【 2024 年度 授業概要】
科   目 日本言語文化論 ( Japanese Language and Culture )
担当教員 武久 真士 助教
対象学年等 全学科・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
C3(80%), D2(20%)
授業の概要
と方針
本授業では,文学理論について学ぶことを通して,小説を中心に漫画や映画,音楽など,多種多様な「作品」一般の読み解き方を身につけることを目的とする.理論を学ぶ強みは,授業であつかう特定の作品だけでなく,今後も触れるであろう数々の作品に対して多角的に分析できる技術を手に入れることができる,という点にある.受講生には,理論を通じて日本の文化現象に対し自分なりの見解が持てるようになることを期待する.



1 【C3】 日本の文学・文化の特徴について適切に説明できる
2 【C3】 日本の文学・文化の歴史に関する正しい知識と理解を有し,適切に説明できる
3 【D2】 文学理論について正確に理解し,任意の作品に対し適用できる
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1 日本の文学・文化の特徴に関する知識について,定期試験とレポートで評価する
2 日本の文学・文化の歴史に関する知識について,定期試験とレポートで評価する
3 作品に対し的確に理論を踏まえた読解が可能であるか,定期試験とレポートで評価する
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成績は,試験70% レポート30% として評価する.到達目標1〜3についての試験70%,到達目標1〜3に関するレポート30%として評価,100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 授業内容に応じたプリントを配布する
参考書 松本和也ら編『テクスト分析入門』(ひつじ書房)
廣野由美子『批評理論入門』(中公新書)
東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)
鮎川ぱて『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』(文藝春秋)
関連科目 第1,2,3年「国語」
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 日本言語文化論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス/文学理論とはなにか
文学理論について概説する.理論を用いることの意義や,どのように理論を適用すればよいかという方法論について説明する.
2 どのように「語る」のか?(1)
主に太宰治のテキストを取り上げながら,語り論について学ぶ
3 どのように「語る」のか?(2)
語り論について学び,テキストの書き直しを通して語り論について実践的に学ぶ
4 物語の定型(1)
ジブリ映画や志賀直哉の小説を取り上げながら,物語の定型と精神分析の理論について学ぶ
5 物語の定型(2)
『推しの子』や『スパイファミリー』,『封神演義』といった漫画作品や江藤淳の批評を取り上げながら,物語的な枠組みにおける家族の問題について扱う
6 「パクリ」か「引用」か?(1)
米津玄師やヨルシカの楽曲,萩原朔太郎の詩などを取り上げながら,作品と作品との関係性(間テクスト性)について学ぶ
7 「パクリ」か「引用」か?(2)
いくつかのテクストを比較し,共通点と差異を発見することを通じて,作品のオリジナリティとはなにかという点について考察する
8 どこから見るか?(1)
小津安二郎の映画や村上春樹の小説を通じて,作品における「視線」のあり方について学ぶ
9 どこから見るか?(2)
任意の作品の書き直しを通じて,視点の変化が作品にどのように影響するか実践的に学ぶ
10 記号と言語
白髪一雄の美術作品や井伏鱒二の小説を通して,記号論や言語論について学ぶ
11 ジェンダーとセクシュアリティ
ボーカロイドの楽曲や村田沙耶香の小説を通して,作品のジェンダー論的読解について学ぶ
12 言葉を移し替える(1)
作品の映画化やアニメ化といった現象を通して,翻訳理論・アダプテーションの理論について学ぶ
13 言葉を移し替える(2)
諸翻訳の比較や,翻訳の体験を通して,翻訳について実践的に学ぶ
14 理論を応用する(1)
これまで学んだことを活かして,受講生自身が作品を読解する.
15 理論を応用する(2)/本講義のまとめ
これまで学んだことを活かして,受講生自身が作品を読解する.その後,本講義のまとめを行う


前期定期試験を実施する.