【 2023 年度 授業概要】
科   目 機械工学概論 ( Introduction to Mechanical Engineering )
担当教員 赤対 秀明 非常勤講師
対象学年等 応用化学科・5年・前期・必修・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A2(100%)
授業の概要
と方針
化学工業装置の設備計画や保守管理には,機械構造の原理・機構・材料を理解することが必要となる.また,化学プラントにおいては,機械系技術者とのコミュニケーションを図ることも重要となる.このため,機械工学の基礎知識について学習し,化学工業分野で幅広く活躍できる素養を養う.



1 【A2】 環境とエネルギー問題の現状について理解する.
2 【A2】 材料と加工方法を理解する.
3 【A2】 制御とメカトロニクスについて理解する.
4 【A2】 機械製図について理解する.
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1 環境とエネルギー問題の現状についての理解度を中間試験およびレポートで評価する.
2 材料と加工方法の理解度を定期試験およびレポートで評価する.
3 制御とメカトロニクスについての理解度を定期試験およびレポートにより評価する.
4 機械製図(第三角法)の理解度を中間試験,定期試験および製作図により評価する.
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成績は,試験80% 提出物(レポート,製作図,授業ノート)20% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「機械工学一般」:大西 清(オーム社)
参考書 「学生のための初めて学ぶ機械工学」:宮本 武明・山本 恭二(日刊工業新聞社)
「機械工学のやさしい知識」:小町 弘・吉田 裕亮(オーム社)
「よくわかる最新機械工学の基本」:小峯 龍男(秀和システム)
関連科目 C3化学工学I,C4化学工学II,C5エネルギー工学,C5プロセス設計,C5環境化学,C5品質管理
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 機械工学概論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス,工学とは,機械工学とは,単位
授業の概要と進め方について説明する.また,工学および機械工学を分類し,機械系および化学系の位置づけについて学習する.単位について確認する.
2 環境・エネルギーの世界(1)
力学的エネルギー,熱的エネルギー,電磁気的エネルギー,化学エネルギーなど,各種エネルギーとその変換について学習する.
3 環境・エネルギーの世界(2)
「3Eのトリレンマ」について理解し,エネルギー,環境,経済活動のバランスについて学習する.
4 環境・エネルギーの世界(3)
流体のエネルギーについて学習する(流速,流量,圧力).
5 環境・エネルギーの世界(4)
流体のエネルギーについて学習する(連続の式,ベルヌーイの定理).
6 環境・エネルギーの世界(5)
流体のエネルギーについて学習する(流れの可視化,運動量の法則).
7 製図(1)
投影図の描き方を学び,第三角法による立体の正面図,平面図,側面図の関係を理解する.
8 中間試験
1回目から7回目の内容を試験する.
9 中間試験の解答・説明,製図(2)
中間試験の解答をおこない,前半の学習内容を復習する.第三角法によって描かれた図面を理解し,簡単な製作図を描く.
10 製図(3)
第三角法によって描かれた図面を理解し,簡単な製作図を描く.
11 製図(4)
立体的な図示法として等角図等を理解し,二次元図面から三次元図面を描く.
12 材料・加工の世界(1)
鉄,銅,アルミなど,各種材料について学習する.また応力−ひずみ線図を理解し,材料強度について学習する.
13 材料・加工の世界(2)
材料力学と加工方法について学習する.
14 制御・メカトロニクスの世界
機械要素(歯車,ベルト,チェーン,カム)およびメカニックス+エレクトロニクスについて学習する.
15 生物に学んで工学に活かす
微生物から大型動物における,長い年月をかけて進化してきた機構や性質を,工学に活かすことで,より性能の良い製品が開発されていることを理解する.


前期中間試験および前期定期試験を実施する. 試験のための準備として,普段の授業からノート整備や資料の整理などを心がけておくこと.