2005 年度歴史シラバス

【 2005 年度授業概要】
学習・教育目標			工学系複合プログラム	ＪＡＢＥＥ基準１（１）
科　　　目			歴史 ( History )
担当教員			町田吉隆
対象学年等			電気工学科・1年・通年・必修・2単位
学習・教育目標			－	－
授業の概要と方針			19世紀後半から20世紀初めまでの近代史を扱う。およそ150年前の開国から100年前の日露戦争までの期間は現代日本の原型が形成された時代であった。この時代の性格を国際関係、社会経済、思想文化の3点から考察する。
到達目標		1	近代史における国際関係を理解できる。
		2	江戸時代から明治へと社会がどのように変容したかを理解できる。
		3	国際関係と社会経済の変容が当時の人々の考え方に与えた影響を理解できる。
		4	「国民国家」の成立という視点から明治時代の日本を考えることができる。
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評価方法と基準	到達目標毎	1	国際情勢、日本国内の政治情勢、条約締結交渉などについての理解を中間・期末試験で評価する。
		2	近世日本の社会経済を基盤として資本主義が成立し、また産業革命の進行が戦争や植民地支配と関連していることについての理解を中間・期末試験で評価する。
		3	『米欧回覧実記』、『三酔人経綸問答』などの史料を読んで、当時の人々の考えを整理し、自らの意見を小レポートにまとめることで評価を行い、また前述の著作に関する理解を中間・期末試験で評価する。
		4	19世紀後半から20世紀初めまでの日本についての視点を獲得できているかどうかを後期期末試験で評価する。また明治時代の事物に関する自由課題レポートにより評価する。
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	総合評価		到達目標1,2.3の定期試験を80％、到達目標3の小レポート、授業ノートなどの提出物についての評価を20％で評価する。提出物の内、到達目標4の自由課題に対する評価を学年末に10点の範囲内で加える。
テキスト			『新日本史』大津透・久留島典子・藤田覚・伊藤之雄著（山川出版社）『最新日本史図表』外園豊基編（第一学習社）
参考書
関連科目
履修上の注意事項

【授業計画（歴史）】
週	上段：テーマ／下段：内容（目標、準備など）
1	導入、江戸時代の外交(1)
1	150年前の世界と日本の概観。地図を用いて考える。
2	江戸時代の外交(2)
2	18世紀以来の外国船の来航と幕府の対応。
3	開国(1)
3	ペリー、プチャーチンの来航と幕府内部の抗争、開国後の経済状況、および西国雄藩の台頭。
4	開国(2)
4	ペリー、プチャーチンの来航と幕府内部の抗争、開国後の経済状況、および西国雄藩の台頭。
5	開国(3)
5	ペリー、プチャーチンの来航と幕府内部の抗争、開国後の経済状況、および西国雄藩の台頭。
6	倒幕運動の展開(1)
6	公武合体運動の挫折、薩英戦争と下関砲台占領事件、慶応の改革、長州征討、薩長連合の成立、大政奉還。
7	倒幕運動の展開(2)
7	公武合体運動の挫折、薩英戦争と下関砲台占領事件、慶応の改革、長州征討、薩長連合の成立、大政奉還。
8	中間試験
8	第1週目から第7週目の学習内容に関する試験。
9	新政府の改革(1)
9	戊辰戦争の意義、版籍奉還と廃藩置県、地租改正条例、身分制廃止などの社会経済改革。
10	新政府の改革(2)
10	戊辰戦争の意義、版籍奉還と廃藩置県、地租改正条例、身分制廃止などの社会経済改革。
11	明治初期の外交(1)
11	征韓論、朝鮮・清・ロシアとの関係と条約締結交渉、安政年間締結の不平等条約問題。
12	明治初期の外交(2)
12	征韓論、朝鮮・清・ロシアとの関係と条約締結交渉、安政年間締結の不平等条約問題。
13	明治初期の外交(3)
13	征韓論、朝鮮・清・ロシアとの関係と条約締結交渉、安政年間締結の不平等条約問題。
14	士族の反乱(1)
14	身分制の廃止と資本主義社会の形成、秩禄処分の影響、一揆と士族の反乱、「国民」の誕生。
15	士族の反乱(2)
15	身分制の廃止と資本主義社会の形成、秩禄処分の影響、一揆と士族の反乱、「国民」の誕生。
16	自由民権運動と憲法制定(1)
16	豪農と不平士族、明治14年の政変、松方財政、自由民権運動の諸相、内閣制度の成立、大日本帝国憲法の成立・内容・意義。
17	自由民権運動と憲法制定(2)
17	豪農と不平士族、明治14年の政変、松方財政、自由民権運動の諸相、内閣制度の成立、大日本帝国憲法の成立・内容・意義。
18	条約改正と朝鮮問題(1)
18	ノルマントン号事件と千島丸事件、欧化主義、大津事件、民権と国権の相互関係、条約改正交渉、朝鮮をめぐる東アジア情勢。
19	条約改正と朝鮮問題(2)
19	ノルマントン号事件と千島丸事件、欧化主義、大津事件、民権と国権の相互関係、条約改正交渉、朝鮮をめぐる東アジア情勢。
20	条約改正と朝鮮問題(3)
20	ノルマントン号事件と千島丸事件、欧化主義、大津事件、民権と国権の相互関係、条約改正交渉、朝鮮をめぐる東アジア情勢。
21	日清戦争と植民地(1)
21	清との関係悪化、日清戦争の経過と国際的な影響、三国干渉、台湾統治。
22	日清戦争と植民地(2)
22	清との関係悪化、日清戦争の経過と国際的な影響、三国干渉、台湾統治。
23	中間試験
23	16週から22週の学習内容に関する試験。
24	列強の中国分割と帝国主義(1)
24	政党政治の成立と日本帝国主義の相互関係、19世紀末の世界情勢、義和団事件。
25	列強の中国分割と帝国主義(2)
25	政党政治の成立と日本帝国主義の相互関係、19世紀末の世界情勢、義和団事件。
26	日露戦争と韓国併合(1)
26	満洲問題、イギリスとロシアの対立、日英同盟、日露戦争の経過と国際的な影響。ポーツマス条約。韓国の植民地化。
27	日露戦争と韓国併合(2)
27	満洲問題、イギリスとロシアの対立、日英同盟、日露戦争の経過と国際的な影響。ポーツマス条約。韓国の植民地化
28	日露戦争と韓国併合(3)
28	満洲問題、イギリスとロシアの対立、日英同盟、日露戦争の経過と国際的な影響。ポーツマス条約。韓国の植民地化
29	政党と元老(1)
29	日露戦争後の風潮、産業革命の発展、社会主義者の活動、社会問題の発生、元老と政党政治家、大逆事件、明治の文学。
30	政党と元老(2)
30	日露戦争後の風潮、産業革命の発展、社会主義者の活動、社会問題の発生、元老と政党政治家、大逆事件、明治の文学。
備考	中間試験を実施する。定期試験を実施する。