科 目 | 国語 ( Japanese Language and Literature ) | |||
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担当教員 | 土居 文人 准教授 | |||
対象学年等 | 応用化学科・3年・通年・必修・2単位 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
B1(100%) | |||
授業の概要 と方針 |
第1,2学年で行った,一般教養としての国語の基礎的学習の発展編として,さらに高度な文章読解法・文章表現法について講義と実践を行う.批評については,いくつかの方法を提示して具体的に批評を執筆する.また,日本語や日本文化の特徴と問題点について,最新の話題を提供しつつ議論する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【B1】 速読・熟読の両方により,的確かつ創造的に文章を読解し,その文章を要約できる. | 2 | 【B1】 根拠を示し,文体と内容の整合性の保たれた,論理的で文意の明快な説明を書くことができる. | 3 | 【B1】 批評のための知識を習得し,それを説明できる. | 4 | 【B1】 日本語・日本文学・日本文化の特性について理解し,それを説明できる. | 5 | 【B1】 実用的な漢字表現を使いこなせるようになる. | 6 | 【B1】 内容・構成・文体の整合性の取れたエッセイを執筆できる.また,芸術作品を適切な方法でわかりやすく批評できる. | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 速読・熟読の両方による,的確かつ創造的な文章読解力を身につけているか,定期試験で評価する. | |
2 | 明確な根拠を示し,文体と内容の整合性の取れた,論理的で文意の明快な説明を書くための知識・方法を身につけているか,定期試験で評価する. | |||
3 | 批評のための知識を身につけているか,定期試験で評価する. | |||
4 | 日本語・日本文学・日本文化の特性についての知識と理解度を,定期試験で評価する. | |||
5 | 実用的な漢字表現の知識が身についているか,定期試験で評価する. | |||
6 | 各自でテーマを選んでエッセイを書くレポート,また,各自の選んだ芸術作品・作者などについての批評を書くレポートを提出させ,表現力・文章構成力・内容を評価する. | |||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験90% レポート10% として評価する.到達目標1,2,3,4,5に関する,2回の定期試験の平均値を90%,到達目標6に関するレポートを10%として評価する.100点満点で,60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 「高校生の現代文」(明治書院) プリント |
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参考書 | 「日本語表現のレッスン」:長沼行太郎ら著(教育出版) 「日本語テクニカルライティング」:高橋昭男著(岩波書店) 「日本語要説」:工藤浩ら著(ひつじ書房) 「『縮み』志向の日本人」:李御寧(講談社学術文庫) 「ハリーと千尋世代の子どもたち」:山中康裕(朝日出版社) |
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関連科目 | 第2,4学年「国語」. | |||
履修上の 注意事項 |
なし. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 日本語を書くトレーニング(1) |
自己PRの方法,志望動機の書き方について説明する.漢字プリントを配布し,解答する(以後,2週に1回程度実施する). | |
2 | 日本語を書くトレーニング(2) |
志望動機の実例を示し,その問題点について,グループで討論する【グループワーク】.各自,就職活動のエントリーシートや大学編入試験を想定し,志望動機を実際に書いてみる. | |
3 | 悪文とは何か |
エッセイの文章やテクニカル・ドキュメント(技術文書)の文章が悪文になる条件を,具体例を示して解説する. | |
4 | 様々な「文体(style)」−自分の文体を発見する |
様々な種類の文体の具体例を示し,その特徴を解説する.「文体」についての理解を深め,自分の文体を発見する. | |
5 | 速読の方法−問題提起と結論,筆者の主張,キーワード |
速読と要約の方法を説明する.教科書のエッセイを使って,速読による読解を行い,教師による要約文を示す. | |
6 | ワープロソフトの要約機能の方法と問題点 |
第5週で読んだ教科書のエッセイを,ワープロソフト(ワード)の要約機能で要約した文章を提示する.グループで,その方法と問題点について考察する【グループワーク】.ワープロソフトの要約機能の要約方法について解説する. | |
7 | 要約文の作成 |
教科書のエッセイを(第5,6週とは違うエッセイ)を使って,グループで要約を作成する【グループワーク】. | |
8 | エッセイの作成法 |
エッセイを作成する手順を解説する. | |
9 | 批評の方法 |
エッセイ作成のためには,批評の方法を身につけておく必要がある.「印象批評」「規範的批評」「記述的批評」を中心とした,批評の方法について解説する. | |
10 | 文芸批評とユング心理学(1) |
普遍的無意識,元型(アーキタイプ)などのユングの提示した概念と,それを小説・映画などの作品の解釈に使うことの意義と問題点について,具体例に即して解説する. | |
11 | 文芸批評とユング心理学(2) |
普遍的無意識,元型(アーキタイプ)などのユングの提示した概念と,それを小説・映画などの作品の解釈に使うことの意義と問題点について,具体例に即して解説する. | |
12 | 文芸批評とユング心理学(3) |
普遍的無意識,元型(アーキタイプ)などのユングの提示した概念と,それを小説・映画などの作品の解釈に使うことの意義と問題点について,具体例に即して解説する. | |
13 | 小説の読解と鑑賞(1) |
教科書の小説を通読し,読解・鑑賞する. | |
14 | 小説の読解と鑑賞(2) |
教科書の小説を,読解・鑑賞する. | |
15 | 小説の読解と鑑賞(3) |
教科書の小説を,読解・鑑賞する. | |
16 | 前期定期試験の解答.日本語概説(1) |
前期定期試験の解答.世界の言語の中での日本語の特徴,日本語の歴史について概説する. | |
17 | 日本語概説(2) |
世界の言語の中での日本語の特徴,日本語の歴史について概説する. | |
18 | 日本語概説(3) |
世界の言語の中での日本語の特徴,日本語の歴史について概説する. | |
19 | 日本語を書くトレーニング(3) |
グループで協力して文書を作成する【グループワーク】. | |
20 | 伝承される文学の条件 |
昔話が伝承される理由など,具体例に即して,作品が時間の浸食に耐えて伝承されていくための条件について解説する. | |
21 | 日本文化の特徴(1) |
「縮み志向」など,日本文化の特徴について概説する. | |
22 | 日本文化の特徴(2) |
「縮み志向」など,日本文化の特徴について概説する. | |
23 | 小説の読解(1) |
教科書の小説を読解する. | |
24 | 小説の読解(2) |
教科書の小説を読解する. | |
25 | 小説の読解(3) |
教科書の小説を読解する. | |
26 | 小説の読解(4) |
教科書の小説を読解する. | |
27 | 現代の評論の読解(1) |
教科書の評論を読解する. | |
28 | 現代の評論の読解(2) |
教科書の評論を読解する. | |
29 | 現代の評論の読解(3) |
教科書の評論を読解する. | |
30 | 現代の評論の読解(4) |
教科書の評論を読解する. | |
備 考 |
前期定期試験および後期定期試験を実施する. |