| 科 目 | 政治・経済 ( Political Science and Economics ) | |||
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| 担当教員 | 巽 一樹 助教 | |||
| 対象学年等 | 電子工学科・3年・通年・必修・2単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
| 学習・教育 目標 |
C3(100%) | |||
| 授業の概要 と方針 |
歴史的転換期としての現代世界及び日本の政治・経済を理解するため,政治・経済の諸事象を多角的な視点から分析し,その構造や潮流を把握して,広い視野から判断しうる見識と考察力を養成する.前期は市場の原理,近代国家の政治の構造を中心に扱い,後期はケインズ型マクロ経済政策及び現代世界経済を中心に扱う. | |||
| 到 達 目 標 |
1 | 【C3】 市場経済,競争,価格の決定,資源の最適配分などのミクロ経済学の概念について理解する. | 2 | 【C3】 民主主義の構造,中世ヨーロッパ社会における国家の成立について理解する. | 3 | 【C3】 資本主義の成立から第二次世界大戦に至るケインズ型マクロ経済政策について理解する. | 4 | 【C3】 戦後復興,高度経済成長,バブル崩壊,高齢化問題に至る日本経済とサブプライムローン問題による世界同時不況について理解する. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | ミクロ経済学の概念の理解度を試験により評価する. | |
| 2 | 民主主義の構造,中世ヨーロッパ社会における国家の成立についての理解度を試験により評価する. | |||
| 3 | ケインズ型マクロ経済政策の概念の理解度を試験により評価する. | |||
| 4 | 戦後の日本経済と世界経済の理解度を試験により評価する. | |||
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| 総 合 評 価 |
成績は,試験100% として評価する.前期中間試験25%,前期定期試験25%,後期中間試験25%,後期定期試験25%で評価する.100点満点で60点以上を合格とする. | |||
| テキスト | 「教養としての政治と経済」:渡辺修朗(学文社) | |||
| 参考書 | 「教養の政治学・経済学」:香川勝俊(学術図書出版社) 「政治・経済資料 2022」:東京法令出版編(東京法令出版) 「ゼミナール 日本経済入門」三橋規宏他編(日本経済新聞社) 「令和3年度 経済財政白書」内閣府編(国立印刷局) |
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| 関連科目 | 経済学I,経済学II(5年選択) | |||
| 履修上の 注意事項 |
なし | |||
| 週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
|---|---|
| 1 | 講義ガイダンス |
| 講義の進め方,成績評価の方法について説明する. | |
| 2 | 市場経済と競争(1) |
| 計画経済と市場経済の違いについて説明する. | |
| 3 | 市場経済と競争(2) |
| 競争市場の概念について説明する. | |
| 4 | 市場経済と資源の最適配分(1) |
| 市場経済における資源の最適配分について説明する. | |
| 5 | 市場経済と資源の最適配分(2) |
| 「企業家」の役割,イノベーションの概念について説明する. | |
| 6 | 市場経済と価格(1) |
| 需要曲線と供給曲線について説明する. | |
| 7 | 市場経済と価格(2) |
| 需要と供給の変化に関する反応について説明する. | |
| 8 | 前期中間試験 |
| 前期中間試験を実施する. | |
| 9 | 前期中間試験の解説 |
| 前期中間試験の解答及び解説を行う. | |
| 10 | 市場経済が発展するためには |
| 市場経済が発展するための国家の持つ役割について説明する. | |
| 11 | 中世ヨーロッパ世界 |
| マナ制にはじまる中世ヨーロッパの封建制度について説明する. | |
| 12 | 絶対王政と重商主義の時代(1) |
| 中央集権制度,重商主義政策に代表されるヨーロッパの絶対主義王政の時代について説明する. | |
| 13 | 絶対王政と重商主義の時代(2) |
| 重商主義の時代とその問題点について説明する. | |
| 14 | 市民社会と自由主義経済(1) |
| ロックの『市民政府二論』と権力分立の原理について説明し,イギリス議会制民主主義について検討する. | |
| 15 | 市民社会と自由主義経済(2) |
| ルソーの『社会契約論』とフランス革命について説明し,民主主義の構造について検討する. | |
| 16 | 前期の復習 |
| 前期の講義の復習を行う. | |
| 17 | 資本主義の成立(1) |
| 資本主義の形成とマルクスの「資本論」について説明する. | |
| 18 | 資本主義の成立(2) |
| 先進国による植民地支配と第一次世界大戦について説明する. | |
| 19 | 20世紀の危機(1) |
| アメリカの繁栄と20世紀の世界恐慌について説明する. | |
| 20 | 20世紀の危機(2) |
| 第二次世界大戦に至る20世紀の世界経済について説明する. | |
| 21 | ケインズ型マクロ経済政策の登場(1) |
| 古典派経済学とケインズ経済学の違いについて説明する. | |
| 22 | ケインズ型マクロ経済政策の登場(2) |
| ニューディール政策とマクロ経済政策について説明する. | |
| 23 | 後期中間試験 |
| 後期中間試験を実施する. | |
| 24 | 後期中間試験の解説 |
| 後期中間試験の解答及び解説を行う. | |
| 25 | 戦後日本経済の物語 その1 |
| 戦後復興期の民主化と経済の基盤整備について説明し,高度経済成長期に至る戦後日本経済について検討する. | |
| 26 | 戦後日本経済の物語 その2 |
| 1980年代の安定成長からバブル経済とその後の日本経済について説明する. | |
| 27 | 日本の財政と高齢化問題 |
| 日本の人口高齢化,日本の財政赤字と地方財政について説明する. | |
| 28 | 新自由主義の時代 |
| アメリカの新自由主義,イギリスのサッチャー改革をはじめとした20世紀の世界の社会について説明する. | |
| 29 | 2000年以降の世界(サブプライムローン問題から世界同時不況へ) |
| アジア通貨危機,サブプライムローン問題など2000年以降の金融危機・世界同時不況について説明する. | |
| 30 | まとめ |
| 全講義の総括を行う. | |
| 備 考 |
前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する. |