【 2022 年度 授業概要】
科   目 品質管理 ( Quality Control )
担当教員 村田 安繁 非常勤講師
対象学年等 応用化学科・5年・後期・必修・1単位【講義】 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A1(10%), A3(80%), C1(10%)
授業の概要
と方針
品質管理は要求にあった製品・サービスを確実かつ経済的に提供する為の活動,手法であり,特定分野の固有技術ではなく,あらゆる産業分野に適用できる汎用的な管理技術,問題解決術である.よって,技術者にとって品質管理体系を理解し,手法を身に着けることは必須である.本授業では基本事項に実践的なQCグループ演習を加え,ストーリーに沿った手法の適用や,チームワークの活用など,技術者としての実践能力の基盤を学ぶ.



1 【A3】 品質管理の基本理念,管理の方法を理解する.
2 【A3】 データの取り方・まとめ方を理解する.
3 【A3】 QC七つ道具,新QC七つ道具について理解する.
4 【A3】 問題解決の手順・アプローチを理解する.
5 【A3】 品質保証について理解する.
6 【A3】 国際的なマネジメントシステムを含む品質経営の要素について理解する.
7 【A1】 統計的な考え方や基本的な手法を理解する.
8 【C1】 品質管理周辺の技法・考え方について理解する.
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1 品質管理の基本,QC的ものの見方・考え方の理解度を中間試験及び定期試験で評価する.
2 データの取り方・まとめ方の理解度をレポート,QCグループ演習,中間試験及び定期試験で評価する.
3 QC七つ道具,新QC七つ道具の理解度を中間試験及び定期試験で評価する.
4 問題解決の手順・手法・アプローチの実践力,チームワークをQCグループ演習を通じて評価する.
5 品質保証についての理解度を中間試験及び定期試験で評価する.
6 国際的なマネジメントシステムを含む品質経営の要素についての理解度を中間試験及び定期試験で評価する.
7 統計的な考え方や基本的な手法の理解度をレポート,QCグループ演習,中間試験及び定期試験で評価する.
8 品質管理周辺の技法・考え方の理解度をレポート,QCグループ演習,中間試験及び定期試験で評価する.
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成績は,試験70% レポート15% QCグループ演習15% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト3級」松本 隆 他著(日科技連出版社)
参考書 「【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト2級」松本 隆 他著(日科技連出版社)
「過去問題で学ぶQC検定3級 2022年版」仁科 健 監修(日本規格協会)
「過去問題で学ぶQC検定2級 2022年版」仁科 健 監修(日本規格協会)
「文科系のための品質管理 改訂版」山田 雄愛 他著(日科技連出版社)
関連科目 確率・統計
履修上の
注意事項
この科目は,最近,日本の多くの製造企業や学校等で注目され,受検者が増加している「品質管理検定(QC検定)」の「3級」のレベルに対応している.この科目の履修を契機に,QC検定の3級及び2級の受検を行うことを推奨する.

【授業計画( 品質管理 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 品質管理の基本
品質管理の基本的な概念,社会的な品質問題,「QC検定」について解説する.
2 データの取り方とまとめ方(1):QC七つ道具
データの取り方とまとめ方,QC七つ道具の作り方・使い方について解説する.
3 データの取り方とまとめ方(2):QCグループ演習1
データの取り方とまとめ方について,QCグループ演習(数値データの計測と分析)を行う.
4 統計的方法の基礎(分布と関係の把握)
分布,管理図,相関・回帰分析を解説する.
5 新QC七つ道具,問題解決の進め方
新QC七つ道具の作り方・使い方,問題解決の進め方(QCストーリー)について解説する.
6 QCグループ演習2(1/4)
トライアル1:紙飛行機の作成,飛行,記録,グラフ化.結果の解析と改善策の立案(グループ・ディスカッションで特性要因図,系統図作成).
7 QCグループ演習2(2/4)
トライアル2:上記6の結果に沿って,改良版の紙飛行機の作成,飛行,記録,グラフ化,トライアル1のデータとの比較.
8 中間試験
1〜7回の内容について理解度を確認する.
9 QCグループ演習2(3/4)
中間試験について解説する.上記7の結果の解析と標準化(グループ・ディスカッションで特性要因図,系統図の見直し,標準書の作成).
10 QCグループ演習2(4/4)
上記9の結果の発表と講評.
11 QC的ものの見方・考え方
QC的ものの見方・考え方,管理と改善について解説する.
12 品質保証の考え方
品質保証の進め方・手法を解説する.
13 品質管理の全社的活動
全社的な品質管理活動を解説する.
14 統計的方法の品質管理への応用
仮説検定,他の手法の品質管理への応用を解説する.
15 まとめ
品質管理周辺の技法・考え方や技術者の倫理を含め,全般的な復習を行う.


後期中間試験および後期定期試験を実施する.