高分解能高感度小型PET装置の開発
深さ方向の位置(Depth of Interaction:DOI)を検出可能で廉価な高分解能高感度動物用PET装置の実現に向けて、検出器や電子回路、ソフトウエア等を開発している。
高分解能高感度小型PET装置
MRI中で測定可能な小型PET装置の開発
MRIの高磁場中でも測定可能なマルチスライス、DOI-PET装置を開発中である。MRIの解剖画像とPETの機能画像の融合画像、あるいはMRIの機能画像とPETの機能画像の比較を可能とする。
MRI中で測定可能なPET装置
次世代ポジトロンCT(PET)用検出器の開発
現状、ポジトロンCT(PET)の空間分解能は3mmFWHM程度に限定される。本研究室では次世代PET用検出器として超高分解能動物用PET装置のための検出器や深さ方向の情報を得ることができる検出器、さらにはローコストPET用検出器の開発を行っている。またPET用検出器の性能評価装置の開発、新しいシンチレータの性能評価なども行っている。
1次元連結型GSO-PET用検出器
ポジトロンプローブ、ポジトロンイメージングプローブの開発
FDGガイド下の手術等を目的に、ポジトロンのみを検出可能なプローブ並びにイメージングプローブを開発している。またコインシデンスタイプのピンセット型のプローブも開発した。
ポジトロンイメージングプローブ
ラドン検出器の開発および環境中のラドン濃度の測定
自然放射性ガスであるラドンの濃度を知ることは体内被曝の低減や地震予知のために重要である。現在、この研究室では空気中ラドン濃度連続測定装置、地中ラドン濃度測定装置、水中ラドン濃度測定装置、データ収集装置、2次元分布測定装置などの開発を行っている。さらに開発したラドン検出器を用いて屋内外ラドン濃度の連続測定も行っている。
空気中ラドン濃度連続測定装置
機能的磁気共鳴イメージング(fMRI)を用いた高次脳機能の解明および周辺装置の開発
機能的磁気共鳴イメージング(fMRI)は非浸襲的に脳の機能を計測可能な装置である。科学技術振興事業団秋田研究室と共同でfMRIを用いて、心的視覚イメージ想起時の脳のメカニズムの解明やfMRI測定に必要な周辺機器の開発を行った。
事象関連電位(ERP)を用いた高次脳機能の解明および装置の開発
事象関連電位(ERP)は頭表の刺激に対する電位の変化を多数回加算することにより観察可能にする手法であり、脳の機能の時間変化を調べるために有効な手法である。本研究室ではERP装置の開発や開発した装置を用いて心的視覚イメージ想起時の脳の機能をしらべた。また顔に関係するERPを測定することによりヒトの顔認知に有する時間も調べた。