科 目 | 数学I ( Mathematics I ) | |||
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担当教員 | 菅野 聡子 | |||
対象学年等 | 電子工学科・1年・通年・必修・6単位 | |||
学習・教育 目標 |
工学系複合プログラム | JABEE基準1(1) | ||
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授業の概要 と方針 |
高等専門学校における数学の基礎となる事柄を丁寧に講義する。さらに、演習を行うことにより、内容の定着と応用力の養成をはかる。 | |||
到 達 目 標 |
1 | 実数、複素数の計算ができる。実数の計算において、無理数や分数式の計算ができる。 | 2 | 整式の計算ができる。因数定理を理解し、高次の方程式・不等式に応用できる。 | 3 | 1次不等式が解ける。 | 4 | 2次関数とそのグラフを理解し、2次の方程式・不等式に応用できる。2次方程式の解の公式を活用できる。 | 5 | 命題と条件について理解できる。また、簡単な等式・不等式の証明ができる。 | 6 | 関数とグラフ、グラフの変換を理解し、累乗関数、分数関数、無理関数のグラフに応用ができる。 | 7 | 指数、対数の定義を理解し、計算および応用ができる。 | 8 | 三角関数の定義、グラフを理解できる。また、三角関数に関する定理、公式を理解し、応用できる。 | 9 | 三角形に関する定理、公式を活用できる。 | 10 | 点、直線、円などの座標平面上の図形の扱い方を理解し、問題を解決できる。また、2次曲線の特徴を理解できる。 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 実数、複素数の計算ができ、実数の計算において、無理数や分数式の計算ができるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |
2 | 整式の計算ができるかどうか、因数定理を理解し、高次の方程式・不等式に応用できるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
3 | 1次不等式が解けるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
4 | 2次関数とそのグラフを理解し、方程式・不等式に応用できるかどうか、2次方程式の解の公式を活用できるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
5 | 命題と条件について理解でき、簡単な等式・不等式の証明ができるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
6 | 関数とグラフ、グラフの変換を理解し、累乗関数、分数関数、無理関数のグラフに応用ができるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
7 | 指数、対数の定義を理解し、計算および応用ができるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
8 | 三角関数の定義、グラフを理解でき、三角関数に関する定理、公式を理解し、応用できるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
9 | 三角形に関する定理、公式を活用できるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
10 | 点、直線、円などの座標平面上の図形の扱い方を理解し、問題を解決でき、2次曲線の特徴を理解できるかどうかを試験およびレポートで評価する。 | |||
総 合 評 価 |
1〜10の到達目標について、試験を80%、レポートを20%で評価する。レポートは夏期休業前・冬期休業前等、適宜課す。 | |||
テキスト | 「新編 高専の数学 1 (第2版)」 田代 嘉宏 他 編 (森北出版) 「チャート式 基礎と演習 数学I・A」 (数研出版) 「チャート式 基礎と演習 数学II・B」 (数研出版) |
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参考書 | 「新訂 基礎数学」斎藤 斉 他 著 (大日本図書) 「工科の数学 基礎数学(第2版)」 田代 嘉宏 著 (森北出版) 「基礎の数学 改訂版」 矢野健太郎 他 編 (裳華房) |
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関連科目 | ||||
履修上の 注意事項 |
