【 2024 年度 授業概要】
科   目 国際コミュニケーション(中国語) ( Chinese for International Communication )
担当教員 牛根 靖裕 非常勤講師
対象学年等 機械工学科・4年R組・通年・選択・2単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
D2(100%)
授業の概要
と方針
現代中国語(標準語)の発音と基礎的文法を,発音・読解・作文の演習を通じて学習する.受講者の教授内容に対する理解をはかる評価対象として,中間・定期試験に加え,随時課す課外の課題を含む演習での取り組みも重視する.



1 【D2】 現代中国語の発音とそのピンインによる表記法を習得する.
2 【D2】 現代中国語の漢字(簡体字)の中でも,比較的使用頻度の高いものの書き方を習得する.
3 【D2】 現代中国語の簡単な文法知識を習得する.
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1 現代中国語の発音とそのピンインによる表記法を講義中の演習(発音練習)によって評価する.
2 現代中国語の漢字(簡体字)の書き方を演習(短文読解・作文・小テスト・課題)によって評価する.
3 現代中国語の簡単な文法知識を演習(短文読解・作文・小テスト・課題・口頭発表)および中間試験,定期試験によって評価する.
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成績は,試験60% 演習(発音、読解、作文、小テスト、課題、口頭発表)40% として評価する.試験成績は中間試験,定期試験の平均点.演習では授業内での暗誦および小テストも課す(複数回).コミュニケーション能力の養成を重視するため,試験以外の評価を40%とする.試験・演習の評価を総合し,100点満点60点以上を合格とする.
テキスト おもてなし中国語教材開発研究チーム[著]『初級中国語でおもてなし 改訂版』(金星堂, 2024年)
参考書 相原茂[編著]『新装版 はじめての中国語学習辞典』(朝日出版社 ,2021年)
相原茂・石田知子・戸沼市子〔著〕『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』(同学社,2016年再版)
相原茂・喜多山幸子・魯暁?〔著〕『大事なことはみんなやさしい中国語で言える』(朝日出版社,2001年)
関連科目 ドイツ語,韓国語
履修上の
注意事項
現代中国語の学習を通じ,中国の文化・社会に対する関心を深める.受講者には講義の予習・演習・復習への自主的な取り組みが求められる.辞書を購入する場合は,講師からは『新装版 はじめての中国語学習辞典』(相原茂[編著],朝日出版社,2021年)を推薦する.

