科 目 | 機械工学実験 ( Laboratory Work in Mechanical Engineering ) | |||
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担当教員 | 朝倉 義裕 准教授,小林 洋二 教授,長 保浩 教授,石崎 繁利 教授 | |||
対象学年等 | 機械工学科・5年C組・前期・必修・2単位 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
A4-M3(40%), B1(20%), C1(10%), C4(20%), D1(10%) | |||
授業の概要 と方針 |
情報,電子回路,制御の分野における,より専門性の高い実験を通して,機械工学における基礎的な解析能力と表現能力を身につける. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A4-M3】 各テーマの実験目的とその基礎となる事柄について理解できる. | ||
2 | 【B1】 実験で得られた結果を図,グラフ,その他の方法によって,効果的に表現することができる. | |||
3 | 【C1】 実験を通して問題解決のための考え方を理解し,実験計画をたてることができる. | |||
4 | 【C4】 実験内容と結果を論理的に把握し,得られた知見を関連することがらへ展開できる. | |||
5 | 【C4】 実験の内容と結果および考察を適切かつ効果的に表現し,定められた期限内にレポートにまとめることができる. | |||
6 | 【D1】 機器の取り扱いに注意し,安全かつ正確な実験を行うことができる. | |||
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評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 実験の目的が理解できているかを実験の取組み及びレポートで評価する. | |
2 | 各テーマごとの実験レポートで評価する. | |||
3 | 問題解決のための考え方を理解し,実験計画をたてることができるかを実験の取組み及びレポートで評価する. | |||
4 | 実験内容と結果を論理的に把握し,得られた知見を関連することがらへ展開できるかを実験の取組み及びレポートで評価する. | |||
5 | 実験の内容と結果および考察を適切かつ効果的に表現し,定められた期限内にレポートにまとめることができるかをレポートで評価する. | |||
6 | 安全かつ正確な実験を行っているか,各テーマごとの実験の取り組み及びレポートにより評価する. | |||
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総 合 評 価 |
各テーマにおいて実験実習への取り組み,報告書の提出状況およびレポートの内容について,100点満点で総合的に評価する.これらを平均したものを成績とし,60点以上を合格とする.ただし,未提出のレポートがある場合は欠点とする. | |||
テキスト | 実験テーマごとに配布される資料,プリント | |||
参考書 | 「アナログICの基礎」:白土義男(東京電機大学出版局) 「システム工学」:室津義定 他3名(森北出版) |
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関連科目 | 情報処理,電子工学概論,電気電子回路,自動制御,線形システム理論,機械工学実験(4年),数値計算法 | |||
履修上の 注意事項 |
4年生までに学習した情報処理,電気電子回路,自動制御,機械工学実験について理解している必要がある.また,ガイダンスにおいて各テーマの内容を確認し,それぞれのテーマに関連する5年の科目(線形システム理論,電子工学概論)について予習をしておくこと. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | ガイダンス |
4つのテーマの担当者がそれぞれの実験について説明を行う.さらに各班の実験スケジュールを説明する. | |
2 | 数値演算実験(1) |
1変数の最適化問題を例にとり,代表的な直線探索法(逐次探索法など)を用いたプログラムを作成する. | |
3 | 数値演算実験(2) |
多変数の最適化問題の説明を行うと共に,変数の最適化問題を例にとり代表的な探索法(最急降下法など)を用いたプログラムの作成を行う. | |
4 | 数値演算実験(3) |
解の精度や最適解への収束性について定量的に評価する. | |
5 | フィードバック制御系の基礎実験(1) |
電子回路を制御対象として,入出力データからボード線図を描き,伝達関数を求める. | |
6 | フィードバック制御系の基礎実験(2) |
電子回路の特性パラメータから求めた応答の理論値と実験値の比較を行い,フィードバック制御系を設計する. | |
7 | フィードバック制御系の基礎実験(3) |
フィードバック制御系を実現する回路を製作し,ステップ応答の理論値と実験値の比較を行う. | |
8 | 報告書特別指導 |
実験担当者ごとに各実験のレポート作成に関する特別指導を行う. | |
9 | 倒立振子の安定化制御実験(1) |
倒立振子実験装置および学習ソフトを用い,倒立振子を題材にした制御系設計の一手順を理解させる.第1回目は制御対象(倒立振子)の数学モデルの構築とそれに基づく状態方程式の導出について理解させる. | |
10 | 倒立振子の安定化制御実験(2) |
制御対象の安定性,可制御性および可観測性について理解させる.次に,最適レギュレータを制御則とする制御系設計とその性能について理解させる. | |
11 | 倒立振子の安定化制御実験(3) |
(2) で設計した制御系を補間する完全次元オブザーバの構築について理解させる. | |
12 | オペアンプ回路実験(1) |
オペアンプICを用いたコンパレータ回路について説明する.次にコンパレータ回路で使用するCdSセンサーの特性とLEDの特性を理解させる.オペアンプICを用いたコンパレータ回路を製作し,動作確認を行う. | |
13 | オペアンプ回路実験(2) |
製作したコンパレータ回路の特性を調べ,レポートにまとめる. | |
14 | シーケンス制御実験(3) |
シーケンス制御に関するラダー図や各種センサなどについて説明したあと,シーケンス制御用コントローラを使った基本的な実験を行う. | |
15 | まとめ |
各実験テーマのレポート提出状況などを確認すると共に授業アンケート結果に関する報告を行う. | |
備 考 |
中間試験および定期試験は実施しない. |