科 目 | 日本言語文化論 ( Japanese Language and Culture ) | |||
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担当教員 | 林田 定男 准教授 | |||
対象学年等 | 全学科・5年・前期・選択・1単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(80%), D2(20%) | |||
授業の概要 と方針 |
言語は,思想・感情を伝達する手段である.文字または音声を媒介として,それは成立する.音声言語はその場限りでふつう消滅するが,文字言語は長く保存される.一方で,言語は時間の推移とともに変容するものでもある,この言語の歴史的変遷は,語彙が最も激しく,文字が最も緩慢である.また,この変遷に対して従来の言語を保持しようとする価値意識が働くこともある.本講義では,多種多様な文字言語を取り上げ,日本語の歴史を俯瞰する.そして,そこにあらわれる文化,思想を学ぶ. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 日本語の通時的変化について理解し,適切に説明できる. | 2 | 【C3】 日本語の歴史に関連する文化について理解し,適切に説明できる. | 3 | 【D2】 日本文化の特徴について理解し,適切に説明できる. | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 日本語の通時的変化についての知識や理解度を,定期試験で評価する. | |
2 | 日本語の歴史や日本文化についての知識や理解度を,定期試験で評価する. | |||
3 | 日本文化についての知識や理解度を,定期試験で評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験80% レポート20% として評価する.到達目標1〜3についての試験80%,到達目標1〜3に関するレポート20%として評価,100点満点で60点以上を合格とする.なお,再試験を実施する場合は,70点以上で合格とし,定期試験の点数を60点とする. | |||
テキスト | 適宜プリント教材を配付する | |||
参考書 | 亀井孝ほか編『日本語の歴史』(平凡社ライブラリー) 山口明穂ほか『日本語の歴史』(東京大学出版会) 沖森卓也『日本語全史』(ちくま新書) 今野真二『日本語の考古学』(岩波新書) 山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書) |
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関連科目 | 第1,2,3年「国語」 | |||
履修上の 注意事項 |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 日本語の歴史と文化を学ぶにあたって |
15回の講義内容についての概説や履修上の注意事項を確認する. | |
2 | 上代の国語I |
奈良時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ. | |
3 | 上代の国語II/『萬葉集』を読む |
奈良時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ.『萬葉集』についての理解を深める. | |
4 | 言霊信仰 |
古代の文献にみられる「言霊信仰」を取り上げ,現代の文化との関係を考える. | |
5 | 中古の国語I |
平安時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ. | |
6 | 中古の国語II/『古今和歌集』を読む |
平安時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ.『古今和歌集』についての理解を深める. | |
7 | 日本語の文字 |
ひらがな,カタカナの歴史を学ぶ. | |
8 | 古代の「神戸」 |
古代和歌において「神戸」がどのように詠まれているかを知り,現代とのつながりを考える. | |
9 | 中世の国語I |
鎌倉/南北朝/室町時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ. | |
10 | 中世の国語II/『平家物語』を読む |
鎌倉/南北朝/室町時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ.『平家物語』から「神戸」の歴史を学ぶ. | |
11 | 注釈書の世界 |
『伊勢物語愚見抄』『古今集遠鏡』などを通じ,注釈という世界に触れる. | |
12 | 近世の国語I |
江戸時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ. | |
13 | 近世の国語II/パロディ文学 |
江戸時代の国語の特徴(文法・語彙・音韻・表記)を学ぶ.『伊勢物語』と『仁勢物語』との比較などを通じ,パロディの面白さを考える. | |
14 | 近代・現代の国語 |
近現代に行われたの国語改革(改良)を学ぶ. | |
15 | これからの日本語と文化 |
これからの日本語,そして日本文化のあり方について考える. | |
備 考 |
前期定期試験を実施する. |