Setoura Lab

神戸市立工業高等専門学校 機械工学科
Kobe City College of Technology (KCCT)

研究室について

 当研究室では、光を用いるナノテクノロジーを開発しています。ナノテクノロジーでは、10-9メートルから 10-7メートル程度の極めて小さなスケールで、物質やデバイスを作製または制御します。このような小さな材料やデバイスは、直接我々の手で掴んで、触って、そして観察することは不可能です。そこでナノテクノロジーにおいては、光が有効なツールとなります。当研究室では、レーザーや光学顕微鏡などの光学機器を駆使することで、主に以下の2つのトピックに関する研究開発を行っています。

(1)光の圧力によって物質を捕捉し輸送する「光ピンセット技術」の開発
(2)顕微イメージングと分光計測による「プラズモニックナノ粒子」の光熱物性評価

 ナノテクの研究には、物理・化学・材料科学・機械工学・電気電子工学などの幅広い知識が必要となります。高専での卒業研究としてナノテクに携われば、エンジニアとして大きくステップアップできるでしょう!

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Nanoscale, 14 (2022), 12589-12594. DOI:10.1039/D2NR02442J

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Nanoscale, 11 (2019), 21093-21102. DOI:10.1039/C9NR05052C

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J. Phys. Chem. C, 122 (2018), 22033-22040. DOI:10.1021/acs.jpcc.8b03420

研究室の方針(機械工学科・4年生向け)

 当研究室の方針はたったひとつ、「やる時はやる!」です。基本的には、学生の自主性を最大限尊重します。人間たるもの、いつもいつもやる気に満ち溢れているようなことはありません。教員に「いついつまでに、この(膨大な)作業を終わらせておけ!」と言われて、やる気が出る学生もいないでしょう。しかし、何も研究しなければ卒業できないこともまた事実です。
 当研究室には「うるさく言われなくてもやる時はやるタイプ」の学生が向いています。ぜひ一緒に研究しましょう。