【 2022 年度 授業概要】
科   目 景観工学 ( Landscape Engineering )
担当教員 今井 洋太 講師
対象学年等 都市工学科・5年・後期・選択・2単位【講義】 ( 学修単位II )
学習・
教育目標
A4-S1(100%)
JABEE
基準1(1)
(d),(g)
授業の概要
と方針
「景観」および「風景」の概念を理解し,工学的立場から景観を把握・分析・評価するための理論や技術を習得する.また,景観計画の具体的事例をふまえながら,景観にかかわる諸制度についての理解を深めるとともに,空間や構造物のデザイン手法についての基礎的知識を身に付ける.



1 【A4-S1】 「景観」および「風景」の概念を理解し,説明できる.
2 【A4-S1】 景観の分析・計画・設計の手法について理解し,説明できる.
3 【A4-S1】 景観にかかわる諸制度についてその概要を説明できる.
4 【A4-S1】 構造物のデザインと景観との関係を理解し,説明できる.
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1 「景観」および「風景」の概念についての理解度をレポートおよび中間試験で評価する.
2 景観の分析・計画・設計手法についての理解度をレポート,中間試験および定期試験で評価する.
3 景観にかかわる諸制度についての理解度を中間試験および定期試験で評価する.
4 構造物のデザインと景観との関係についての理解度を定期試験で評価する.
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成績は,試験85% レポート15% として評価する.総合評価は100点満点で60点以上を合格とする.試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする.
テキスト 講義時に配付するプリント
参考書 「景観用語辞典」:篠原修ほか(彰国社)
「風景学入門」:中村良夫(中公新書)
「風景のなかの環境哲学」:桑子敏雄(東京大学出版会)
「景観生態学」:日本景観生態学会(共立出版)
関連科目 都市情報工学(S5),建築計画(S5),都市計画(AS1)
履修上の
注意事項
本授業ではグループワークを実施するため,班員との協力が必要である.また,学外での見学や現地調査を実施するため,安全管理に徹し,相応しい服装で臨むこと.

【授業計画( 景観工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 講義の概要と進め方
講義の目的・進め方を説明し,景観工学の射程について概説する.
2 「景観」および「風景」概念の理論的基礎
「景観」および「風景」の概念の様々な捉え方を紹介し,その都市工学的意義について概説する.
3 景観の視覚的構造
景観の「見え方」の構造について説明する.
4 景観の計画と設計
景観の計画と設計のプロセス,考え方および具体的手法を紹介する.
5 景観にかかわる法制度
景観法や景観条例などの法制度の成立背景について概説し,実例をまじえながらその運用方法を紹介する.
6 景観の保護・保全
風致・美観地区,文化的景観などの概念について,具体的事例をまじえながら,景観の保護・保全のあり方を概説する.
7 都市の景観
都市空間の構造について概説しながら,街路や公園緑地のデザインについても紹介する.
8 中間試験
景観の捉え方および景観にかかわる計画手法や法制度等について理解度を確認する.
9 中間試験の解答・解説,伝統的建造物群保存地の概要と景観工学上の意義
中間試験の解答・解説を行う.伝建地区・重伝建地区の制度について概説し,実例を紹介する.
10 水辺の景観
河川や海岸,港湾などの水辺の景観について,事例紹介や現場見学をしながら概説する.
11 歴史的建造物と景観(1)
登録有形文化財2件(明治期の洋館,昭和初期の和館)と史跡(前方後円墳)を見学し,写真をもちいたレポートを作成する.
12 歴史的建造物と景観(2)
登録有形文化財2件(明治期の洋館,昭和初期の和館)と史跡(前方後円墳)を見学し,写真をもちいたレポートを作成する.
13 景観デザイン演習(1)
景観デザイン演習として,環境的自叙伝およびデザインマニフェストを作成する.
14 景観デザイン演習(2)
作成した環境的自叙伝およびデザインマニフェストを発表し,景観の問題についてディスカッションする.
15 総合演習・ディスカッション
講義内容をふりかえりながら,総合演習についてディスカッションする.


後期中間試験および後期定期試験を実施する. 本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の事前・事後の自己学習が必要である.中間試験及び定期試験を実施する. 本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の事前・事後自己学習が必要である.事前学習では,講義資料を読み,各自で理解できないところを整理しておくこと.また,事後学習では,講義後にレポート課題を与えるので,指定された期日までにレポート課題として提出すること.