科 目 | 現代思想文化論 ( A Study of Modern Thinking and Culture ) | |||
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担当教員 | 山本 舜 講師 | |||
対象学年等 | 全専攻・1年・前期・必修・2単位【講義】 | |||
学習・ 教育目標 |
D2(100%) | |||
JABEE 基準1(1) |
(a) | |||
授業の概要 と方針 |
本講義では,現代が抱えるさまざまな問題や現代を生きる上で重要な事柄を,歴史・環境の観点から考察したり,広く思想・文化の内容を検討したりする中で,哲学的に考究していく.その際,必要に応じて特定の哲学者や思想家を参照する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【D2】 現代が抱える諸問題や現代を生きる上で重要な論点の所在を理解し,その歴史的・思想的由来から問題を考え,矛盾なく意見を展開する. | 2 | 【D2】 哲学的な思考法に慣れて自己に対する考えを深め,批判的に思考する. | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 問題の歴史的・思想的由来を把握し,自分の見解を矛盾なく展開しているか,授業内課題およびレポートで評価する. | |
2 | 批判的思考に基づいて問題を分析できるか,授業内課題およびレポートで評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,レポート50% 授業内課題50% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.なお,成績に関するものについて,盗用・剽窃などいわゆる「コピペ」を利用したと判断されるものを提出した場合は,内容如何にかかわらず,総合成績を59点以下で算出する. | |||
テキスト | 基本はノート講義となる. | |||
参考書 | 授業中に紹介する.また,適宜プリントや参考資料を配布する. | |||
関連科目 | 応用倫理学 | |||
履修上の 注意事項 |
適宜,個人でのワークやグループでの意見交換を実施するため,積極的に参加すること.また,受講者の内容理解や進捗に応じて,スケジュールや内容を多少変更する可能性がある. |
回 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | ガイダンス |
近現代的な思想と文化を参照しつつ自己形成について考えるという本講義全体の主題を概説する. | |
2 | 形成:勉強とは何か?(1) |
自己形成を考えるにあたって,「勉強」において自己の内部で何が生じているかを検討する. | |
3 | 形成:勉強とは何か?(2) |
前週の続きとして,「勉強」の概念をより深く考察する. | |
4 | 形成:勉強とは何か?(3) |
前週の続きとして,「勉強」における自己変容を特徴づける. | |
5 | 認識:知るとはどういうことか?(1) |
物事を認識するときの基本的な枠組みとして,哲学で「認識論」と呼ばれる分野の概形を学ぶ. | |
6 | 認識:知るとはどういうことか?(2) |
前週の続きとして,素朴な認識論で生じてくる問題に対する哲学史的見解を概観する. | |
7 | 認識:知るとはどういうことか?(3) |
前週の続きとして,物事を認識可能な範囲と認識不可能な範囲の二重性で捉える. | |
8 | 前半の総括 |
以上の内容を復習し,総括する. | |
9 | 経験と自覚(1) |
体験や体得など,物事を経験的に身につける視座について考える. | |
10 | 経験と自覚(2) |
前週の続きとして,西田幾多郎の「純粋経験」を手掛かりに理解を深める. | |
11 | 経験と自覚(3) |
前週の続きとして,経験を自覚する際の自己認識の問題を考察する. | |
12 | 経験と自覚(4) |
前週の続きとして,自分自身を知ること(自知)のパラドクスを理解する. | |
13 | 自己形成と教養(1) |
自己形成を哲学的に捉えなおし,「思想」の有する力に関して理解を深める. | |
14 | 自己形成と教養(2) |
前週の続きとして,現代において思想や文化に関する教養の意義を再検討する. | |
15 | 全体の総括 |
全体の総括として,これまでの内容をまとめる. | |
備 考 |
中間試験および定期試験は実施しない. 本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の事前・事後自己学習が必要である.また,このような思想を問題にする科目においては,何よりも普段の自分自身を対象に反省したり批判したりすることが重要となるため,事前学習・事後学習ともに,自分がいま何をしているか,何を考えているかに,頻繁に気を配ってもらいたい. |