2024 年度政治・経済シラバス

【 2024 年度授業概要】
科　　　目			政治・経済 ( Political Science and Economics )
担当教員			丸山栄治非常勤講師
対象学年等			機械工学科・3年B組・通年・必修・2単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育目標			C3(100%)
授業の概要と方針			現代社会において私たちが直面している様々な問題の根本には政治と経済の問題があります．この授業では，政治と経済の基本的な仕組みを理解し，それらの観点から現代社会の具体的な問題について考えていく姿勢を身につけます．
到達目標		1	【C3】憲法の基本的な性格と基本的人権の内容について理解する．
		2	【C3】日本の政治機構と政治参加，そして，戦争と平和に関する日本の政治的問題についての基本的な事柄を理解する．
		3	【C3】経済の基本的な仕組みと，日本の経済情勢の概要を理解する．
		4	【C3】社会保障，労働問題，地球環境の問題について何が論点とされているかを理解する．
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評価方法と基準	到達目標毎	1	憲法の基本的な性格と基本的人権の内容について理解できているかどうかを，授業で課す課題と試験で評価する．
		2	日本の政治機構と政治参加，そして，戦争と平和に関する日本の政治的問題について，基本的な事柄が理解できているかどうかを授業で課す課題と試験で評価する．
		3	経済の基本的な仕組みと，現代日本の経済情勢の概要が理解できているかどうかを，授業で課す課題と試験で評価する．
		4	社会保障，労働問題，地球環境の問題についての論点が理解できているかを，授業で課す課題と試験で評価する．
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	総合評価		成績は，試験70%　課題30%　として評価する．100点満点で60点以上を合格とする．
テキスト			『高等学校　政治・経済』（清水書院）『政治・経済資料2024』（東京法令出版）
参考書			適宜紹介する．
関連科目			経済学I，経済学II(5年選択）
履修上の注意事項

【授業計画（政治・経済）】
週	上段：テーマ／下段：内容（目標、準備など）
1	基本的人権
1	社会契約説を学び，「誰もが生まれながらに持っている権利」について考える．
2	日本国憲法の成立と基本的性格
2	日本国憲法の制定までの流れとその基本原則を理解し，憲法改正について考える．
3	人身の自由
3	公共の福祉による人権の制限，人身の自由について理解し，死刑制度について考える．
4	精神的自由権
4	思想・良心の自由について理解し，政治と宗教の関係について考える．
5	法の下の平等1
5	機会の平等と結果の平等の違いを理解する．
6	法の下の平等2
6	差別の問題と優生思想について考える．
7	社会権
7	生存権と生活保護をめぐる問題について考える．
8	前期中間試験
8	前期中間試験を実施する．
9	日本の政治機構1
9	前期中間試験について解説する．国会の権限と構成について理解する．
10	日本の政治機構2
10	行政権を担う内閣と司法権を担う裁判所の仕組みを理解する．
11	政党政治と選挙制度
11	日本の選挙制度と政党政治の特徴を理解する．
12	世論と現代政治
12	政治とマスメディアの関係について考える
13	平和主義
13	日本国憲法の原則である平和主義と，自衛隊発足の経緯を理解する．
14	日本の安全保障
14	日本の安全保障について学び，沖縄の基地問題について考える．
15	戦後日本の外交
15	戦後日本の外交について，特に戦後補償の問題を考える．
16	私たちと経済
16	少子化問題の現状について考え，経済を学ぶ意義を確認する．
17	資本主義経済の形成
17	アダム・スミスとケインズの経済思想を概観する．
18	社会主義経済の特徴
18	マルクスの経済思想とその影響を概観する．
19	国民経済の主体と相互関係
19	家計・企業・政府の3つの経済主体とそれらの相互関係について理解する．
20	市場の機能と限界
20	市場のメカニズムを理解し，市場の失敗と政府の役割について考える．
21	物価の動き
21	インフレとデフレがもたらす影響をそれぞれ理解する．
22	国民所得と経済成長
22	経済規模をはかるいくつかの指標について理解し，経済成長について考える．
23	後期中間試験
23	後期中間試験を実施する．
24	財政の仕組みと租税
24	財政の機能を理解するとともに，日本の租税体系を把握し，個々の税の特徴を理解する．
25	貨幣と金融の仕組み
25	日本銀行の金融政策がどのように物価に影響を与えうるのかを理解する．
26	社会保障制度
26	日本の社会保障制度を理解し，福祉社会の実現のためにどのような課題があるか考える．
27	労働運動と労働基本権
27	日本の労働運動の歴史と労働基本権の内容と意義を理解する．
28	日本の労使関係の変容と様々な雇用問題
28	さまざまな雇用形態を学ぶとともに，労働環境の問題について考える．
29	地球環境と経済
29	地球環境をめぐる問題群の概略を把握し，気候危機と経済成長をめぐるいくつかの論点を学ぶ．
30	まとめ
30	後期後半の内容を復習するとともに，一年間の授業全体を振り返る．
備考	前期，後期ともに中間試験および定期試験を実施する．