【 2026 年度 授業概要】
科   目 日本言語文化論 ( Japanese Language and Culture )
担当教員 武久 真士 講師
対象学年等 全学科(旧)・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
C3(80%), D2(20%)
授業の概要
と方針
本授業では,近代以降に書かれた文学作品を題材として,「私」について作家たちがどのように思考を深め,表現してきたのかを学ぶ.ながらく「私小説」のジャンルが繫栄してきた近代日本にとって,「私」とは何か,とは文学の最も根幹に位置する問いであった.文学の読解に際しては,読み手が主体的に文章へ参入すること重要である.受講生には積極的なディスカッションへの参加を期待したい.



1 【C3】 日本の文学・文化の特徴について適切に説明できる
2 【C3】 日本の文学・文化の歴史に関する正しい知識と理解を有し,適切に説明できる
3 【D2】 文学作品を精読し,自分なりの理解を適切に表現できる
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1 日本の文学・文化の特徴に関する知識について,中間・期末レポートおよび小レポートで評価する
2 日本の文学・文化の歴史に関する知識について,中間・期末レポートおよび小レポートで評価する
3 文学作品を読む能力が身についているか,中間・期末レポートおよび小レポートで評価する
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成績は,レポート70% 小レポート30% として評価する.到達目標1~3についてのレポート70%,到達目標1~3に関する小レポート30%として評価,100点満点で60点以上を合格とする.文学作品の読解において,自分の理解を自分の言葉で論述できる能力は非常に重要であるから,試験は行わずレポートで成績を判定する.
テキスト 授業内容に応じたプリントを配布する
参考書 松本和也ら編『テクスト分析入門』(ひつじ書房)
廣野由美子『批評理論入門』(中公新書)
安藤宏『自意識の昭和文学」 (岩波現代文庫)
安藤宏『日本近代小説史』(中公選書)
小森陽一『構造としての語り』(青弓社)
関連科目 第1,2,3年「国語」
履修上の
注意事項
レポートにおいて他者の文章の丸写しなど不正行為があった場合,得点を0点とする.

【授業計画( 日本言語文化論 )】
  上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス/文学作品を精読するとはどのようなことか
授業について概説し,本授業における「精読」の定義について解説する
2 志賀直哉
志賀直哉の小説を通じて,日本の「私小説」ジャンルに触れる
3 太宰治(1)
太宰治の小説における「私」について検討し,語りの技法を学ぶ
4 太宰治(2)
太宰治の小説における「私」について検討し,私小説からのずれについて考える
5 宇佐見りん「推し,燃ゆ」
宇佐見りん「推し,燃ゆ」を精読し,現代的な「私」表象について考える
6 西加奈子「i」
西加奈子「i」を精読し,文化的背景・民族的背景の複雑さについて考える
7 短歌と「私」
短歌における「私」とはなにか,さまざまな短歌作品を通して考察する
8 アカデミック・ライティング入門
学術的なレポート執筆の方法について概説する
9 レポート講評/村上春樹「アフターダーク」
中間レポートの講評を行う/村上春樹「アフターダーク」を精読し,小説における視線について学ぶ
10 多和田葉子
多和田葉子の小説における「私」について検討し,「私」の身体感覚・言語感覚を考える
11 村田沙耶香「コンビニ人間」
村田沙耶香の小説における「私」について検討し,「私」のジェンダー・セクシャリティのあり方を考える
12 現代詩の「私」(1)
現代詩における「私」について検討し,詩における表現主体の位置づけについて考える
13 現代詩の「私」(2)
現代詩における「私」について検討し,流動的でありうる「私」について知る
14 令和の文学と「私」
令和における「私」表象について概観し,近代文学と比較する
15 本講義のまとめ
授業の総括を行う


中間試験および定期試験は実施しない.