【 2022 年度 授業概要】
科   目 電気回路T ( Electric Circuit I )
担当教員 加藤 真嗣 准教授
対象学年等 電気工学科・2年・通年・必修・2単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A4-E1(100%)
授業の概要
と方針
直流回路の回路計算により必要な知識を復習する.そして,交流回路の回路素子である抵抗・コイル・コンデンサの振る舞いについて学び理解し,これらの回路素子が混在する回路に対して,三角関数とフェーザ法を用いて電圧・電流・電力が確実に計算できるように演習を行う.



1 【A4-E1】 直流回路において,各種の法則を用いて電圧,電流,電力の計算ができる.
2 【A4-E1】 三角関数を用いて抵抗・コイル・コンデンサで構成される交流回路の電圧・電流・電力の計算ができる.
3 【A4-E1】 種々の方法で複素数を表現できる.また,複素数の四則演算ができる.
4 【A4-E1】 フェーザ法を用いて抵抗,コイル,コンデンサで構成される交流回路の電圧,電流,電力の計算ができる.
5 【A4-E1】 共振回路について現象を理解し,共振条件などを計算できる.
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1 様々な直流回路において,適切に法則を用いて,電圧・電流・電力が計算できるか,理解度確認試験(1)およびレポートで評価する.
2 三角関数を用いて抵抗・コイル・コンデンサで構成される様々な交流回路が計算できるか,理解度確認試験(2),前期定期試験およびレポートで評価する.
3 複素数を直交座標や極座標で表現できる,複素数の四則演算ができるか,理解度確認試験(3)およびレポートで評価する.
4 フェーザ法を用いて抵抗,コイル,コンデンサで構成される様々な交流回路が計算できるか,理解度確認試験(3)およびレポートで評価する.
5 直列共振回路と並列共振回路の現象を理解し,共振条件などを計算できるか,理解度確認試験(4),後期定期試験およびレポートで評価する.
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成績は,試験25% レポート15% 理解度確認試験60% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.レポートとは,演習問題の課題,授業中に渡された課題,および板書を書き写したノートの提出を指す.
テキスト 「基礎電気回路1 [第3版]」有馬泉,岩崎晴光 共著(森北出版株式会社)
「ドリルと演習シリーズ 電気回路」上原政啓(電気書院)
参考書 「電気電子数学入門」森武昭,奥村万規子,武尾英哉(森北出版株式会社)
関連科目 数学,基礎電気工学,電気数学I,電気回路II,電気磁気学I
履修上の
注意事項
三角関数を使った計算が多いため,必ず三角関数を復習しておくこと.また,課された課題(レポート)は必ず次回までに自力で解いて,授業の開始時に提出すること.

【授業計画( 電気回路T )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 第2章 直流回路解析の基礎<1>
[2.1]キルヒホッフの法則および[2.2]抵抗回路の接続法について説明する.
2 第2章 直流回路解析の基礎<2>
[2.3]直流電力について説明する.
3 第2章の演習問題の解説<1>
第2章の演習問題(2.1〜2.6)について解説する.したがい,事前に演習問題を解いておくこと.
4 第2章の演習問題の解説<2>
第2章の章末演習問題(2.7〜2.11)について解説する.したがい,事前に演習問題を解いておくこと.
5 理解度確認試験<1>
1週目〜4週目の内容について理解度確認試験をする.
6 理解度確認試験<1>の答案返却および第3章 交流回路解析の基礎<1>
理解度確認試験<1>の答案返却および[3.1]正弦波交流電圧・電流の発生,[3.2]平均値および実効値,[3.3]位相差について説明する.
7 第3章 交流回路解析の基礎<2>
[3.4]交流回路における抵抗について説明する.
8 第3章 交流回路解析の基礎<3>
[3.5]交流回路における自己インダクタンスについて説明する.
9 第3章 交流回路解析の基礎<4>
[3.6]交流回路における静電容量について説明する.
10 理解度確認試験<2>
6週目〜9週目の内容について理解度確認試験をする.
11 理解度確認試験<2>の答案返却および第3章 交流回路解析の基礎<5>
理解度確認試験<1>の答案返却および[3.7]R-L-C直列回路ついて説明する.
12 第3章の演習問題の解説<1>
第3章の章末演習問題(3.1〜3.5)について解説する.したがい,事前に演習問題を解いておくこと.
13 第3章の演習問題の解説<2>
第3章の章末演習問題(3.6〜3.9)について解説する.したがい,事前に演習問題を解いておくこと.
14 第4章 複素数表示による交流回路解析<1>
[4.1]複素数のベクトル表示,[4.2]複素数の四則演算,[4.3]正弦波電圧・電流のベクトル表示について説明する.
15 第4章 複素数表示による交流回路解析<2>
[4.4]複素数表示による解析法ついて説明する.
16 第4章 複素数表示による交流回路解析<3>
[4.5]複素インピーダンスと複素アドミタンスについて説明する.
17 第4章 複素数表示による交流回路解析<4>
[4.6]ベクトル軌跡について説明する.
18 第4章 複素数表示による交流回路解析<5>
[4.7]共振回路のうち,直列共振回路について説明する.
19 第4章 複素数表示による交流回路解析<6>
[4.7]共振回路のうち,並列共振回路について説明する.
20 理解度確認試験<3>
16週目〜19週目の内容について理解度確認試験をする.
21 理解度確認試験<3>2の答案返却および第4章 複素数表示による交流回路解析<7>
理解度確認試験(2)の答案返却および[4.8]電力のベクトル表示について説明する.
22 第4章 複素数表示による交流回路解析<8>
[4.9]相互誘導回路について説明する.
23 第4章 複素数表示による交流回路解析<9>
[4.10]逆回路について説明する.
24 第4章 複素数表示による交流回路解析<10>
[4.11]定抵抗回路について説明する.
25 理解度確認試験<4>
21週目〜24週目の内容についてどの程度理解しているか,試験を実施する.
26 第4章 章末演習問題の解説<1>
第4章の章末演習問題(4.1〜4.7)について解説する.したがい,事前に解いておくこと.
27 第4章 章末演習問題の解説<2>
第4章の章末演習問題(4.8〜4.14)について解説する.したがい,事前に解いておくこと.
28 第4章 章末演習問題の解説<3>
第4章の章末演習問題(4.15〜4.21)について解説する.したがい,事前に解いておくこと..
29 復習<1>
教科書の第1章〜第4章まで演習問題も含めて復習する.
30 復習<2>
教科書の第1章〜第4章まで演習問題も含めて復習する.


前期定期試験および後期定期試験を実施する. なお,試験単体の平均点が例年と比べて著しく低い場合は,60点満点の再試験を実施する場合がある.