・時間に余裕がある場合には, 発展的な話題を扱うこともある。 ・参考書に挙げた書籍は全部揃える必要はない。 ・4月のオリエンテーションの中で、入学前に課した課題についての実力テストを実施する。このテストの結果は1年数学Iの成績とは関係ない。 ・関連科目:1年の数学II |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 整式の加法・減法、整式の乗法 |
整式の加法・減法および整式の展開公式について解説し、文字式の計算に関する演習を行う。 | |
2 | 因数分解、整式の除法、整式の約数・倍数 |
因数分解の公式およびその使い方について解説し、演習を行う。また、整式の割り算の方法、整式の約数・倍数の定義とその求め方を解説し、演習を行う。 | |
3 | 分数式 |
分数式の加減乗除について、その方法を解説し、計算練習をさせる。 | |
4 | 実数、実数の大小関係、平方根を含む式の計算 |
実数の性質、絶対値の定義、平方根の定義と性質を解説し、演習を行う。また、分母の有理化とその方法について解説し、演習を行う。 | |
5 | 2次関数のグラフ、2次関数の最大・最小 |
2次関数のグラフのかき方および最大値・最小値の求め方について解説し、演習を行う。また、2次関数の最大・最小の応用についても解説し、演習を行う。 | |
6 | 2次方程式の解の公式、複素数、2次方程式の解 |
複素数の定義および計算方法について解説し、演習を行う。また、2次方程式の解の公式を導き、その利用に関する演習を行う。 | |
7 | 判別式・解と係数の関係 |
2次方程式の解の判別とその方法について解説し、演習を行う。また、解と係数の関係および2次式の因数分解について解説し、演習を行う。 | |
8 | 中間試験 |
9 | グラフと方程式の解、不等式、2次不等式 |
2次方程式の判別式と2次関数のグラフのx軸との共有点の個数との関係について、および、2次関数のグラフと直線のグラフの共有点について解説し、それぞれ演習を行う。また、1次不等式、2次不等式について、解説し、演習を行う。 | |
10 | 命題 |
命題に関するいろいろな用語について解説し、演習を行う。また、背理法による証明について解説し、演習を行う。 | |
11 | 恒等式、因数定理 |
恒等式について解説し、剰余の定理、因数定理およびその応用について解説し、演習を行う。 | |
12 | 高次の方程式・不等式、等式・不等式の証明 |
高次の方程式・不等式の解法、等式・不等式の証明方法、相加平均と相乗平均の関係について解説し、演習を行う。 | |
13 | 関数、平行移動・対称移動 |
関数の定義域・値域、平行移動・対称移動について解説し、演習を行う。 | |
14 | べき関数、分数関数 |
偶関数・奇関数、べき関数、分数関数について解説し、演習を行う。 | |
15 | 無理関数、逆関数 |
無理関数、無理方程式、逆関数とその性質について解説し、演習を行う。 | |
16 | 累乗と累乗根、指数の拡張 |
累乗と累乗根、指数法則、指数の拡張、累乗の大小関係について解説し、演習を行う。 | |
17 | 指数関数 |
指数関数とそのグラフ、指数方程式・不等式について解説し、演習を行う。 | |
18 | 対数 |
対数の定義・性質、底の変換公式について解説し、演習を行う。 | |
19 | 対数関数 |
対数関数とそのグラフ、対数方程式・不等式、常用対数とその応用について解説し、演習を行う。 | |
20 | 三角比、一般角、弧度法、三角関数 |
三角比、一般角、弧度法、三角関数の定義について解説し、演習を行う。 | |
21 | 三角関数の関係 |
三角関数の関係を述べたいろいろな公式について解説し、演習を行う。 | |
22 | 三角関数のグラフ |
三角関数のグラフについて解説し、演習を行う。 | |
23 | 中間試験 |
24 | 加法定理、いろいろな公式 |
加法定理、三角関数の合成、倍角の公式、積を和(和を積)になおす公式について解説し、演習を行う。 | |
25 | 三角方程式・不等式 |
三角方程式・不等式について解説し、演習を行う。 | |
26 | 三角形の面積と正弦定理、余弦定理 |
三角形の面積の公式、正弦定理、余弦定理について解説し、その応用に関して演習を行う。 | |
27 | 直線上・平面上の点の座標 |
2点間の距離の公式、内分点・外分点に関する公式について解説し、演習を行う。 | |
28 | 直線の方程式、2直線の関係 |
直線の方程式に関する公式、2直線の平行・垂直について解説し、演習を行う。 | |
29 | 円、2次曲線 |
円・楕円・双曲線・放物線の各方程式について解説し、演習を行う。 | |
30 | 不等式の表す領域、領域における最大・最小 |
不等式の表す領域、領域における最大・最小について解説し、演習を行う。 | |
備 考 |
中間試験を実施する。 定期試験を実施する。 |