【 2022 年度 授業概要】
科   目 経済学T ( Economics T )
担当教員 巽 一樹 助教
対象学年等 全学科・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
C3(80%), D2(20%)
授業の概要
と方針
経済学は「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの分野に分けられる.本科目では「ミクロ経済学」の基礎的な理論について解説する.「ミクロ経済学」は個人や企業の行動を通じた市場での価格の決定や資源の配分について研究を行う学問である.「ミクロ経済学」の理解を通じて,技術者として活躍するための社会に対する見方・考え方を養成する.



1 【C3】 個人の消費行動はどのように決定するのか理解する.
2 【C3】 企業の生産はどのように決定するのか理解する.
3 【C3】 完全競争市場での需要と供給の均衡を分析し,資源配分の効率性について理解する.
4 【C3】 不完全競争市場での個人や企業の行動について理解する.
5 【D2】 ゲーム理論の基本的な考え方について理解する.
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1 消費の理論の理解度を定期試験により評価する.
2 企業の生産活動の理解度を定期試験により評価する.
3 市場メカニズムの概念の理解度を定期試験により評価する.
4 不完全競争市場の概念の理解度を定期試験により評価する.
5 ゲーム理論の理解度を定期試験により評価する.
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成績は,試験100% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「入門ミクロ経済学」:井堀利宏 (新世社)
参考書 「ミクロ経済学演習」:井堀利宏(新世社)
「平成経済 衰退の本質」:金子勝(岩波新書)
「希望格差社会」:山田昌弘(筑摩書房)
「2030年 世界はこう変わる」:米国国家情報会議(講談社)
「大前研一 新経済原論」:大前研一(東洋経済)
関連科目 政治経済(3年),経済学II(5年)
履修上の
注意事項
なし

【授業計画( 経済学T )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 講義ガイダンス
講義の進め方,成績評価の方法について説明する.
2 ミクロ経済学とは何か
ミクロ経済学を学ぶ上で前提となる概念,定義やミクロ経済学の沿革・特徴などについて解説する.
3 需要と供給
需要と供給の概念を解説する.
4 消費の理論
家計の効用関数を定式化し,家計の消費行動について分析を行う.
5 消費理論の応用
労働供給,貯蓄,不確実性,顕示選考の理論などを取り上げる.
6 企業と費用
企業の費用最小化問題について説明する.
7 生産の決定
企業の利潤最大化行動について説明する.
8 市場と均衡
完全競争市場での需要と供給の均衡を分析し,資源配分の機能について考える.
9 要素価格と所得分配
労働や資本などの生産要素の価格の決定メカニズムを考察し,所得分配について議論する.
10 独占
独占市場での均衡を分析し,政府による規制の効果と望ましい料金政策などを検討する.
11 ゲーム理論
寡占市場での企業行動を分析するために,ゲーム理論を解説する.
12 寡占
不完全競争である寡占市場での企業行動をゲーム論の枠組みを用いて説明する.
13 外部性
市場メカニズムがうまくいかない例として,外部性の問題を取り上げる.
14 不完全情報
情報が不完全であるときに,どのような問題が生じるのか,どのような対応手段があるか議論する.
15 ミクロ経済学が関わる最近のトピックス
ミクロ経済学に関する近年のトピックスについて紹介する.


前期定期試験を実施する.