科 目 | 歴史 ( History ) | |||
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担当教員 | 町田 吉隆 教授 | |||
対象学年等 | 機械工学科・1年B組・通年・必修・2単位 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(100%) | |||
授業の概要 と方針 |
日本列島の社会における歴史的な転換期に起こった事象を地域文化の視点から学習する.主に近世以降,つまり江戸時代から明治時代までを扱うが,通史ではない.歴史的な転換期にあると考えられる現代から古代までを含めて捉えることを心掛ける. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 琉球や蝦夷地を含む日本列島の社会や文化の変容について理解することができる. | 2 | 【C3】 具体的な史料や歴史叙述に基づいて,歴史的事件や事象の内容と因果関係を説明することができる. | 3 | 【C3】 歴史的事件や事象の内容と因果関係を,正確かつ丁寧に解説,表現することができる. | 4 | 【C3】 史跡や文化財および近代化遺産について,実地に調査して,その作成過程を説明することができる.歴史的事件や歴史上の人物について調べるとともに客観的に評価することができる. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 琉球や蝦夷地を含む日本列島の社会や文化の変容についての理解を中間試験および定期試験で評価する. | |
2 | 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,中間試験および定期試験で評価する. | |||
3 | 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,歴史プリントおよびノート検査で評価する. | |||
4 | 各自が興味を持つテーマにしたがって,史跡や文化財および近代化遺産について,また歴史的事件や歴史上の人物について,作成するレポートの内容で評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験70% レポート10% 歴史プリント、ノート10% 遠隔授業期間の課題10% として評価する.到達目標1,2,3については中間および定期試験3回の平均点で評価する.また到達目標3については歴史プリント作成およびノート検査で評価する.到達目標4についてはレポートで評価する.これらを総合して100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 『詳説日本史 改訂版』:石井進・五味文彦・笹山晴生・高埜利彦ほか著(山川出版社) 『最新日本史図表 二訂版』外園豊基編集代表(第一学習社) |
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参考書 | 『日本史B用語集』(山川出版社) 『角川日本史辞典』(角川書店) |
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関連科目 | 歴史(2年)・日本史(5年)・世界史(5年) | |||
履修上の 注意事項 |
中学校までで学んだ知識に基づく内容だが,教科書を授業前に読んでおくことを期待する.授業に参加する姿勢の乏しい者については個別に注意する. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 導入−日本の歴史を学ぶ意味とは何か |
日本列島の「地域」的な多様性について確認し,その歴史的な形成について考える. | |
2 | 日本列島の東と西(1) |
日本列島の「地域」的な多様性について,現代につながる具体的な事例から学ぶ. | |
3 | 日本列島の東と西(2) |
日本列島の「地域」的な多様性について,現代につながる具体的な事例から学ぶ. | |
4 | 日本社会の歴史(1) |
政治史を中心に日本社会の歴史を振り返る. | |
5 | 日本社会の歴史(2) |
経済史,社会史を中心に日本社会の歴史を振り返る. | |
6 | 日本社会の歴史(3) |
外交史を中心に日本社会の歴史を振り返る. | |
7 | 日本列島の社会の地域性(1) |
網野善彦氏の論説を読んで,日本社会の東と西の地域性について考える. | |
8 | 日本列島の社会の地域性(2) |
縄文時代の遺跡分布から当時の社会に存在した地域性を推測・考察する. | |
9 | 日本列島の社会の地域性(3) |
自然環境と人間社会の生産活動の変化について考える. | |
10 | 日本列島の社会の地域性(4) |
方言分布から地域性が形成されるしくみを考える. | |
11 | 蝦夷地の歴史(1) |
古代から中世にかけての蝦夷地の社会と変化を学習する. | |
12 | 蝦夷地の歴史(2) |
中世から近世にかけての蝦夷地をめぐる国際関係を経済史の面から考える. | |
13 | 琉球王国の歴史(1) |
中世から18世紀にかけての琉球王国の社会と変化を学習する. | |
14 | 琉球王国の歴史(2) |
中世から近世にかけての琉球王国をめぐる国際関係を経済史の面から考える. | |
15 | 前期のまとめ |
定期試験の解答・解説を踏まえ,前期の学習内容を確認する. | |
16 | 15,16世紀の対外関係(1) |
中世から近世にかけての転換期の社会を国際関係を経済史の面から考える. | |
17 | 15,16世紀の対外関係(2) |
中世から近世にかけての転換期の社会を国際関係を経済史の面から考える. | |
18 | 江戸時代初期の対外関係(1) |
徳川家康の外交・通商政策を幕藩体制形成との関連から学ぶ. | |
19 | 江戸時代初期の対外関係(2) |
徳川家康の外交・通商政策を幕藩体制形成との関連から学ぶ. | |
20 | 江戸時代中期の対外関係(1) |
新井白石と徳川吉宗の対外認識,外交政策を比較しながら,江戸時代の経済と社会について考える. | |
21 | 江戸時代中期の対外関係(2) |
「漂流民」と「漂着民」の具体的な事例から,江戸時代の経済と社会について考える. | |
22 | 江戸時代中期の対外関係(3) |
ロシアのシベリア進出と田沼意次,松平定信の外交と通商政策について考える. | |
23 | 中間試験 |
第16週から第22週までの内容について試験を行う. | |
24 | 中間試験の解答とまとめ |
中間試験の内容について解説する.18世紀から19世紀前半までの日本社会の動きを,世界の動きとの関連から理解する. | |
25 | 日本の「開国」(1) |
19世紀における日本列島社会の変化を,太平洋・インド洋地域の変容との関係から考える. | |
26 | 日本の「開国」(2) |
19世紀における日本列島社会の変化を,太平洋・インド洋地域の変容との関係から考える. | |
27 | 沖縄と北海道の成立(1) |
明治政府初期の外交と国境の画定を,欧米諸国の動きと関連させて理解する. | |
28 | 沖縄と北海道の成立(2) |
明治政府初期のアジア諸国との外交を,世界情勢と関連させて理解する. | |
29 | 戦争と外交 |
近代化の過程において生じた戦争と外交に関する原型の問題を岩倉使節団と台湾出兵の事例に即して考える. | |
30 | まとめ |
定期試験の解答・解説を踏まえ,日本列島の歴史を,世界史の視点で捉えることの意義について考える. | |
備 考 |
前期定期試験,後期中間試験および後期定期試験を実施する. |