科 目 | 人文科学特講 ( Human Science ) | |||
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担当教員 | 西山 正秋 | |||
対象学年等 | 機械工学科・5年D組・通年・選択・2単位 | |||
学習・教育 目標 |
工学系複合プログラム | JABEE基準1(1) | ||
C3(100%) | (a),(b) | |||
授業の概要 と方針 |
コミュニケーションの諸相について,心理学的なアプローチを中心として学ぶ。また,認知心理学を中心とした心理学の諸分野について学び,工学と心理学との学際的な発想力を養う。講義形式の授業ばかりでなく,実際に心理学実験や心理テストなどの演習を行うことによって,その方法や統計的処理についての理解も深める。 | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 コミュニケーションの様々な側面が理解できる。 | 2 | 【C3】 言語と非言語のコミュニケーションを比較・対照できる。 | 3 | 【C3】 ヒトと動物の心理について比較・対照できる。 | 4 | 【C3】 人間の心理について、様々なアプローチがあることを理解できる。 | 5 | 【C3】 心理学の方法論の基礎を理解できる。 | 6 | 【C3】 心理テスト・心理実験の基礎的理論と方法を理解できる。 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | コミュニケーションの様々な側面が理解できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |
2 | 言語と非言語のコミュニケーションを比較・対照できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |||
3 | ヒトと動物の心理について比較・対照できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |||
4 | 人間の心理について、様々なアプローチがあることを理解できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |||
5 | 心理学の方法論の基礎を理解できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |||
6 | 心理学の方法論の基礎を理解できるか、定期試験と演習によって評価する。 | |||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
到達目標1〜6の定期試験60%、演習40%で評価する。 | |||
テキスト | プリント |
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参考書 | 「コミュニケーション心理学」 : 深田博己著 (北大路書房) 「コミュニケーション学への招待」 : 橋元良明編著 (大修館書店) 「実験とテスト=心理学の基礎 実習編 」:心理学実験指導研究会編 (培風館) |
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関連科目 | ||||
履修上の 注意事項 |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 言語とコミュニケーション |
イントロダクション。コミュニケーションとは何か、コミュニケーションのモデル、言語と非言語のコミュニケーションの関係などについて、概観する。 | |
2 | 言語認知に関する心理学 |
人間はどのように言葉を理解したり記憶したりするのか、認知心理学的観点から概説する。 | |
3 | 心理実験(1) |
言語の知覚・認知過程に関する実験について学び、実際に実験を行う。 | |
4 | 英語とコミュニケーション |
英語によるコミュニケーションと日本語によるコミュニケーションを比較対照しながら、外国語学習について心理学的に概観する。 | |
5 | バイリンガル・メンタル・レキシコンについて |
英語を学習している学生は、不完全ではあるがバイリンガル(2言語話者)であると言える。コミュニケーションに欠かせない、語彙情報はどのようにしてメンタル・レキシコン(心的辞書)内にあるのか、について学ぶ。 | |
6 | 心理実験(2) |
英単語の学習に関する実験について学び、実際に実験を行う。 | |
7 | ノンバーバル(非言語)コミュニケーション |
人間は言語以外の様々な方法で、コミュニケーションを行っていることを学ぶ。 | |
8 | 視線とコミュニケーション |
アイコンタクトや視線がコミュニケーションに果たす役割を、心理学的な側面から概観する。 | |
9 | 眼球運動の心理学 |
眼球運動と言語理解の関係について、認知心理学的な説明を行う。 | |
10 | 心理実験(3) |
眼球運動や視線に関する実験について学び、実際に実験を行う。 | |
11 | イメージの心理学 |
イメージとは何か、イメージはどのように測定するのかについて学ぶ。 | |
12 | 心理テスト(1) |
評定尺度法によるイメージの測定について学び、実際に実験を行う。 | |
13 | 心理テスト(2) |
SD(セマンティック・ディファレンシャル)法による、イメージの測定方法について学び、実際にテストを行う。 | |
14 | 心理テストと統計的処理 |
心理テストによって得られたデータの統計的処理を行い、相関や検定などの実際的な手法を学ぶ。 | |
15 | まとめ |
これまでに学んできたことが理解できているかどうかを確認する。 | |
16 | 性格に関する心理学 |
人間の性格特性について学び、コミュニケーションとの関連についてもが移管する。 | |
17 | 心理テスト(3) |
性格テストの理論と方法について概観し、実際にテストを行う。 | |
18 | 心理テスト(4) |
前回の続き。結果の整理や、分析・考察を行う。 | |
19 | 親子のコミュニケーション |
新生児がどのように言語を獲得するか、親とのコミュニケーションに焦点を当てて考える。 | |
20 | 環境に関する心理学 |
我々を取り巻く様々な「物理的」環境が、我々の心理やコミュニケーションにどのような影響を与えるかについて概観する。 | |
21 | 集団におけるコミュニケーション |
我々を取り巻く様々な「社会的」環境が、我々の心理やコミュニケーションにどのような影響を与えるかについて概観する。 | |
22 | 心理実験(4) |
実験社会心理学の方法論について学び、実際に情報伝達についての実験を行う。 | |
23 | 心理実験と統計的処理(1) |
簡単な心理実験を行い、そのデータの持つ意味や統計的処理法について概観する。 | |
24 | 心理実験と統計的処理(2) |
心理実験によって得られたデータの統計的処理を行い、分散分析などの分析手法を学ぶ。 | |
25 | コミュニケーションのスキル(1) |
コミュニケーションを円滑・効果的に行うための様々な技能と、そのトレーニング法について学ぶ。 | |
26 | コミュニケーションのスキル(2) |
前回の続き | |
27 | 動物のコミュニケーション |
ヒト以外の動物のコミュニケーションについて学び、ヒトと動物との比較を行う。 | |
28 | 夢の心理学 |
夢から何が分かるのか、臨床心理学と大脳生理学からの知見を概観する。 | |
29 | ITとコミュニケーション |
電子メールやホームページなどによるコミュニケーションの実際と、その問題点について学ぶ。 | |
30 | まとめ |
これまでに学んできたことが理解できているかどうかを確認する。 | |
備 考 |
前期定期試験、後期定期試験を実施する。 |