科 目 | 数学I ( Mathematics I ) | |||
---|---|---|---|---|
担当教員 | 山路 哲史 講師 | |||
対象学年等 | 都市工学科・2年・通年・必修・4単位 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
A1(100%) | |||
授業の概要 と方針 |
理工学系の基礎となる微分・積分学を講義する.概念の理解に重点を置き,豊富な演習を通じて運用能力を高める. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A1】 数列の極限や級数, 級数の和を理解し, 計算できる. | 2 | 【A1】 関数の極限・連続性などの概念を理解し,いろいろな関数の極限と導関数を計算できる. | 3 | 【A1】 様々な関数の微分係数・導関数・第2次導関数を計算でき,グラフの概形,関数の極値・最大最小,接線・法線,速度・加速度などに応用できる. | 4 | 【A1】 様々な関数の不定積分・定積分を計算でき,積分を面積・体積などに応用できる. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 試験,レポートで評価する. | |
2 | 試験,レポートで評価する. | |||
3 | 試験,レポートで評価する. | |||
4 | 試験,レポートで評価する. | |||
5 | ||||
6 | ||||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験85% レポート13% 春の実力試験2% として評価する.試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする.演習・レポートは授業中や夏休み前など,適宜課す.100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 「高専テキストシリーズ 微分積分1」 : 上野 健爾 監修 (森北出版) 「高専テキストシリーズ微分積分1問題集」 : 上野 健爾 監修 (森北出版) 「新課程 チャート式 基礎と演習 数学II+B, 数学III」 : チャート研究所編著(数研出版) |
|||
参考書 | 「新版 微分積分I, 演習」 : 岡本 和夫 編 (実教出版) 「新訂 微分積分I, 演習」 : 高遠節夫・斎藤斉 他4名 著 (大日本図書) 「微分積分 改訂版」 : 矢野健太郎・石原繁 編 (裳華房) 「大学・高専生のための 解法演習 微分積分I」 : 糸岐宣昭・三ッ廣孝 著 (森北出版) |
|||
関連科目 | 1年の数学I・数学II | |||
履修上の 注意事項 |
・時間に余裕がある場合には,発展的な話題を扱うこともある.・レポートは夏季休業前・冬季休業前等,適宜課す.・参考書に挙げた書籍は全部揃える必要はない.・4月の最初の授業時に,1年時の数学の内容に関する実力試験を実施し, 成績に加味する.・前年度の学年末休業前に課された課題の成績をレポートの成績に加味する. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
---|---|
1 | 実力試験,数列の極限 |
実力試験を行う. ∞について理解し, 数列の極限について学ぶ. | |
2 | 級数とその和 |
級数とその和について学ぶ. | |
3 | 関数の収束と発散 |
関数の極限値,収束と発散について学ぶ. | |
4 | 関数の連続性,平均変化率 |
区間や関数の連続性, 関数の平均変化率について学ぶ. | |
5 | 微分係数,導関数 |
微分係数と導関数を定義し, その基本的な性質を学ぶ. | |
6 | 合成関数と関数の積の導関数 |
合成関数の導関数,積の導関数を計算できるようにする. | |
7 | 関数のグラフの接点,導関数の符号と関数の増減 |
導関数を使って, 接線の方程式や関数の増減,極値を調べる. | |
8 | 中間試験 |
中間試験を行う. | |
9 | 第2次導関数の符号と関数の凹凸 |
第2次導関数を計算し, 関数の凹凸や変曲点を調べる. | |
10 | 関数の最大値・最小値 |
導関数を使って多項式で表される関数の最大値・最小値を調べ, その応用を学ぶ. | |
11 | 分数関数と無理関数の導関数 |
商の導関数や逆関数の導関数を計算できるようにし, 分数関数や無理関数の導関数を計算する. | |
12 | 対数関数,指数関数の導関数 |
極限値としてのeを導入し, また, 対数微分法を使って対数関数や指数関数の導関数を計算する. | |
13 | 三角関数の導関数 |
正弦関数の極限値を求め, 三角関数の導関数を計算する. | |
14 | 逆三角関数の導関数 |
逆三角関数を定義し, その導関数を学ぶ. | |
15 | 定期試験返却,不定形の極限 |
平均値の定理からL'Hospitalの定理を使って不定形の極限を求める. | |
16 | 関数の増減と変曲点 |
前期の内容を応用し, 関数の増減,極値,変曲点,極限値などを調べてグラフの概形をかく. | |
17 | 関数の最大値・最小値 |
定義域が制限されていたり, 多項式以外で表されるいろいろな関数の最大値・最小値を学ぶ. | |
18 | 微分と近似,いろいろな変化率 |
微分と近似, 速度・加速度などの関係について学ぶ. | |
19 | 定積分の定義,計算と面積 |
定積分を定義して計算し, 面積との関係を学ぶ. | |
20 | 定積分の置換積分法 |
定積分の置換積分法について学ぶ. | |
21 | 定積分の部分積分法 |
定積分の部分積分法について学ぶ. | |
22 | いろいろな定積分 |
偶関数・奇関数や正弦・余弦のn乗などの定積分について学ぶ. | |
23 | 中間試験 |
中間試験を行う. | |
24 | 面積 |
定積分を使って, 曲線によって囲まれる部分の面積を求める. | |
25 | 体積 |
定積分を使って, 断面積のわかる立体や特に回転体の体積を求める. | |
26 | 速度と位置 |
速度や位置などを積分を使って求める. | |
27 | 不定積分 |
微分積分学の基本定理や不定積分の線形性について学ぶ. | |
28 | 不定積分の置換積分法 |
不定積分の置換積分法について学ぶ. | |
29 | 不定積分の部分積分法 |
不定積分の部分積分法について学ぶ. | |
30 | 定期試験返却,いろいろな微分法と積分法 |
2年で学んだ微分・積分の今後の利用・応用について概観する. | |
備 考 |
前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する. |