2002年わくわく理科教室アシスタント学生の感想文

 

応用化学科5年 町田さやか

 私には小5の妹がいますが、他の小学生たちと接するというのはやはり少し違った感じで、どのようにすれば上手く接することができるのか分からず、苦労してしまいました。

 小学校の先生方の苦労を身を以って体験してしまった気分です。しかし、撮りきりカメラを分解して蛍光灯や顕微鏡をつくったり、鏡を用いてお金の見えない貯金箱をつくったり…と私は小学生の皆よりも初体験のことばかりで小学生に戻ったようにわくわくしながら楽しめました。

 私も小学生の時にこんな体験してみたかったなあ…。でも今回良い経験ができたと思います。ありがとうございました。

 

応用化学科5年 北山悦子

 わくわく理科教室というものに初めて参加して、小学校5,6年生の子供と直に接してみて、子供の純粋さを改めて感じ、目をキラキラさせながら熱心に物づくりをしている様子は、お手伝いをするこちらからしてみても、すごく良いものでした。ついつい教える手にも力がこもりそうになりながら、また、発見したりする力は、小学生の方がウンと上なので、逆にこっちが教えられる面もあったりして、4日間という短期間ではありましたがとても良い勉強になったと思います。

 親御さんたちも、子供の楽しそうな顔が見れてヨカッタです。と、満足気にしておられたので、私もうれしくなってしまいました。また機会があれば積極的に参加したいなと思いました。本当にありがとうございました。

 

応用化学科5年 藤本悠美

 小学校の5,6年生。私の班に座った小っちゃな11人。一体どうなるのだろうと思ったし、私はどうしたら良いのだろうと思い、少しドキドキしていた。あまり覚えていないけれども、最初は特にみんなと何かを話すこともなく始まったけど、わからない所を教えてあげたり、手伝ってあげたりしているうちに、いつのまにか笑い合って、私も一緒に遊んだりしていた。

 11人いると、みんなやっぱり性格も違って、作るのが速い子、遅い子、下手な子などいろいろいて確かに大変だった。11人でも大変なのだから、小学校の先生は本当にすごいのだなあ改めて気づいた。それに教える側の苦労や工夫など先生の立場も知ることができた。たった4日間だったけれども、登校拒否も特に問題もなくて安心した。小学校を卒業して以来、小学生と触れ合うこともなかったので、この4日間で本当にたくさんのことを学んだと思う。私達がみんなに教えたこと以上に、みんなから、私が忘れかけていた考え方や姿勢、ものの見方など勉強では学べないことを身をもって知る(思い出す)ことができた。

 本当に短い数日間の数時間だったけれど、学び得た事は計り知れない程で、それにとても楽しかった。学生生活最後の夏休みに良い経験ができて、楽しい思い出を刻めて良かった。

 

電子工学科5年 宮武亜希

 私は今まで小学生くらいの子供と接することがあまりなく、アシスタントを引き受けたものの少し不安でした。最初はやっぱりぎこちなかったけど、意外とすぐに慣れて仲良くなれました。カメラの分解は自分も感電したのでハラハラしながら手伝っていました。蛍光灯をつける実験が1番大変だろうと思っていたけど、顕微鏡を作るのにもみんな苦労していたので、やっぱり小学5〜6年でもまだまだ子供なんだと思いました。蛍光灯の実験の日は保護者同伴で、作業が多かったり、半田ゴテやニッパが足りなくて、保護者の人たちは少しイライラしていたようでした。逆に保護者がいない方が目も届きやすかった気もします。私としても、蛍光灯の実験はごたごたしていたので、アンケートに何か書いているかと思っていたけど、子供達は1番面白かったという意見が多かったのがとても意外でした。

 アシスタントをさせてもらって、子供との接し方や、ものを教える大変さがよくわかったので、とても勉強になってよかったです。

 

電子工学科5年 大山 さなえ

 今回、アシスタントを引き受ける時、自分が小学生相手に専門的な分野を利用した工作を教えられるのか、っていうよりも自分自身が作れるのかということが不安でした。

 関係者だけの打ち合わせで、なんとか顕微鏡以外は作れることができ、作り方も把握できたので、自分自身への安心はできましたが、昼までに打ち合わせが終わると言っていたのに終わらなかったことから本番は時間どおりに終わるのだろうかと心配になりました。

 本番の日になり、小学生くらいの子供と接するのは私が小学生の時以来だったので、私の言うことを聞いてくれるのか、関心を示してくれるのかと土壇場になって不安になりました。でも、「小学生ってこんなかんじなのだなぁ」と思うくらい、私が言うことに、みんな興味を示し、真剣に取り組んでくれました。中には、内容についていけなくて拗ねてしまう子もいましたが、うまく話をしながら工作させることができました。ただ、教えることは難しいことなのだと知りました。出来ないからといって私がするのもいけないし、だからといって怪我をさせてしまってもいけないし‥・。結局、あたしがほとんどのカメラを分解してしまったように思います。

 両親参加可能な土曜日、とても大変でした。ニツパーと半田ごてが人数分なかったため退屈そうにしている子供もいたり、教室の人口密度が高かったため部屋の中を歩くのに一苦労したりしました。また、理科に興味のある父親が講師の話も開かず先に実験を進めるため、その横に居た母親までもが、それに影響され進めようとして私に質問してきて、頭がパニックになりました。でも、アンケートで子供たちはこの日が一番楽しかつたと書いていて、お母さん方からは感謝されたり、「何故、女の子で高専へ行こうと思ったのか」と質問されたりと自分に興味を持ってくれているように思い、アシスタントを引き受けて良かったと実感しました。

 最終日は、子供たち全員が楽しんで工作していたように思います。私もアシスタントとして少しは慣れて、子供たちとも楽しく会話できるようになりました。子供たちも知らないもの同士で仲良くなり、よく会話をしていました。最後に、女の子二人が、私に向かって「先生、ありがとうございまいした」と言ってくれました。大して何も教えられなかったのに先生と言ってくれたことが、とても嬉しかったです。

 学生最後の夏に、このような経験ができて本当に良かったと思います。違う年の人と触れ合えたことだけでなく、高専生として、身近にある物を使って実際に実験することは、自分の学力の為になると思いました。