【授業計画( 国際コミュニケーション(中国語) )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 講義概要の説明,発音練習(1)
本講義の方針・目標・内容・評価方法の説明,および同説明に関する質疑応答などの後,中国語の声調・母音(単母音,複母音,n/ngを伴う母音),発音記号(ピンイン)の表記法を学習する.
2 発音練習(2)
中国語の複母音,子音の発声法,表記法を学習する.現代中国(中華人民共和国)で公用文字とされている簡略字「簡体字」についても触れる.
3 発音練習(3)
中国語の子音,鼻母音の発声法,声調変化,r化音を学習する.また発音練習のおさらいを行なう.
4 第1課 人称代名詞,動詞“是”,疑問文(1) “…...?”,疑問文(2) - 疑問詞疑問文
中国語で常用する人称代名詞,動詞“是”を用いた基本構文を学習する.語気助詞“?”を用いた当否疑問文,「什?」(何)・「?」(誰)を用いた疑問詞疑問文を学習する.
5 第1課 短文講読,発展練習問題
基本構文を用いた短文の読み解きを行ない,練習問題に取り組む.
6 第2課 指示代名詞,動詞述語文,疑問文(3) “…...?”,副詞 “也/不/都”
現代中国語で用いる指示代名詞,動作動詞の基本構文を学ぶ.また語気助詞“…...?”を用いた省略疑問文,常用する副詞の用法についても学習する.
7 第2課 短文講読,発展練習問題
副詞や動詞を用いた基本構文を用いた短文の読み解きを行ない,練習問題に取り組む.
8 中間試験
第1週から第7週までの内容について試験を行う.
9 中間試験の解答とまとめ第3課 助動詞“想”,助詞“?”(1)
中間試験の内容について解説する.中国語短文暗誦課題の説明.課題用短文は受講者の要望を汲んだ上で告知する.中国語における助動詞の語法,提案・軽い命令を表わす語気助詞“?”の用法を学ぶ.
10 第3課 連動文(1),時点表現,短文講読,発展練習問題
動詞句を並べる連動文,現代中国語での時を表わすさまざまな語句・表現のを学ぶ.また短文を講読し,練習問題に取り組む.
11 第4課 構造助詞“的”(1),疑問文(4) - 選択疑問文,形容詞述語文,名詞述語文(1)
連体修飾の語句(定語)を導く構造助詞“的”,選択肢からの選択を求める疑問文,形容詞を用いた表現,日付・天候・身長・体重などを表現するときに用いられる名詞述語文について学ぶ.
12 第4課 短文講読,発展練習問題
家族構成を述べる短文を読み解き,練習問題に取り組む.
13 第5課 名詞述語文(2),比較文,常用量詞
月日・曜日・時間・年齢・値段など数を述べる名詞述語文,形容詞の程度を述べる比較表現,名詞の数量表現に用いる量詞を学ぶ.
14 第5課 短文講読,発展練習問題  文法のまとめ
年齢などを述べる短文を読み解き,練習問題に取り組む.前期に扱った現代中国語の基本語法について,復習・確認を行う.
15 総合復習
中間試験以降の講義での学習内容について,復習・確認を行う.
16 前期学習内容の復習
動詞述語構文,助動詞など前期学習内容について,復習・確認を行う.
17 第6課 介詞(1),時点と時量,連動文(2),存在動詞“在”
動詞の行為に関わる場所・対象などを導く介詞,動詞の発生する時間(時点)や動作の持続時間(時量),動作行為の方法や手段を示す連動文,存在の所在を表わす動詞“在”の用法を学ぶ.
18 第6課 短文講読,発展練習問題
物事の所在を表現する短文を読み解き,練習問題に取り組む.
19 第7課 介詞(2),存現文(1),助動詞“会/能”,方位詞
動作の場所を示す介詞“在”,存在動詞“有”と“在”をもちいた存現文,可能の助動詞“会”と“能”の用法,位置を表わす中国語の方位詞を学ぶ.
20 第7課 短文講読,発展練習問題
存在を述べる短文を読み解き,練習問題に取り組む.
21 第8課 動作の進行表現,構造助詞“的”(2),完了表現
動作の進行を表現する“在/正在/正…...(?)”,動詞句を連体修飾句化する構造助詞“的”の用法,動作の完了を表わす動態助詞“了”,状況の変化の完了・発生を表わす語気助詞“了”を学ぶ.
22 復習
第8課短文を読み解き,練習問題に取り組む.第17回講義以降の学習内容について復習する.
23 中間試験
第17回から第22回までの講義での学習内容の習得状況を,筆記試験により確認する.
24 中間試験の解説第9課 状態の持続表現
中間試験の問題,解答の確認を行い,内容について解説する.状態の持続を表わす動態助詞“着”を学ぶ.
25 第9課 助詞“?”(2),主述述語文,短文講読,発展練習問題
推量・確認を表わす語句助詞“?”,述語部が主語+述語となっている主述述語文を学び,短文を読み解き,練習問題に取り組む.
26 第10課 方向補語,数量補語,“是…...的”構文
人や物の移動の方向を表わす方向補語,動作の持続時間や回数を表わす数量補語,場所・時間・方式などを取り立てて述べる“是…...的”構文を学ぶ.
27 第10課 短文講読,発展練習問題
短文を読み解き,練習問題に取り組む.
28 第11課 結果補語,経験表現,可能補語
動作・行為の結果を具体的に述べる結果補語,動作・行為の経験を述べる“?(過)”の用法,結果補語と方向補語の可能表現である可能補語を学ぶ.
29 第12課 二重目的語,使役表現,様態補語
目的語を2種取って物事の授与・取得を表わす動詞の二重目的語表現,動詞“?(讓)”を用いた使役表現,動作およびその結果に対する評価や主体・対象の状態を述べる様態補語を学ぶ.
30 総合復習
中間試験以降の文法,語法について,復習・確認を行う.


前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する.