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- 国際交流(archive) 2012/7/23 Seattle YMCA
国際交流
シアトルYMCA生徒との来校交流
本校におきましては国際・情報都市神戸にふさわしい高専として国際社会で 活躍できる技術者の育成を基本方針の一つとして取り組んでおりますが、このたび公益財団法人神戸YMCAと協力して、 平成23年7月23日(月)に シアトルYMCAから来日した生徒9名と引率リーダ2名の来校を受け入れ、本校学生との交流を実施いたしました。
7月23日(月)は、午前中お互いの学校生活を紹介し、昼食後は本校学生が準備したプログラムを体験していただきながら交流を深めました。学校生活の紹介から、質疑応答やディスカッション、午後の体験プログラムの説明も全て英語で行いました。まず始めに本校から電子工学科5年生の石田君と高田君が本校の紹介を行った後、マンガやアニメやゲームなど自分達が好きなものの日米比較も交えながら、日頃の生活の様子を紹介してくれました。
次に来校生徒からは、米国高校生の日常生活として、教室の様子や課外活動、ボランティア活動のことを紹介いただきました。米国では高校生が社会活動に参加することが当たり前のこととして定着しており、学校によって差はあるものの概ね年間100時間以上の取り組みとなることが多いとのことでした。また、最近では大学レベルの授業をAP(Advanced Placement)として実施する高校が多く、統一試験の結果が大学入試や奨学金選考にも反映されるため、多くの学生が一生懸命取り組んでいるとのことでした。
![]() 来校生徒を皆でお出迎え |
![]() 伊藤校長先生によるご挨拶 |
![]() 神戸高専の紹介 |
![]() 日米比較を交えた学生生活の紹介 |
![]() 活発な質問もいただきました |
![]() 参加者全員での自己紹介 |
![]() 米国からの紹介にバトンタッチ |
![]() 米国の高校生活の紹介 |
また、本校の課外活動を代表して電気工学実験部がRoboCup世界大会にも出場したサッカーロボットの紹介とデモンストレーションを行いました。部員が総出でサッカーコートを準備していた隣接する会議室に全員で移動して、部員の皆さんから英語で紹介していただきました。実際にボールを追い駆けて相手ゴールを目掛けてキックするデモンストレーションでは、ゴールが決まるたびに歓声が上がり、常にセンサー情報を集約して次の動きを制御するプログラムについて活発な質問をいただきました。さらに、本来RoboCup競技では「西暦2050年までに、人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝てる、自律移動のヒューマノイドロボットのチームを作る」ことが目的であるため、ロボットの動き(制御)は完全自律(自動制御)であることが要求され、外部からのリモコンは一切禁止されているのですが、今回は敢えて1台のロボットだけリモコン操縦を可能とすることで、来校生徒 vs 自律制御ロボットの対戦を経験してもらい、皆で大いに盛りあがって楽しんでいただくことが出来ました。また、本校の自律制御プログラムの強さを実感してもらうことが出来ただけでなく、プログラムやセンサー回路等の技術を学ぶ楽しさも伝えられたことと思います。
昼食は、そのままディスカッションを続けながら会議室でお弁当をいただきましたが、一時の沈黙もない程お互いに活発な質問が続いた後には、あちらこちらに自然と語り合うグループが出来て本当に有意義な交流を持つことができました。
![]() 別室でのRoboCupサッカーロボット紹介 |
![]() 電気実験部員が交代で説明してくれました |
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自律制御Robotと来校生徒による操縦Robot対決は大いに盛り上がりました |
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昼食はそのまま会議室でディスカッションを続けながらいただきました |
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あちらこちらに自然と交流の輪が出来てとても楽しい交流を行うことができました |
