裏地付き布製竹刀袋を作った。39の竹刀が3本入る。

○必要なもの○

・"裁縫道具"

   ミシンと針は、パワーがあるものを用意する(布3枚+革3枚を縫えるもの)
   安全ピンもあれば便利

・布と革

全ての布と革の
(写真)

竹刀袋の外側用の布 --- 以下、"外布"と表記

   [あ] 34cm × 150.5cm : 1枚
   [い] 4cm × 90cm : 1枚

   以下において、外布の表面を[A]、裏面を[B]と表記する。 (外布写真)

竹刀袋の内側用の布 --- 以下、"内布"と表記

   [う] 34cm × 150.5cm : 1枚
     ([あ]と同じ大きさ)

   以下において、内布の表面を[C]、裏面を[D]と表記する。 (内布写真)

袋の底用の革

   [え] 10cm × 34cm : 1枚

   厚手の布(デニム)や、テーブルクロス用の ビニールコーティングされた布(薄めのもの)などでもよいかも知れない。 (ただしキルティングは不適当であろう。)
   ミシンのパワーを考えて選ぶ必要がある。(最大厚み:外布3枚+革3枚)
   以下において、革の表面を[E]、裏面を[F]と表記する。

・縫い糸

○縫う○

1. 紐を作る

   [い]の4cmのふたつの辺を、端から1cmずつ折る。
   中表([B]が外側)で細長くなるように観音開きに折り、さらに二つ折りにする。
   縁をぐるっと縫う。(観音開きの真ん中にあたる辺は縫わなくても良い。)
     
(写真)

2. 紐を縫い付ける

   [あ]を表面[A]が見えるように縦長におき、右上の角から 下に 11.5cm, 左に9〜9.5cm 位のところに1. で作った紐のど真ん中がくるように、 紐を横長におく。
   ど真ん中を中心とした縦 0.8cm, 横5〜8cm 位の長方形に沿って紐を縫い付ける。
   プラプラしている紐を安全ピンでとめておくと、後の作業の邪魔になりにくい。
     
(写真)

3. 革を縫い付ける

   2. と同じように[あ]をおき、下の辺に革[え]を表[E]が 見えるようにして横長におく。
   この時、[あ]の下の辺と革[え]の下の辺の中心が一致していれば、 多少はどちらかの左右が余っていてもよい。
   革[え]の上の辺に平行に、上の辺から 0.5cm のところと1.5cm のところ、 さらに下の辺から 1cm のところで[あ]と[え]を縫い付ける。
   (左右は縫わない。)
     
(写真)

4. 出し入れ口を縫う

   外布[あ]と内布[う]を中表に重ね、[う]の裏[D]が外側になるように、縦長に二つ折りする。
   長い辺の輪になっていない方の、革が付いていない(紐が付いている)側 から 12cm のところと 30cm のところに印をつける。(4枚重ねて、3〜5mm ほどの 切り込みを入れると良い。)
   2枚重ねのまま開き、印と印の間だけ、端から1.5cm のところを縫う。
     
(写真)

5. 本体を縫う

   4.で縫った出し入れ口が重なるようにしながら、外布[あ]と内布[う]をそれぞれ、 中表の縦長に2つ折りする。
   4.で縫った部分と内布の上部(約10cm)以外の、わになっていない部分を縫う(端から1.5cm)。
   底の部分の厚みを作るために、底を開いて、角を縫う(縫い目の長さが2cm位)。外布と内布の両方。
   外布と内布の底どうしを合わせ、先に縫った角同士を合わせた底の間に折り込んで縫い付ける。 ここはミシン縫いは不要。離れない程度にくっついていればよい。
   外布と内布のてっぺん脇の縫い代を、離れない程度に縫い付ける。
     
(写真)

6. 表にかえして返し口を始末する

   内布(ここでは中表になっている)てっぺんの返し口に手を入れ、竹刀取り出し口を通って手を伸ばし、 外布の底(革が縫い付けてある部分)をつかんで引っ張り出す。
    外布を外表で全部出してしまう。
    続いて、内布を内側が表になるように、外布の中に入れ込んで整える。
     → ほぼ、完成形になる。
   竹刀の取り出し口から、内布てっぺん部分を引き出し、縫い代を内側に折り込んで端を縫い、閉じる。
   内布を戻して形を整える。
   竹刀取り出し口のまわりを、縁から5mmくらいのところでぐるっと縫う。
     
(写真)

完成