共著(オーム社)
「よくわかる最新機械工学の基本」:小峯龍男 著(秀和システム)
「機械工学概論」:木本恭司 編著(コロナ社)
「機械工学便覧 γ編(応用システム編)γ1 産業機械・装置」:機械工学便覧 編(丸善)
関連科目 C3 化学工学I, C4 化学工学II, C5 エネルギー工学, C5 プロセス設計, C5 環境化学, C5 電気工学概論
履修上の
注意事項
1.テキストは必ず持参すること.2.製図関連授業時には必ず製図用具を持参すること(事前に具体的な持参物は指示する).

【授業計画( 機械工学概論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス,工学とは,機械工学とは,技術者倫理とは
授業の概要と進め方について説明する.また,工学および機械工学を分類し,機械系および化学系の位置づけについて学習する.加えて工学系の中で重要な技術者倫理の要点について学習する.
2 環境・エネルギーの世界(1)
「3Eのトリレンマ」について理解し,3E(エネルギー,環境,経済活動)のバランスについて学習する.また各種環境問題の概要について学習する.
3 環境・エネルギーの世界(2)
放射線を含むエネルギーの基礎について学習する.
4 環境・エネルギーの世界(3)
エネルギーを変換する各種機械(ポンプ,圧力容器,電動機等)について学習する.
5 材料・加工の世界(1)
鉄,銅,アルミニウムなど,各種材料について学習する.また応力−ひずみ線図を理解し,材料強度について学習する.
6 材料・加工の世界(2)
材料力学と加工方法(その1)について学習する.
7 材料・加工の世界(3),制御・メカトロニクスの世界(1)
加工方法(その2)について学習する.また機械要素(ねじ,軸,歯車,巻掛け伝動装置等)について学習する.
8 中間試験
1週目から7週目までの内容で中間試験を行う.
9 中間試験の解答・説明,環境・エネルギーの世界(4)
中間試験の解答をおこない,前半の学習内容を復習する.機械力学(機械振動)について学習する.
10 製図(1)
投影図の描き方を学び,第三角法による立体の正面図,平面図,側面図の関係を理解する.第三角法によって描かれた図面を理解し,簡単な製作図を描く.
11 製図(2)
第三角法によって描かれた図面を理解し,簡単な製作図を描く.
12 製図(3)
立体的な図示法として等角図等を理解し,二次元図面から三次元図面を描く.学習した知識を用いて具体的プラント機器を読み解く.
13 制御・メカトロニクスの世界(2)
計測・制御について学習する.またIoTの概要を学習する.
14 制御・メカトロニクスの世界(3)
メカトロニクス(メカニックス+エレクトロニクス)について学習する.
15 まとめ
化学プロセス(プラント)における機械工学の関わりについて学習内容を振り返る.


前期中間試験および前期定期試験を実施する. 試験のための準備として,普段の授業から予習&復習や資料の整理などを心がけておくこと.