午後の体験プログラムは、2班に分かれて、流体研究室(赤対・鈴木研究室)と機械工場の見学、およびICT応用教育工学研究室(佐藤研究室)で開発中のiPhone・iPadを用いた英語学習アプリ体験を行いました。流体研究室ではホバークラフトの原理を詳しく英語で説明いただいたうえで、来校生徒全員が交代でホバークラフトの乗車体験を行い、とても喜んでいただくことができました。また機械工場ではNC(Numerical Control)工作機械による発砲スチロールの加工体験を行い、来校生徒全員のイニシャルを彫ったネームプレートをおみやげに持ち帰っていただくことができました。iPhone・iPadを用いた英語学習アプリについては、来校生徒の皆様が全員英語のネイティブスピーカであることから、多くの有意義なアドバイスを頂戴することができました。特に、ノンネイティブ向けの英語教育ツールとしてだけでなく、反射的な瞬時の理解を求めるQRP(Quick Response Performance)と意味の繋がりの理解を求めるMLM(Multiple Learning Method)の組み合わせは、米国の高校生にとってもSAT対策に有効に違いないとのアドバイスに励まされました。
![]() 難しい技術も英語で熱心に説明してくれました |
![]() 熱意のこもった説明に聞き入る来校生徒の皆さん |
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広い機械工場内でのホバークラフト乗車体験は大人気で本当に喜んでいただくことができました |
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NC(Numerical Control)工作機械をはじめとする機械工場の説明 |
![]() iPhoneを用いた英語学習アプリの説明 |
![]() iPadを用いた開発中のアプリにも挑戦 |
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英語ネイティブの皆様にじっくり取り組んでいただいて有意義なアドバイスを頂戴しました |
午後の体験プログラムの第二段は、弓道体験と、iPhoneプログラム作成体験を行いました。弓道体験は、本校自慢の弓道場で、弓道部員が一人ひとり手取り足とりでマンツーマン指導を行ってくださったおかげで、しっかりとしたフォームで弓を引いて矢を放てるようになり喜んでいただくことができました。iPhoneプログラム作成体験は、簡単なアプリを来校生徒が作成して、実際に作成したプログラムをiPhone実機に転送して自分でプログラムした動作を確認してもらう体験を行いました。この体験プログラムは、昨年来校生徒との交流に参加して活発な交流を行ってくれた学生が、今年は専攻科生と一緒にプログラムを準備して自ら講師として提供してくれたものです。
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本校自慢の弓道場で、先ずは道場の作法から手ほどきいただきました |
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一人ひとりマンツーマンで弓の取り扱いと引き方を学びました |
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繰り返し弓道部員の手ほどきを受けることで、皆がしっかり矢を放てるようになりました |
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昨年来校生徒と活発な交流を行った学生が、今年は講師として活躍してくれました |
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プログラム作成手順をしっかりとした英語でわかりやすく説明してくれました |
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プログラムの説明だけでなく、いろいろなおしゃべりを通して楽しいひと時を過ごすことができました |
4つの体験プログラムの後には、シアトルYMCAからの来校生徒の皆さんと、体験プログラムの準備を担ってくれた学生も加わって一緒に記念撮影を行い、最後に赤対副校長先生から記念の『絆(きずな)』Tシャツをおみやげに贈呈いただき、充実した来校交流を終えることができました。
玄関でのお見送りでもメールアドレスを交換する人など名残が尽きませんでしたが、朝から互いの学生生活を紹介したり、午後の体験プログラムで直接の交流を行った学生だけでなく、体験プログラムの準備や運営を支えてくれた専攻科生にとっても貴重な1日になったことと思います。
今後とも今回のように100%英語の合同授業に参加してくれた1-2年生の中から学校生活紹介の交流に参加してくれる学生がいて、その中から来年は専攻科生と共同で体験プログラムを提供してくれる学生がいて、さらに将来は研究室での研究成果を国際学会で発表してくれるような本校学生の成長に繋がる国際交流を目指して行きたいと思います。
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来校生徒との交流に参加した学生だけでなく、体験プログラムを提供した上級生も一緒の記念撮影 |
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お見送りでも名残惜しくメールアドレスやフェースブックアドレスを交換する姿が見られました |